我利馬の船出 の商品レビュー
小学校高学年のときにワクワクしてページをめくる手が止まらなかった本を再読。 大人になって読むと自分の置かれた環境への不満、そこから船を作り海原へ飛び出すまでの心情の移り変わりが仔細なことがよくわかる。 島にたどり着いてからはファンタジーだが、それまでの旅の工程はリアリティが...
小学校高学年のときにワクワクしてページをめくる手が止まらなかった本を再読。 大人になって読むと自分の置かれた環境への不満、そこから船を作り海原へ飛び出すまでの心情の移り変わりが仔細なことがよくわかる。 島にたどり着いてからはファンタジーだが、それまでの旅の工程はリアリティがある。
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厳しい生活を強いられ、ガリバーは自作したヨットで旅に出る。 海で漂流して辿り着いた先は自分の5.6倍もある人たちが住む島だった。 言葉は通じないが、心は通じる。 優しさを見つめ直す一冊。 不朽の名作。
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この間図書室に行って、灰谷さんの作品でコレ読んだこと無いやと思って借りてきました。冒頭のすくいようのない家族の描写が圧倒的です。希望と絶望のギリギリだなあと思って読みました。 日本と海の上はどうなるのだろうと不安と先が知りたいというドキドキで読んだのですが最後の夢の国はどうか...
この間図書室に行って、灰谷さんの作品でコレ読んだこと無いやと思って借りてきました。冒頭のすくいようのない家族の描写が圧倒的です。希望と絶望のギリギリだなあと思って読みました。 日本と海の上はどうなるのだろうと不安と先が知りたいというドキドキで読んだのですが最後の夢の国はどうかなあ。あそこで旅立って欲しかったような、絵空事ですが成長して日本に戻ってきて欲しかったような複雑な気持ちです。絵に描いたようなハッピーエンドを書くために書かれた小説ではないと思いますけれども。 そうやって思うと兎の目も太陽の子もけしてここでお話が綺麗に完結、と言うのではなくその後も主人公達はさまざまな問題を抱えつつ生きていくんだろうな、と言う終わり方だったのを思い出しました。
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