転落 の商品レビュー

神戸幸夫【著】

2014/09/30

借金、酒、ギャンブル、女、モラトリアムは身を持ち崩す要因。この本では、やはり不慮の病気や事故の人の証言がいたたまらなかった。街金、サラ金は怖い。パートナーがサラ金の借金地獄に陥ったというのもぞっとした。土建もからだこわしたら怖い。日雇いも

2013/05/12

甘えた生き方だとういのが最初の感想。

でも、そう言ってしまえばそれまでだけど、１０代で学もなく都会に出てきて“金の卵”ともてはやされ、高度経済成長の時代、バブル期に日雇いで高収入を得た彼ら。
誰もがバブルがはじけるなんてこと考えてなかった時代に、先を読んで堅実に生きろというのも難しい話。
その中で、強く生きられる人もいれば、今の若者と同じく弱い人もいる。

そうでない人もいるけれど、親身になってくれる人もいなかったんだろうと思うと、気の毒な気もする。

2010/12/01

ホームレス100人へのインタビューの記録。決して同情心を煽ったりする書き方ではなく、ただ淡々とホームレス達の言い分を伝える書き方。悪くないと思う。

ただ、ホームレス達の言い分が甘っちょろいというか、、、ちょっと普通じゃありえないほどのダメダメさ。別にホームレスになりたくてなったんじゃないとは思うが、少なくともここに出てきた人達はなるべくしてなったという感じがした。真面目にやっているホームレスの人もいるはずなのに、こういう本が出てしまっていいのだろうか？

2010/08/28

本人の写真を出しつつ、100人がホームレスになった理由を淡々と綴る。

けがや病気、倒産など気の毒な人もいるが、全体としては流されるまま気の向くまま、意志薄弱な人が多い印象。
我慢できない、楽したいetc.
別に本人が今のままでいいなら良いけど、散々好き勝手やっといて年取ったから何とかしろと言われたって。

福祉や行政の問題以前に、独り立ちするまでに社会で生きていくための練習をしてこなかった印象が拭えず、やはり育った家庭環境が大きいのかなぁと感じた。

読み終わった後に、それでどうすればいいんだと作者に聞きたくなった。