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きみが見つける物語 十代のための新名作 切ない話編 の商品レビュー

3.1

20件のお客様レビュー

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2020/09/13

小学校図書室不適あり。 「笑われたい」川島誠 回りから笑いを取って居場所作るケンジを、バスケもできるしかっこいい俺が語る。 「春の嵐」加納朋子 難関校に受かったのにダメ両親が多重債務で一人母の遠い知り合いのとこに逃げる十五女子。不思議な赤ちゃんと出会うとこまで。 「お母さまのロシ...

小学校図書室不適あり。 「笑われたい」川島誠 回りから笑いを取って居場所作るケンジを、バスケもできるしかっこいい俺が語る。 「春の嵐」加納朋子 難関校に受かったのにダメ両親が多重債務で一人母の遠い知り合いのとこに逃げる十五女子。不思議な赤ちゃんと出会うとこまで。 「お母さまのロシアのスープ」荻原浩 ロシア母と731部隊をモデル?の父から生まれた中国に隠れ住んでいる姉妹目線で語られる。売るもの無くなっていき母が行うことが小学校向けではない。枯れ葉剤で起こることとか、色々含みある話。 「閣下のお出まし」山本幸久 離れてすんでいる俳優の父のところに行く小五男子、そこに住む子どもとの父を間に挟んだ関係のやり取りがいい。父の職業も効果的。 「キリコさんの失敗」小川洋子 何か感情が欠損しているように書かれる母と、小学校~中学生くらいの主人公女子の心を埋めてくれるようなエピソード語られるキリコさんとの話。なくなった笛や万年筆を探してくれるが、あることでいなくなってしまう。 「小僧の神様」志賀直哉 貧しかった頃、丁稚が食べたいお寿司を裕福な人にごちそうしてもらうのだが、それにまつわる人たちの心をあちこちから表現。

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2019/09/27

6編の話からなる。 すべての話が、読んでいるとなぜか切ない気持ちになる。。 そんな作品です。 10代のころ、誰もが少しは感じたことがある切なさがよみがえります。

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2015/02/15

6話の短編アンソロジー。『夏のこどもたち』笑われたい 川島誠/『てるてるあした』春の嵐 加納朋子/『押入れのちよ』お母さまのロシアのスープ 荻原浩/『はなうた日和』閣下のお出まし 山本幸久/『偶然の祝福』キリコさんの失敗 小川洋子/『城の崎にて』小僧の神様 志賀直哉。 面白いと...

6話の短編アンソロジー。『夏のこどもたち』笑われたい 川島誠/『てるてるあした』春の嵐 加納朋子/『押入れのちよ』お母さまのロシアのスープ 荻原浩/『はなうた日和』閣下のお出まし 山本幸久/『偶然の祝福』キリコさんの失敗 小川洋子/『城の崎にて』小僧の神様 志賀直哉。 面白いと感じる作品はなかった。残念。このシリーズに共通する〇〇編というキーワードに対する疑問。はっきりいって今回も切ない作品はない。

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2014/08/16

6人の作家のアンソロジー。 最後に志賀直哉が入っているのは驚き。 荻原浩の「お母さまのロシアのスープ。」 前に読んでいるけど、一番印象に残りました。 お母さまが守りたい双子の秘密。2人の、いえ3人の生活をどう維持しているか。切ない。 小川洋子「キリコさんの失敗」もよかったです。 ...

6人の作家のアンソロジー。 最後に志賀直哉が入っているのは驚き。 荻原浩の「お母さまのロシアのスープ。」 前に読んでいるけど、一番印象に残りました。 お母さまが守りたい双子の秘密。2人の、いえ3人の生活をどう維持しているか。切ない。 小川洋子「キリコさんの失敗」もよかったです。 子供にとって、素敵な大人の味方ですね。

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2013/11/19

久しぶりに、志賀直哉の「小僧の神様」を読んだ。こんな物語だったのだろうか。 当時は、私も、中学生だっただろうか。神様は皆の心に有ると思う物語だったと記憶しているのだが、今回は、違うようです。

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2013/05/07

ぶった切りの終わりに、始めの2作で読むのを断念しかけたものの、後4作品は楽しめた。特に、閣下のお出ましと小僧の神様はよかった。 一言で切ないと表現するに余る感情がそれぞれの作品から感じ取られた。 春の嵐はきちんと読みたいな。暗夜行路も読んでみよう。 笑われたい/川島誠 春の嵐...

ぶった切りの終わりに、始めの2作で読むのを断念しかけたものの、後4作品は楽しめた。特に、閣下のお出ましと小僧の神様はよかった。 一言で切ないと表現するに余る感情がそれぞれの作品から感じ取られた。 春の嵐はきちんと読みたいな。暗夜行路も読んでみよう。 笑われたい/川島誠 春の嵐/加納朋子 お母さまのロシアのスープ/荻原浩 閣下のお出まし/山本幸久 キリコさんの失敗/小川洋子 小僧の神様/志賀直哉

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2013/02/26

「十代のための新名作」というフレーズが気恥ずかしくて レジではいつもおずおずと差し出していたこのシリーズ。 数冊目ともなると、もう、「いいんだもん!おばさんだって読みたいんだから!」と 開き直って堂々と会計できるようになりました。 うん、これこそ成長! 人は幾つになっても成長でき...

