無邪気と悪魔は紙一重 の商品レビュー
古今東西の名作の中の「ファムファタール」を分析した(?)エッセイ集。 うむ。ともすれば名作の紹介って感じになってしまっていて…。 が、音楽関係になるとさすがに筆がさえる。 なのでまぁ、「カルメン」やマリアカラスを語るためのものと考えたんでいいんじゃないかと思うんですけ...
古今東西の名作の中の「ファムファタール」を分析した(?)エッセイ集。 うむ。ともすれば名作の紹介って感じになってしまっていて…。 が、音楽関係になるとさすがに筆がさえる。 なのでまぁ、「カルメン」やマリアカラスを語るためのものと考えたんでいいんじゃないかと思うんですけどね。 にしても、「ファムファタール」を描くのは男で、結局のところ男の都合のいい女性像を延々と押し付けられてきてるんだなぁとしみじみ思ったのであった。 ジェンダーフリーは、遠いのぉ。 ピアニストを主人公にした藤田宜永の「求愛」の項は、ものすごくよかった。やっぱ、同業者として理解が深いところがあるのかもしれないな。
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