光秀奔る の商品レビュー

家村耕(著者)

2011/05/04

家村耕さんの３作目。
前、２冊を踏まえて、光秀・能勢氏・ガラシアの心情と、それを取り巻く環境、そして光秀の実際的な功績、足跡に構成を割いている。

家村さん自身、光秀の名誉挽回に尽力してきたが、今作で光秀の力と知略の及ばなかったところを描くことによって、キャラクターとしての魅力はむしろ増しているように思う。

物語の近所に住む自分としては、「あぁ、行ってみようかなぁ」と思うところがチラホラ出てきて嬉しい限り。