中世への旅 騎士と城 の商品レビュー
12-13世紀のドイツ地方の騎士生活を平易に紹介した本。中世騎士の教科書。知らないことばかりで大変面白かった。フランスとかイギリスはどんな感じだったんだろうなー。
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騎士の暮らし、実態が分かって面白かった。 映画ジョンウィックには騎士道精神や掟の影響があることがこの本を読んで分かった気がする
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ドイツの高校の先生が書いた解説書。中世ヨーロッパ(おもにドイツ)の騎士や城がどんなものであったか、浅めかつ網羅的に書かれている。一分野を深く知りたい場合にはその分野に詳しい別の本を読んだ方がよさそうだが、全体像を知りたい場合には十分に情報量があり、ぼんやりした騎士という職業の解像...
ドイツの高校の先生が書いた解説書。中世ヨーロッパ(おもにドイツ)の騎士や城がどんなものであったか、浅めかつ網羅的に書かれている。一分野を深く知りたい場合にはその分野に詳しい別の本を読んだ方がよさそうだが、全体像を知りたい場合には十分に情報量があり、ぼんやりした騎士という職業の解像度が上がるように思った。 人名や地名が色々書かれているが、残念ながらその辺には疎くてさっぱり分からなかった。その辺に詳しい人ならもっと楽しめるのかも。 個人的には騎士の時代が火器の登場で終わったことを初めて知った(考えてみれば当たり前だけど…)ことと、攻城戦の話辺りが好みだった。
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このシリーズの『都市と庶民』を読んであまりしっくりこなかったんですが、これは食事・ファッション・住居等の細かいテーマごとに短めに章立てがされていて読みやすくかつ面白かったです。豆知識的に聞いたことあるがよくは知らないみたいな中世知識の解像度が上がりました。
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Twitterのこれを見て、買ってしまった。 こんなこと書かれたら買うよね。 ーーーーーー sow_LIBRA11(@SOW@)さんがツイートしました: 書泉「『中世への旅 騎士と城』再販してくださいよ」 版元「うーん、でも売り切れるかわかりませんし、さすがに・・・」 書泉「でき...
Twitterのこれを見て、買ってしまった。 こんなこと書かれたら買うよね。 ーーーーーー sow_LIBRA11(@SOW@)さんがツイートしました: 書泉「『中世への旅 騎士と城』再販してくださいよ」 版元「うーん、でも売り切れるかわかりませんし、さすがに・・・」 書泉「できらぁ!」 版元「は?」 書泉「ウチが再販分全部買い取って売り切ってやるって言ってんだよ!」 版元「すいません、ちょっとなに言ってるかわかんないんですけど!?」 https://twitter.com/sow_libra11/status/1637991786638614528?s=66&t=eTKLPXHxyAR0H4r37v7qHw まぁ解説しますとね。 『中世への旅 騎士と城』というのは、ドイツでは広く知られている、中世ヨーロッパ世界観の解説書なのですが、これが80年代初頭に日本で翻訳版が発売。 これを基礎として、多くのJRPGやJファンタジーが形作られたんですな。 要は現在に続くまでの、本邦ファンタジー作品の原典。 孫引きやひ孫引きまで含めれば、影響を受けていないものはゼロと言ってもいい。 それゆえ、最初の版は幻と化してしまい ーーーーーーー しかしこれは、ものすごい上手い釣りなのでした。 日本で手に入らないけど良書っていうなら、英語で読むんでいいワイ、と思ってAmazonで英語本を探したんですが、それっぽいのが見当たらないんですよ。そもそも著者のプレティヒャって人がほとんど情報が無い。で、ドイツ語も込みで探したら、それっぽいのがあったんだけど、この人高校の先生。まあ、日本にも居ますよね。すごい歴史好きで、結構人気webサイトなんか作ってる先生。そういうレベルの本。みんながこれに影響受けたってのが本当かどうか知らないけど、深くはないし、バリバリドイツ人視点だし、すごい本ではない。読みやすいし、悪いということもない。 そういう本。
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『中世の秋』を読んでみたいのだが、なかなか手が出ない。まずは小手調べとして、図書館で見かけたこちらを読んでみた。 原書は1961年とけっこう古い。著者はドイツで高校の先生をされていた方で、読者層もそのあたりを対象としている模様。平易に語りかけるようでたいへんに分かりやすかった。...
