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ぷりぷり!!(3) の商品レビュー

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急にちょん切られたような「大団円」

作者が巻内のあちこちでしきりに「大団円」と謳っているが、いかにも尻切れトンボを強引に結んだように感じられる終わり方にも思える。かなりの伏線が未回収というか余韻を残したままとなっており、この2学期編になってから現れた敵との決着が「未来のご想像にお任せ」では、そもそも何のために出てき...

作者が巻内のあちこちでしきりに「大団円」と謳っているが、いかにも尻切れトンボを強引に結んだように感じられる終わり方にも思える。かなりの伏線が未回収というか余韻を残したままとなっており、この2学期編になってから現れた敵との決着が「未来のご想像にお任せ」では、そもそも何のために出てきたのか解らなくなってしまう。ついでに言えば、アルフが回復した理由もうやむやなままだし、シエラ(父)=座堂冷(ピエール)、シエラ(母)=座堂踊(オードリー)のような、シエラの漢字名も登場せず終いである(個人的にはこれが気になる)。元々の本編が『ぷいぷい!』で終わっていて、こっちはオマケと思えばそれまでのことかもしれないが、あすらとかミルカといった『ぷりぷり!!』からの面白キャラ達の活躍をもう少し読みたかったな、という心地良くない後味を引きずるのも事実。“オトナの事情”かなぁ~?と思えなくもない唐突な「大団円」のシリーズ最終巻である。 と、全体としては辛口噴出なのだが、本巻収録の3話は割と面白い。雛菊先生はシリーズ全体で活躍して欲しかったなぁという【一話】、訳あって男に萌えまくる野郎共がイタくて可笑しい【二話】、サロメの鉄子振りが弾けながら陣とシエラの恋模様に変化が訪れた【三話】と、各話を別個に見れば本シリーズらしさに溢れた面白さがあった。人類の英知を称賛する結び自体も悪くないのだが、終わり方に難を残したことがケチを付けてしまう結果に繋がったように思う。

DSK

2010/02/27

後書きを読んだら、完結と書かれているが、内容は普通に、 まだまだ物語が続きそうに、伏線そのまんまで放置? 著者のネタで、4巻が出ることに期待。

Posted byブクログ