脳にいい本だけを読みなさい! の商品レビュー
著者の森健(1968-)は早稲田大学法学部在学中からライターをやっていたという文才の持ち主。彼の著書である『デジタル資本主義』を気付かずに購入していた。脳に関する本はこれまでに何冊か読んできたが、本書を知ったきっかけは『リーダーの教養書』であったと記憶している。脳に関する数多の本...
著者の森健(1968-)は早稲田大学法学部在学中からライターをやっていたという文才の持ち主。彼の著書である『デジタル資本主義』を気付かずに購入していた。脳に関する本はこれまでに何冊か読んできたが、本書を知ったきっかけは『リーダーの教養書』であったと記憶している。脳に関する数多の本を読んだうえで上梓した労作である。 脳に関する一般書の嚆矢は1989年発刊の養老孟司著『唯脳論』で、平成の始まりとともにこういった書物が発刊されたというのも興味深い。1989年は昭和64年であり平成元年でもあり、まさに「時代の変わり目」だからだ。 その後、1995年の『脳内革命』から自己啓発的脳本ブームが始まり、2000年代には「脳」を冠したビジネス書が多数発刊される。バブル崩壊後には生き方を見直すべく自己啓発本が、「失われた10年」と呼ばれる2000年代にはビジネス書が売れたのだ。 1990年代は欧米で「脳の10年」と宣言された。立花隆は「21世紀の科学の中心はITとDNA」と言ったが、これらは両方とも情報だ。情報を処理するのは脳である。そうか。情報社会だから脳なのか。「現代をを生きる」というのは「情報を処理する」ということなのだ。
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脳科学と言ってずいぶん前に世間を席巻したわけですが。 著者が調べたところによれば、スピ系のもの、科学的に無根拠のものが混じっていることがわかっています(ていうか素人が書けばそうだろ)。 ゲーム脳もそうだけど、川島隆太教授ももうただの過去の遺物と化している。 僕のブラックリストに...
脳科学と言ってずいぶん前に世間を席巻したわけですが。 著者が調べたところによれば、スピ系のもの、科学的に無根拠のものが混じっていることがわかっています(ていうか素人が書けばそうだろ)。 ゲーム脳もそうだけど、川島隆太教授ももうただの過去の遺物と化している。 僕のブラックリストに入っている茂木健一郎氏も、著者に従えばイエローカード。苫米地英人氏も経歴を売りにビジネスライクのようで、眉唾ですね。 結局、池谷裕二氏の本がいいんですね。 だけど、池谷氏の研究費はとてもとても少ないので、池谷氏の審美眼に従って、氏一押しの海外研究に目を向けるのが吉でしょうね。 なぜって、海外は大規模に実験するお金をかけられますから。 おかげで脳の可塑性についても色々と新しい知見がもう見つかっています。 以下、ブラックリスト。 橋爪大三郎 内田樹 宮台真司 大澤真幸 仲正昌樹 東浩紀 千葉雅也 小泉義之 清水高志 佐々木敦 中沢新一 宇野常寛 香山リカ ゆうきゆう 樺沢紫苑 和田秀樹 茂木健一郎 メンタリストDaiGo 苫米地英人 高橋洋一 藻谷浩介 浜矩子 池田信夫 堀江貴文 百田尚樹
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脳ブームという社会現象についてまじめに検証した本。 脳に関する本の歴史を丁寧に追っており、読み物としても面白い。 数ある脳を扱った本について、科学的な知見に基づいて書かれているか、人生訓に過ぎない内容かという視点が貫かれており、その点についてはジャーナリストとしての意気込みを感じ...
脳ブームという社会現象についてまじめに検証した本。 脳に関する本の歴史を丁寧に追っており、読み物としても面白い。 数ある脳を扱った本について、科学的な知見に基づいて書かれているか、人生訓に過ぎない内容かという視点が貫かれており、その点についてはジャーナリストとしての意気込みを感じる。 ただ、結論は予想を超えたものではなく、本文の下段で紹介している101冊のそれぞれの書評が筆者としての結論ともいえそう。 それにしても、脳とは全く関係ない原題の翻訳本の邦題に「脳」が取り入れられたり、著者が脳研究と全く関係がない例も多いことに改めて驚いたし、その点については勉強になった。 <関心をもった本> プロフェッショナルたちの脳活用法(茂木 健一郎他) だれでも天才になれる脳の仕組みと科学的勉強法(池谷 裕二)
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脳ブームで 乱発されつつある出版 その中 主軸どころを中心にリストアップされているところ 参考になりました 健康として 脳をとらえると ある一定の方向に 集約されているなっというのを 感じられる本でした
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マインドマップ的読書感想文で紹介されてました。 http://smoothfoxxx.livedoor.biz/archives/51791068.html
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