「十代のための新名作」というフレーズが気恥ずかしくて レジではいつもおずおずと差し出していたこのシリーズ。 数冊目ともなると、もう、「いいんだもん!おばさんだって読みたいんだから!」と 開き直って堂々と会計できるようになりました。 うん、これこそ成長! 人は幾つになっても成長できるのよ! と、自分で自分を励ます私。。。切ない。。。 いつもながら、テーマに沿って作品をセレクトする、そのセンスが素敵。 色あいもかたちも違う、さまざまな切なさが並べられています。 加納朋子、山本幸久、小川洋子の3作は前に読んでいて しかもどれも好きな作品だったので、ほくほくしながら読んだけれど このアンソロジーの凄さは、「切なさ」の括りに、 荻原浩の『お母さまのロシアのスープ』と志賀直哉の『小僧の神様』を どうだ!とばかりに入れてしまったこと。 『お母様のロシアのスープ』での、人としての倫理をかなぐり捨ててでも 我が子を守ろうとする母親の、狂気と紙一重の切なさ。 『小僧の神様』では、鮨の一つも買えずに追い返された小僧を憐れんで 気まぐれに腹いっぱい鮨を振舞ってしまった自分に なんともいえない居心地の悪さを感じる、裕福な男の切なさ。 この2作が、他の作品の淡い切なさをぴりっと引き締めているのが素晴らしい。 読書の入り口として、十代のこどもたちにももちろん読んでほしいけれど 十代をはるかに超えた読み手にも、堪能してほしいアンソロジーです。

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2012/12/09

図書館の「今日返された本」欄に並んでいて,前から気になっていた本だということもあり借りて読むことに。 6人の作家の短編小説が収録されている短編集。 ちなみに私が読んだことがある作家さんは加納朋子さんだけ…もっと本読まなきゃなー。 さて,内容なのですが,6作のうち,気に入った…と...

図書館の「今日返された本」欄に並んでいて,前から気になっていた本だということもあり借りて読むことに。 6人の作家の短編小説が収録されている短編集。 ちなみに私が読んだことがある作家さんは加納朋子さんだけ…もっと本読まなきゃなー。 さて,内容なのですが,6作のうち,気に入った…というか気になった作品は「春の嵐」と「お母さまのロシアのスープ」です。 前者は確実に続きがあるのかと思います。(ぜひ読みたいです!) 後者の方も,続いてるのかな…そうであってほしい! 双子の秘密,タイトルにあるロシアのスープについてなどなど,気になる要素がたくさんです。 どこか危険な感じがするのは私だけかな? …これは「てるてるあした」も「押入れのちよ」も読むしかないですね(*´∀`)ノ だけど,全部が全部切ない話なのかと言われると…ちょっと疑問です。 おもしろい作品であることにちがいはないですけどね。

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2012/11/24

一昨年~去年にかけて、このシリーズのうち5冊くらい読んで、知らない間にまた出ていたのか、と思い図書館で予約。 切ない話というほど切なくないかな。 ・川島誠「笑われたい」 切ないというよりはケンジのうざさが痛い。 そしてそれを冷静に見ているような語り手がさらに微妙。 そんなに気に...

一昨年~去年にかけて、このシリーズのうち5冊くらい読んで、知らない間にまた出ていたのか、と思い図書館で予約。 切ない話というほど切なくないかな。 ・川島誠「笑われたい」 切ないというよりはケンジのうざさが痛い。 そしてそれを冷静に見ているような語り手がさらに微妙。 そんなに気になってたならなんかすればよかったのに。 ・加納朋子「春の嵐」 読んだことがあった。加納さんの本は全部読んでいるから。 これは最終的には切なかったと思うんだけど、この本には途中までしか載ってないから、そこで切っちゃうと単に、良い親に恵まれず可哀想だと自分で思っているうざい子の話、みたいなことになってる; ・荻原浩「お母さまのロシアのスープ」 これも切なくはない。 どっちかというとグロ系? 人肉スープ。 ・山本幸久「閣下のお出まし」 これは比較的切なかった。 ・小川洋子「キリコさんの失敗」 切ない・・・?んー、これもちょっと違うかな。 ・志賀直哉「小僧の神様」 これはよかった! 有名な文豪ということで名前は知っていたのだけど読んだのははじめて。 この人の本はまた読みたい。

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2012/02/21

「切ない」といってもワンパターンなものばかりじゃないのがいいですね。 やり切れなさであったり、無常感、目の前の現実の受け入れ難さなど、人間のちょっとした苦しさがにじみ出ていると思いました。

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