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ダブル の商品レビュー

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17件のお客様レビュー

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2023/07/25

結構早い段階から犯人の目星はつくのですが、最終的に解決に至るまでの流れに二転三転があります。最後の最後でタイトル「ダブル」の意味がわかるあたり、とっても面白かったです。それにしても乃々香という登場人物の気持ち悪さが際立っていました。

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2022/10/27

永井さんの作品を初めて読みました。 率直に言うと、嫌いじゃない程度。 作品の謎(?)自体は途中で分かりましたし、最後まで読み終えてみても「現代社会なら、ありうる怖さだなぁ」くらいにしか感じられず。 女性の描写はとてもお上手ですね。 文体は割と好きなので、もう2~3作品読んでみ...

永井さんの作品を初めて読みました。 率直に言うと、嫌いじゃない程度。 作品の謎(?)自体は途中で分かりましたし、最後まで読み終えてみても「現代社会なら、ありうる怖さだなぁ」くらいにしか感じられず。 女性の描写はとてもお上手ですね。 文体は割と好きなので、もう2~3作品読んでみます。

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2018/03/02

現実の世界でもおっとりで上品そうに見せかけたババアはくせ者だぞ (´Д`) ののかは何故か憎めないんだよなー。

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2017/08/21

これも一気読み。ダブルの意味は親子ということか。ちょっと嫌な人、不快な人というのはいくらでもいる。その源をなくす…正直と言えば正直ですが淡々と片付けるところが普通にありそうで怖い。余分な説明がないのですっきり読めます

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2016/11/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

育ちが良くて、おっとりとした乃々香。 愛する夫との子どもを妊娠中で、幸せの真っただ中にいる。 フリーライターの多恵。 雑用係兼任のライターから、一歩上のライターへと野心を募らせる。 このふたりの視点で交互に語られるのだが、視点の移動が実にスムーズで、混乱は一切ない。 追う者、追われる者として出会ったはずのふたりが、そうと知りつつ互いに友情を感じ惹かれあっていく過程にはとても納得ができる。 だからこそ、どこに小説としての着地点を置くのかが気になって、読むのが止められない。 デブでブスのくせに自信満々の女、小柄でネズミのような顔立ちのキーキー声の男、ボケているくせに女性とみると触ろうとするエロじじい。 殺されたのは、他人に不愉快な印象を与える人物たち。 見苦しいものは見たくない、排除したい、子どものために。 そう思ってしまうことは仕方のないことかもしれない。けれども。 殺された人たちにも、彼らを大切に思っている恋人や同僚や家族がいるのである。 見た目では分からない、温かい絆を結んでいる人たちが。 清潔で上質で悪意のかけらもない。 ただ自己中心的なだけ。 ある意味とてもピュアな連続殺人は、背中がゾッと寒くなる。 最初はこの乃々香と多恵のふたりを書くことで「ダブル」というタイトルなのかと思った。 でも、「ダブル」にはもう一枚ぴったりと貼りついていたピースがあった。 それが怖い。 最初に殺された鉤沼いづみの恋人、佐藤の造形が良い。 佐藤の第一印象も極めて悪い。 人として何かが欠けているのではないか? あまりにも自分勝手ではないか? 佐藤は変わっていないけど、物語の終盤に出てきた佐藤のイメージは、決して不愉快なものではなかった。 ああ、そういう人なんだ…。 第一印象だけで人を判断してレッテルを貼るのは、つきあいの深くない相手にはやりがちなこと。 だけど人って、そんなに単純じゃないし浅くもない。 他人にレッテルを貼ること。それはとても傲慢なことであり、恐ろしいこと。 作品の構成も追う者追われる者が二転三転して、ちっとも気が抜けない。 息詰まるサスペンスに、一気に読み終わってしまった。

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2015/04/04

被害者女性の特異な容貌から注目を浴びた轢き逃げ事件、痴漢の容疑をかけられた男の転落死、色呆け老人が飲んだ薬物入り缶コーヒー騒動―同じ地域で起こった三件の未解決事件には、ある人物の姿が見え隠れしていた。謎を追う女性ライターは次第にその人物に魅入られていく…。彼女が辿り着いた真相とは...

