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ナニカアル の商品レビュー

3.4

72件のお客様レビュー

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  4. 2つ

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2012/03/25

女というものは、いつでも男のことばかり考えているものなのか。すべてそれでまわっているものなのか。偉大な作家といえどもな。

Posted byブクログ

2012/02/19
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 桐野夏生著の「ナニカアル」を読みました。  林芙美子の死後に発見された未発表の「小説」あるいは、公表されざるべき「回顧録」という設定の小説。  第2次世界大戦の時代を生きた女流作家 林芙美子、そしてそのダブル不倫の相手と目される毎日新聞記者 斎藤謙太郎。  芙美子という女の生きざま、知られざる秘密を綴る話となっている。  桐野夏生が女の性(さが)という視点から「ナニカアル」と感じたところの林芙美子の生涯、その再構築を試みた作品。  桐野自身のフィジカル、そしてメンタルな世界を投影させているよう。

Posted byブクログ

2012/05/13

女流作家・林芙美子を主人公にしたフィクション。太平洋戦争を舞台に、軍部に利用され味わった女流作家の屈辱と無力感。そして、不倫に走り、その子を産んだ生命力の強さ。桐野夏生の新しいチャレンジ。

Posted byブクログ

2012/01/13
  • ネタバレ

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林芙美子を題材にした、フィクションなのかどうなのか?不思議な小説でした。 林芙美子を「放浪記」という名前でしか知らなかったのですが、昔にしては破天荒ででもとっても女性らしい魅力的な人なんだと興味を持ちました。 戦争、男と女、家族、、、テーマが深く、実在の人物なだけに、とても面白く読めました。 ・・・けど、桐野夏生さんのドロドロとは少し違って残念。

Posted byブクログ

2012/01/06

主人公は芯の強い女性である一方、 負けず嫌いの一面からもわかるように素直に感情を表したり、 恋愛に夢中になったりと、何かほっとけない部分があったように思う。 作家もジャーナリストも、その時代の影響を強く受け、 時には命をかけて作品を仕上げている様子が見えた。

Posted byブクログ

2011/11/20

 『放浪記』で知られる林芙美子の不倫愛を描いた作品。主な舞台は第二次大戦中の東南アジア。  文化人が戦争協力に巻き込まれていく様がよく分かる。軍部の監視という息苦しい中だからこそ、恋愛の炎が激しくなったんだなと思う。  女性作家だからなのか、桐野夏生の作品の登場人物は人の表情の変...

 『放浪記』で知られる林芙美子の不倫愛を描いた作品。主な舞台は第二次大戦中の東南アジア。  文化人が戦争協力に巻き込まれていく様がよく分かる。軍部の監視という息苦しい中だからこそ、恋愛の炎が激しくなったんだなと思う。  女性作家だからなのか、桐野夏生の作品の登場人物は人の表情の変化とか、関係の変化とかに敏感な気がする。そこも魅力だよね。

Posted byブクログ

2011/07/18

【ストーリー】 昭和十七年、南方へ命懸けの渡航、束の間の逢瀬、張りつく嫌疑、そして修羅の夜。波瀾の運命に逆らい、書くことに、愛することに必死で生きた一人の女を描き出す感動巨編の誕生。女は本当に罪深い。戦争に翻弄された作家・林芙美子の秘められた愛を、桐野夏生が渾身の筆で灸り出し、描...

【ストーリー】 昭和十七年、南方へ命懸けの渡航、束の間の逢瀬、張りつく嫌疑、そして修羅の夜。波瀾の運命に逆らい、書くことに、愛することに必死で生きた一人の女を描き出す感動巨編の誕生。女は本当に罪深い。戦争に翻弄された作家・林芙美子の秘められた愛を、桐野夏生が渾身の筆で灸り出し、描き尽くした衝撃の長篇小説。

Posted byブクログ

2011/06/28

「花のいのちはみじかくて 苦しきことのみ多かりき」で有名 な林芙美子の戦時中の回想記、という設定の小説。 戦争中にも屈せず、貪欲に恋をし、書き続けた、気の強い奔放な女性作 家の人生。 「放浪記」読んでみたくなりました。

Posted byブクログ

2011/06/24

作家 林芙美子の死後、夫であり、画家の緑敏が亡くなった後、絵画の裏から見つかった林芙美子の手記。陸軍報道部として戦地への派遣、不倫の恋、養子 晋にまつわる秘密、林芙美子の半生。 小説だとは思うけど、とても真実みがあり、奔放で破天荒な林芙美子の生き様という感じがしました。パワフ...

作家 林芙美子の死後、夫であり、画家の緑敏が亡くなった後、絵画の裏から見つかった林芙美子の手記。陸軍報道部として戦地への派遣、不倫の恋、養子 晋にまつわる秘密、林芙美子の半生。 小説だとは思うけど、とても真実みがあり、奔放で破天荒な林芙美子の生き様という感じがしました。パワフルな昭和の女性です。

Posted byブクログ

2011/06/01
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※このレビューにはネタバレを含みます

林芙美子・・・「放浪記」という本(というか、舞台)は聞いたことがあっても、本を読んだこともなく、人物も知らず、タイトルからも連想できず。文中に「林芙美子」という名前が出てきて初めて、林芙美子について書いた本だと知りました。桐野七生は林芙美子に、よくなりきって書いたと思います。でも、「ナニカアル」って何? 軍部に翻弄された林芙美子の気持ち? それとも、あの時代は、人が人を監視しあって「ナニカアル」状態だったってこと?・・・と、訳わからず。養子が実は実子だったってことはいいとして、周りに全然ばれないっていうのはリアリティが無かったし、芙美子自身も全然奔放な感じがしなくて、なんだか半端な気持ちで読み終えました。「なり切り作文」としては良い出来だけど、ストーリー的にはあまり面白くないというか、引き込む部分がありませんでした。

Posted byブクログ