必死のパッチ の商品レビュー
落語家の桂雀雀さんが、子どものときを書いたものですが、ギャンブル依存の父親に愛想をつかし母親が出ていってしまったあと、借金取りから逃げるために父親も蒸発してしまう……。 一人になった少年が、町の人々に助けられて必死で生き延びる実話です。 自分だけじゃない、という情報はとても重要...
落語家の桂雀雀さんが、子どものときを書いたものですが、ギャンブル依存の父親に愛想をつかし母親が出ていってしまったあと、借金取りから逃げるために父親も蒸発してしまう……。 一人になった少年が、町の人々に助けられて必死で生き延びる実話です。 自分だけじゃない、という情報はとても重要です。 自分のことをわかってくれる人がいる、ということも重要です。 こんなこと、学校の友だちには言えない……。 平和で子どもをやれてる人のなかで、自分は戦場帰還兵のようだった……と雀雀さんはいっていますが、そりゃそうだろうと思います。 たとえ話しても理解されなかったでしょう。 当時は町ぐるみ、児童保護施設のようなものだった、とも雀雀さんはいっています。 いろいろな見方といろいろな場所に分類出来ますが、子どもにとっては‘本当にあった話’でいいと思います。 小学校から、入れてください。 生き延びた、サバイバーの話は必要です。 2018/06/22 更新
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Incredibleな生活が現実にある。雀々さん、きりんの田村さんしかり。何故か大阪だ。我が人生からは創造だに出来ない世界がある。「強く生きないと」と今更ながらです。
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小6で母が、中1で父が莫大な借金を残したまま失踪…。中学1年生にしてひとり大阪の下町で生きてゆくことを余儀なくされた少年が偶然「落語」と出会うまでの、「ありえへん」物語。神様が、なにも持たないひとりの少年に「落語」という技芸を生きてゆく糧として恵んだような気さえしてくるので、不思...
小6で母が、中1で父が莫大な借金を残したまま失踪…。中学1年生にしてひとり大阪の下町で生きてゆくことを余儀なくされた少年が偶然「落語」と出会うまでの、「ありえへん」物語。神様が、なにも持たないひとりの少年に「落語」という技芸を生きてゆく糧として恵んだような気さえしてくるので、不思議。
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落語家としての人生 厳しい内容でありながら楽しいタッチで描かれていて、さすが落語家さんの文章だと感じました。 苦労苦労の小中学生時代から現在に至る「ええ〜ほんまかいな」と思うほどのエピソードがいっぱいです。
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こんなに前向きで、まぶしい、すごく気持ちのよいお人柄。 すべては、落語家になるために生まれたのだなとすら思えた。 かっこいい!! 借金取りが、五千円を渡して、もう二度と現われなった、っていう話が、妙に好き。人情があるなーって。
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上方落語家自叙伝、小学生で母は蒸発父はギャンブル狂借金だらけ、息子と心中未遂後蒸発。両親には捨てられたが周囲に助けられ必死で生き抜き、落語に出会うまでを描く。悲惨貧困笑えて面白く泣ける
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