被害者女性の特異な容貌から注目を浴びた轢き逃げ事件、痴漢の容疑をかけられた男の転落死、色呆け老人が飲んだ薬物入り缶コーヒー騒動―同じ地域で起こった三件の未解決事件には、ある人物の姿が見え隠れしていた。謎を追う女性ライターは次第にその人物に魅入られていく…。彼女が辿り着いた真相とは。

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2014/05/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かった。 乃々香の淡々とした普通さがこわい。 妊婦や子どもに対して、こうあってほしい、善良であってほしいというイメージが被害者の気の緩みを誘発しているのかな。実在したら、気づかないうちに葬られそうでこわい。

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2013/07/19

面白かった! 女性が主人公のイヤミスっぽいですが、単純にそういう訳でもなくてなんかもう「ぞ~~~」っとする怖さ・・・ デブでブスな女性が車に轢かれて死亡した。被害者の容貌から注目を集めていた事件をライターの多恵が調べるうちに、他の事件の回りにも見え隠れする妊婦の存在に気付く。 ...

面白かった! 女性が主人公のイヤミスっぽいですが、単純にそういう訳でもなくてなんかもう「ぞ~~~」っとする怖さ・・・ デブでブスな女性が車に轢かれて死亡した。被害者の容貌から注目を集めていた事件をライターの多恵が調べるうちに、他の事件の回りにも見え隠れする妊婦の存在に気付く。 平凡で平和な日常を送る妊婦の乃々香。 冒頭から母親との密な関係が書かれていて、少し違和感を持ちました。 多恵と乃々香が出会ってからがかなりハラハラで目が離せませんでした。おっとりした雰囲気の乃々香と、切れ者ライターの多恵って感じで書かれてはいますが、多恵が結構無謀でドキドキしました。 実績を積みたいと必死で仕事をする多恵と、優しい夫に守られながら優雅なマタニティライフを満喫している乃々香。 対極の環境にある2人の女の心理戦が面白かったです。 お互い思惑を持って近づいたものの、そこから微妙に友情らしきものが芽生えてきて、心理戦がより複雑に。 事件の犯人と言うか大筋は大体始めの方で分かるのですが、それでも読むのをやめられない、一気読み! 無邪気な悪意・歪んだ母性。 ほんとに怖い、日常に潜むホラーです。

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2011/12/20

面白くて、さくさく読み進みました。 が、終わり方が物足りなかったです。 最後の最後がきりっと話が片付いたら、 もっともっとよかったのになぁ、というのが私の感想です。

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2011/09/23

作者の永井するみさんは昨年亡くなられたんですよね。全然知らなかった。前に他のを読んだとき好きな感じだったので、最高傑作と言われてる本書を買ってみました。 やっぱり永井するみさんは女性心理を描くのがうまいなぁ。無駄な描写がないので、映像として想像しやすい。事件の遺留品がキーになっ...

作者の永井するみさんは昨年亡くなられたんですよね。全然知らなかった。前に他のを読んだとき好きな感じだったので、最高傑作と言われてる本書を買ってみました。 やっぱり永井するみさんは女性心理を描くのがうまいなぁ。無駄な描写がないので、映像として想像しやすい。事件の遺留品がキーになってるんだけど、多恵だからこそ女性だからこそ、その存在が異様に映るんだよな。女性にしか書けない小説ですね。『ダブル』の意味も後々分かってくるんだけど予想外でしたよ。そんなに複雑ではないので読みやすいです。 テレビドラマにしても面白いんじゃないかなー。演じる人によっては怖くなりそうだけど。とっても面白かったよ。

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