村上春樹・横光利一・中野重治と堀辰雄 の商品レビュー

竹内清己(著者)

2012/05/28

現代作家である村上を研究した本、単行はたっくさんある。
村上は、既成の日本の小説システムに対する不信感と絶望感があった。そこにあるものを全部組み立てなおして、別の座標軸を持ってきて、小説を創っていく。座標軸。脱構築。
村上はエルサレム演説で父親のことを語っている。中国で戦っていたらしい。日本人が背負っていかなければならない過去の中国、アジア進出とイスラエルでのホロコースト。