安堂維子里作品集「世界の合言葉は水」 の商品レビュー
安堂維子里さんの作品『世界の合言葉は水―安堂維子里作品集(2010)』を読んでみた。 テーマは・・「水」なのが良い!! そして、女性キャラが可愛い!! 好きな物語は・・・”おぼん”と”私たちはまだ途中”と”ぎゅう”がGood!!
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これはすごい! 「水」をテーマにした短編集。なんかすごく神秘的なものを感じる。宇宙的で科学的で、どんっと自分の中に落ちてくる感覚。すごく不思議! これは多分何回も読み返した方が良い作品。
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世界は水で出来ているし私たちは水とは切って切り離せないー このマンガをよんでそんな事を思いました 絵がキレイで内容が面白いのですいすい読めます ちょっと勉強になるような内容もあります
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
う~ん、センスオブワンダー! いやぁ、これだけ思い切りセンスオブワンダー的な、独創性の魅力を前面に出した作品は久々だったこともあってか、心から堪能できて満足感強かったのですよね。こういった作品大好きです。 あ、センスオブワンダーと言っても、帯にコメントを寄せている鶴田譲二的なSF的不思議感覚というよりは、五十嵐大介的な自然からくる不思議感覚によるセンスオブワンダーな印象ですね。……まぁ、絵柄的にも近いものを感じるので、五十嵐大介からは直接的に影響を受けてる可能性も感じるかな?(あ、ほんとにそうだったとしても、それが悪いというつもりはまったくないのであしからず) 特徴としましては、タイトルにもある通り“水”の重要性をテーマとした作品が多く、“世界に溶け込む人”というイメージが作風の根底に流れている印象です。 「メルトイズム」はそのイメージをそのまま直接形にしたような作品ですし(水の扱いは小さめですが)、「私たちはまだ途中」に関してはその“人も水の子供”というイメージのさらに先というか……、地球を飛び出していこうという人類の意思を“水の意思”として描いているのが興味深い作品ですね。 ……まぁ、テーマ性のまとめ方みたいな意味では、きちんと言葉で説明して納得するのは難しいような、結構微妙なまとめ方の作品が多かったりはするんですが、絵と断片的な言葉により、漠然とだけど“真実”に近いものが描かれていることは実感できるような作品が多くもあり、その味わいこそがセンスオブワンダーな魅力とも言えて、下手にきっちりまとめるよりかえって良かったりはするんですよね。 なんにしても個性的なアイディアの魅力と、なによりそれらを“感じさせることができる”絵の魅力が強い作風でとても気に入りました。 (2010/04/10 にmixi日記で書いたものを 2011/05/03 転載)
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この作品の好きな点は、一言でいうとSF的イマジネーションに溢れているところです。SFというのは、理論的裏づけが自分にないという以上に、SF的イマジネーションの裏づけが無いですから、その絵を見せられると感動します。他にもSF漫画は好きですが、その中でも鶴田謙二の『スピリットオブワン...
この作品の好きな点は、一言でいうとSF的イマジネーションに溢れているところです。SFというのは、理論的裏づけが自分にないという以上に、SF的イマジネーションの裏づけが無いですから、その絵を見せられると感動します。他にもSF漫画は好きですが、その中でも鶴田謙二の『スピリットオブワンダー』が大好きです。『世界の合言葉は水』とは、理論的裏づけはともかくとして、SF的イマジネーションを絵にした面白み、という部分で共通していると思います。
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『水』を中心とした短編集。 物語の発想や展開が独特の世界観を創り出している。 この短編を読んで何を感じるかは人それぞれだと思う。 あなたは何を感じ、何を思うか。
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宇宙ヤバイ。生命ヤバイ。 そんな壮大な感傷にひたれる漫画。 「塩害の季節」「海のお天気」「ぎゅう」の表現がたまらない。 着眼点というか、感性が独特で実に面白い。
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俺の読解力が足りないのか知りませんが、何を伝えたいのかよくわからない感じ。特に5話目と6話目がそんな感じです。 たぶん題材(豆知識的な)を決めてから話を作ったのではないかなと思います。各話ともハッキリとした落ちがありません。
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「水」と人と海と地球と宇宙と世界のおはなしタイトル通り、「水」をテーマにした連作短編集(「おぼん」を除く)。「70%は水」というテーゼが繰り返され、不思議な世界に誘われる。絵も流石リュウコミックスだけあって、水準以上。五十嵐大介と、90年代アニメを混ぜたようなタッチで、まだ未完成...
「水」と人と海と地球と宇宙と世界のおはなしタイトル通り、「水」をテーマにした連作短編集(「おぼん」を除く)。「70%は水」というテーゼが繰り返され、不思議な世界に誘われる。絵も流石リュウコミックスだけあって、水準以上。五十嵐大介と、90年代アニメを混ぜたようなタッチで、まだ未完成ではあるものの、味がある。純分にファンを作れる絵。その絵によるものか、マンガ全体は、母の胎内のような優しいムードに満ちている。「独特の世界観」という紋切り型の煽り文をつけてしまいそうなものではあるが、空気としては独特というより、これまでのオリジナルの組み合わせ、あるいは亜流というような印象。人名をあげると、鶴田謙二、五十嵐大介、石黒正数、つばなあたりと近いものを感じる。三人のうちだれか一人でも好きな人がいれば、この作品もぴったりくるはず。新人の短編集にはよくあることだが、良作と駄作の波が激しい。それでも、一定の空気感は保っている分、全体を乱していないところは評価できる。具体的には、「おぼん」、「塩害の季節」、「海のお天気」、「ぎゅう」はかなりレベルが高い。特に、鶴田謙二も帯で言及している「塩害の季節」は抜群で、すごい世界観を見せつけられる。(個人的に、最後のページだけは安易すぎて好きじゃないが)反対に、他の5編は、「言いたいことが伝えきれていない」感が強く、なんだか消化不良のまま終わったり、あるいは、そもそもテーマ自体がチープだったりして、いまいち。しかしとにかく、世界はすごいものを創れているので、キャラクターさえできれば、すぐにでも長編デビューし、人気作家の仲間入りができそう。今後に期待。
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コミックリュウで連載されていた読み切りをまとめたもの。 絵柄がちょっと前の五十嵐大介にそっくり。物語の方向性とか含めて、影響受けてるんだろうなと思います。 タイトル通り、全編水をテーマにした読み切りで、読後感は爽やかです。梅雨時なんかに向いているかも。
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