ロコ!思うままに の商品レビュー
勢いで読ませているけどもう少し緻密に描写してくれたら…と思う箇所もある。それでも、オーケンにしか描けない世界観と登場人物はたいへん魅力的です。メンヘラやバンドマンの心情描写は、そこいらの作家とは一線を画したリアリティをもって迫ってきます。 「アイドル」は好き嫌い別れそうだけど私...
勢いで読ませているけどもう少し緻密に描写してくれたら…と思う箇所もある。それでも、オーケンにしか描けない世界観と登場人物はたいへん魅力的です。メンヘラやバンドマンの心情描写は、そこいらの作家とは一線を画したリアリティをもって迫ってきます。 「アイドル」は好き嫌い別れそうだけど私は楽しく読めました。表題作がいちばん好きです。
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面白かったです。 勢いがロック。月刊ムーを読んでインテリに…(?) 「モモの愛が綿いっぱい」「アイドル」「ドクター・マーチン・レッド・ブーツ」「怪人明智文代」が好きでした。 特に、乱歩好きには「怪人明智文代」はたまりませんでした…小林少年の魔改造もアリですし、お話の最後の文もぽい...
面白かったです。 勢いがロック。月刊ムーを読んでインテリに…(?) 「モモの愛が綿いっぱい」「アイドル」「ドクター・マーチン・レッド・ブーツ」「怪人明智文代」が好きでした。 特に、乱歩好きには「怪人明智文代」はたまりませんでした…小林少年の魔改造もアリですし、お話の最後の文もぽいです。 「蝶の羽根に染み込ませて流通しているPPブルーというドラッグ」や「柔道二段のアイドルマネージャー」で、ここは同じ世界線なのかなと思ったりします。
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(単行本) 少女への純情、ダメ男、ロック、やんちゃ、サブカル、オノマトペで彩られた若者主人公による SF短編集。 純情、ダメ男のストーリーは、すんなり感情移入してせつない気持ちにさせられる。好きです。 やんちゃは読んでいて嫌な気分にもなるけど、作者の経験と筆力あればこそだろう。 ...
(単行本) 少女への純情、ダメ男、ロック、やんちゃ、サブカル、オノマトペで彩られた若者主人公による SF短編集。 純情、ダメ男のストーリーは、すんなり感情移入してせつない気持ちにさせられる。好きです。 やんちゃは読んでいて嫌な気分にもなるけど、作者の経験と筆力あればこそだろう。 「イマジン特攻隊」では、ノリノリのリズムによって読んでいて引き込まれる。筒井康隆の「ジャズ大名」を思い出した。でも、盛り上がった後のエンディングだけは、平凡に終わってしまってちょっと残念。
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だいぶ前の短編集。少し雑な文章があるかも。しっかりと物語に入り込みたいと思いながらも、引き戻される。ちょっとおしい。
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相変わらず大槻ケンヂは小説がうまい。・・・ただ、この短編集、どちらかというと、「その後よりよい作品に発展したもの」の元ネタといったイメージもある。
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いにおの表紙は星5つ。 オーケンの小説どれも大好きだけれど、これは、う~ん。 ネタつきた? ってかんじ。
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オーケンの小説はもう何冊も読んだが、大方ロック、少女系SFのどちらかに区別できる。ロックの方はメッセージ性が強い。誰だって自分の闇の中でもがいている。もっとがむしゃらに、光に向かって叫び、自分を変えて欲しいとオーケンの願いのようなものを真っすぐに感じる。恐らく彼はロックを伝えるこ...
オーケンの小説はもう何冊も読んだが、大方ロック、少女系SFのどちらかに区別できる。ロックの方はメッセージ性が強い。誰だって自分の闇の中でもがいている。もっとがむしゃらに、光に向かって叫び、自分を変えて欲しいとオーケンの願いのようなものを真っすぐに感じる。恐らく彼はロックを伝えることに大きな使命感をもっているのだと思う。救われた少年少女も多いのでは。SF系の方は奇書でホラーだけど、個人的にはこちらの世界感に浸る方が好き。本書のお気に入りはロコもう一度。ベタベタクサクサな内容だけど、逆にそれが胸にぐっときた。
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青春時代にはずいぶん大槻さんにお世話になったので、この作品にも賞賛の意を示すレビューを書かなくてはと思いながら、作者単位で作品を評価するのは果たして誠実だろうかと考えさせられた一冊です。 どういう動機があったのか自分でも甚だ不可解なのですが、はじめての東京旅行にもっていった一冊でもあります。 上野公園のベンチで、多摩川沿いの土手で読みました。 申し訳ないことですが、それしか覚えておりません。 なので、浅野いにおさんの表紙を褒めておきます。
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ゆきねぇに薦められた大槻ケンヂ「ロコ!思うままに」。ロックだったー! いまいちピンとこない短編も実は多かったんだけど、表題作「ロコ!思うままに」と「神様のチョイスはKISS」と「天国のロックバス」が、ど直球のロックンロール文学って感じで、よかった。 なんか背中押された感じがする。...
ゆきねぇに薦められた大槻ケンヂ「ロコ!思うままに」。ロックだったー! いまいちピンとこない短編も実は多かったんだけど、表題作「ロコ!思うままに」と「神様のチョイスはKISS」と「天国のロックバス」が、ど直球のロックンロール文学って感じで、よかった。 なんか背中押された感じがする。 沸き上がるぜ、マグマ!
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※このレビューにはネタバレを含みます
お化け屋敷で「イエスさま」としゃべる人形たちに育てられた「ロコ!思うままに」。 亡くした子どもと、クレーンゲームでとったぶさいくな人形に宿った魂との「モモの愛が綿いっぱい」。 ロックで日本縦断ツアーにでかけた男の子たちが女の子二人に出会い、一人は死んで一人は去って、故郷の女の子が履いていた靴がちらちら影を射す「ドクター・マーチン・レッド・ブーツ」。 あの明智探偵と怪人二十面相の奥さんとの関係の真相を語る手紙「怪人明智時代」。 事故で人らしきもの、を殺してしまった女の子たちがあれは人ではなくてキテーちゃんだったからいいんだって話になる「キテーちゃん」。 別本『ステーシー』のステーシー大量発生のいきさつ「ステーシー異聞 ゾンビ・リバー」。 自分を持たない少女と生きる価値もないようなオッサンの不適切な関係が生み出す「アイドル」。 潜水伏龍部隊、ただただ海の底で一人静かに孤独と闘う中でロックのテンポに出会った少年兵「イマジン特攻隊」。 エアギターでもロックを語れ!「天国のロックバス ロコ!もう一度思うままに」。天国のロックバスの運転手は、中島らもさんだったのでしょう。 全ての物語においてぶれることなく表現されるロック&ロール! (実は今まで大槻ケンヂは小説家だと思ってました。)
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