岩崎弥太郎「三菱」の企業論 の商品レビュー
岩崎弥太郎(三菱:専制独占主義)vs渋沢栄一(資本主義)の背景には小栗忠順、坂本龍馬等の資本企業の原型に類似していた、とある。小栗の横須賀製鉄所、坂本の海援隊である。さらに本書では学歴主義を産んだとある福澤諭吉、丸善、清水建設等の前身(創始者)など日本の企業の歴史を学ぶことができ...
岩崎弥太郎(三菱:専制独占主義)vs渋沢栄一(資本主義)の背景には小栗忠順、坂本龍馬等の資本企業の原型に類似していた、とある。小栗の横須賀製鉄所、坂本の海援隊である。さらに本書では学歴主義を産んだとある福澤諭吉、丸善、清水建設等の前身(創始者)など日本の企業の歴史を学ぶことができる。特に「資本の論理と倫理」で両者を比較しているが現代は岩崎弥太郎型、利益追求型の企業が多く、政治家でさえ国・国家より自己主義・保守主義優先となっているのが現状だ。となると日本はやがて反転する可能性もあると言うことかもしれない。 岩崎弥太郎の言葉「人間は一生のうち、必ず一度は千載一遇の好機に遭遇するものである。しかし凡人はこれを捕へずして逸してしまう。これを補足するには、透徹明敏の見識と、周密なる注意と、豪邁なる胆力が必要である」
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岩崎弥太郎を始めとした幕末を生きた人の経営学を論じている。三菱という財閥企業を作り、今なお進化していく企業を創設した男。同じ仲間でもある坂本龍馬とのからみの内容もかいわみえた。 言わずと知れた、渋沢栄一の経営論もあり初心者むけの本と思う。
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素朴に日本の株式会社ってどこが最初なの?って思いから手をのばいした本でした。諸説ありながらも、過去の資料から企業の実態と株式会社の原点を探ろうとしており、「へー」っと思うこともしばしば。
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