『中世の秋』を読んでみたいのだが、なかなか手が出ない。まずは小手調べとして、図書館で見かけたこちらを読んでみた。 原書は1961年とけっこう古い。著者はドイツで高校の先生をされていた方で、読者層もそのあたりを対象としている模様。平易に語りかけるようでたいへんに分かりやすかった。騎士道の黄金時代(12、3世紀)のドイツの騎士の様子に絞って解説する。 ・レディーファーストとかの騎士道は、じっさい建前どおりに行かぬことも多かっただろうが、理想論としては中世からしっかり存在した。武士道とはまた趣が違い東西文化の違いが感じられる。 ・騎士の四分の三は不自由身分の家士「ミニステリアーレ」だった。あまり高い身分でない騎士は、ふだんは農耕などに精を出していた。 ・やっぱりドイツは山城ですな。 ・まだ建築にガラスは使われていなかった時代。寒さ・風雨をしのぐために雨戸を閉めると昼でも蝋燭の明かりの中で暗闇にたえなければならなかった。寒い時は暖炉のそばが上座。 ・ビールは低く見られて、ワインを好んでいたよう。 ・やはりいろいろ血なまぐさい時代ではあったようだ。トゥルネイ(団体試合)や決闘が大好きで教会に禁止されてもやった。決闘で裁判のカタをつけることも。
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騎士について調べるための資料として購入。 入門書としてはとてもわかりやすいうえ、各テーマに分けて説明してくれているのでわかりやすかった。 ただ、訳本ゆえのなのか言い回しがちょっと独特な部分も。それ以外は気になりませんでした。
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騎士や城というと、なんかとても崇高な臭いがしそうなものだけど、歴史で習うほど華々しいものでもなかったりする。まあそれは他のどんなことでもそう。 ドラマのようなことはあくまでドラマの中でしか起こらず、実際の歴史を辿ってみれば文明の跡が残っているだけで人の行いに進化が見れることは有...
騎士や城というと、なんかとても崇高な臭いがしそうなものだけど、歴史で習うほど華々しいものでもなかったりする。まあそれは他のどんなことでもそう。 ドラマのようなことはあくまでドラマの中でしか起こらず、実際の歴史を辿ってみれば文明の跡が残っているだけで人の行いに進化が見れることは有史上珍しいことだと思える。城という箱ものも騎士という肩書きも会社とサラリーマン程度に言い換えて、現代では十分な表現だと感じている。 とかく現代の情勢を見て過去の何かを手本にする時、随分と美化され過ぎてる節がある。それは別に、間違った歴史教育というよりも過去を思う人間の勝手な幻想の所為なのである。自分が経験したことならいざ知らず、先人の取った行動を脚色することで現実をねじ曲げるのは悪いクセであり、何か問題を解決するにあたっては余計な思惑になる。 よく考えれば、何千という単位を何十という単位しか生きない人間が紐解くには余りに複雑すぎる。伝わってくることなんか年を追うごとに劣化していくものだし、遺物から読み取れる情報の正確さは現代人の解釈に過ぎない。まして、教科書なんて言うのは真実を載せたものとは言いにくい。 だからと言って本を信用するわけではないけど、何千年という長さを数百ページでまとめた本と中世と騎士と城だけに数百ページ使ったのではその一点に関して幾分か湾曲の少ない理解がなされるのではないかと。 騎士という名にメルヘンなイメージを持っている人はよければ一読。
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