1,800円以上の注文で送料無料

人は愛するに足り、真心は信ずるに足る の商品レビュー

4.5

20件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2011/08/29

2011/8月 中村哲さん感銘を受けました。アフガンに対する自分の認識がいかに浅はかか。 世界中の、ニュースでしかアフガンを知らない傍観者(自分含む)に読んで欲しい、実体験に基づいた1冊です。

Posted byブクログ

2011/06/20

2011年49冊目。 25年間アフガニスタンに寄り添ってきた著者から伝わる圧倒的なリアリティ。 それは、メディアからだけでは分からない(更に言えば誤解する)現地の現状でもあり、 生涯をかけてきた者の理想主義に陥らない「できること」への情熱と「できないこと」への謙遜でもある。 ...

2011年49冊目。 25年間アフガニスタンに寄り添ってきた著者から伝わる圧倒的なリアリティ。 それは、メディアからだけでは分からない(更に言えば誤解する)現地の現状でもあり、 生涯をかけてきた者の理想主義に陥らない「できること」への情熱と「できないこと」への謙遜でもある。 今の日本への言及(危機感)も多数あり、インタビュー形式で読みやすいのでぜひ読んで欲しい。

Posted byブクログ

2010/11/04

アフガンとの約束    澤地 久枝 (著)    中村 哲 (著)     岩波書店 (2010/2) ちょっとしんどいなあなんて思いながら手に取った 聞き手が大好きな澤地 久枝さんだし と たった一人で現地に残り用水路を造り続ける中村医師 軍事援助なんて所詮は戦争加担 ...

アフガンとの約束    澤地 久枝 (著)    中村 哲 (著)     岩波書店 (2010/2) ちょっとしんどいなあなんて思いながら手に取った 聞き手が大好きな澤地 久枝さんだし と たった一人で現地に残り用水路を造り続ける中村医師 軍事援助なんて所詮は戦争加担 こういうことをどうして国家単位でできないんだろう? 中村医師の生い立ちやら趣味やらも織り交ぜて厳しい現実を伝えてくれる これは読むべきだと痛感しました どなたかが言っておられたけれど こういう方に「ノーベル平和賞」差し上げたいですね   ≪ まず水を 命をかけて 訴える ≫

Posted byブクログ

2019/12/09

読み物としては読みやすかった。澤地さんと中村さんの対談がメインに中村医師のこれまでの活動をざーっと紹介してくれる。つーかすごいんですけど!この人を動かしてるものはなんなのだろう、と思う。身内の争いなんかで「命を懸けて」などと口にして演説している政治家の言葉のなんと空虚なことか。本...

読み物としては読みやすかった。澤地さんと中村さんの対談がメインに中村医師のこれまでの活動をざーっと紹介してくれる。つーかすごいんですけど!この人を動かしてるものはなんなのだろう、と思う。身内の争いなんかで「命を懸けて」などと口にして演説している政治家の言葉のなんと空虚なことか。本当に命を懸けて人のために動くということ。こーゆー人の言葉にこそ耳を傾けるべきでは?メディアも伝えるものもうちょっと選べよ。だって会社だって一緒だよな。現場のことは現場の人間が一番わかってる。なのにまさに”上司は思いつきでものをいう”本当に必要な支援。その地に生きる人々を受け入れ、理解すること。そりゃあ人が集まってるからって爆撃されて子ども殺されたら反撃するよなあ。せっかくの彼らの営みを台無しにしないでほしい。私にできることはなんなのだろう??とりあえずこの本の印税はペシャワール会に寄付されるらしい。みんな買って〜! 2019年12月テロリストの銃弾に倒れる。 70代になってもまだ危険な最前線で活動されていたことに驚き。 殺す、という選択のある世界であることに怒りと悲しみしか湧かない。 哀悼。

Posted byブクログ

2010/08/07

数回にわたって行われた、澤地久枝さんによる 中村哲医師へのインタビューを集めたもの。 中村先生の講演は何度か聴いたことがあるが、本書を通して 今まで知らなかった中村先生のバックボーンが垣間見えた気がする。 ひとりの人の志と確固たる信念によって、どれほど大きなことがなされるか。...

数回にわたって行われた、澤地久枝さんによる 中村哲医師へのインタビューを集めたもの。 中村先生の講演は何度か聴いたことがあるが、本書を通して 今まで知らなかった中村先生のバックボーンが垣間見えた気がする。 ひとりの人の志と確固たる信念によって、どれほど大きなことがなされるか。 希望を抱きにくい現代、澤地さんがそう願って書かれたように、 多くの若者に読んでもらいたい一冊である。 *「ペシャワール会」HP→http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/

Posted byブクログ

2010/06/16

(2010.06.14読了)(2010.06.09借入) アフガニスタンの農民の支援活動をしている中村哲さんのことを書いた本を作って、中村さんの活動を支援したいという澤地さんが、中村さんにあれこれ聞いたり、中村さんの著作から補足を行ったりして作り上げた本です。 中村さんの本を読ん...

(2010.06.14読了)(2010.06.09借入) アフガニスタンの農民の支援活動をしている中村哲さんのことを書いた本を作って、中村さんの活動を支援したいという澤地さんが、中村さんにあれこれ聞いたり、中村さんの著作から補足を行ったりして作り上げた本です。 中村さんの本を読んだり、NHK教育テレビの講義を聴いたりしたことはあるので、中村さんの活動についてはある程度知っているつもりなのですが、内橋克人がラジオで紹介していたと神さんがいうので、借りてきて読んでみました。 「著書は多いが、私生活については全く語ろうとしない」中村さんに澤地さんが検察官のように根掘り葉掘り問い詰めて書き上げた本のようです。 ●父(28頁) 父も、頭の古い人で、コミュニストでありながら、日本的な道義を大切にする人でしたね。学問をするには、まず論語を知らなければいけないと、論語の素読からさせられました。父の頭の中で、古い日本の儒教道徳と社会主義とが、どういう風に同居していたのかよくわかりませんが・・・。 ●朝鮮人連行(30頁) 家内の里の大牟田に強制連行で朝鮮人が何百人だか、何千人だか連れてこられて、炭坑で、一番労働条件の過酷なところに朝鮮人労働者が回され、数百人死んでいる。 北朝鮮の日本人拉致事件は国家的犯罪ですから北朝鮮が悪くないなどとは言いません。 自分の身は、針で刺されても飛び上がるけれども、相手の体は槍で突いても平気だという感覚、これがなくならない限り駄目ですね。 ●夢(39頁) 私は、小学校の頃から虫のとりこになっていて、いまでもそうですが、理想の生活は、ファーブル先生の生活なのです。田舎に住んで、虫に囲まれて、その研究をしながら静かに暮らす。それが私の夢だったんです。 ●精神科を専攻したのは(48頁) 精神科を専攻した理由は二つあります。 一つは、虫の趣味が捨てきれなくて、精神科だったら暇だろうというのがあったんです。もう一つは、高校から大学の初めのころに、赤面恐怖があって、人間の精神現象に興味を持ったのです。 ●人間は関係(53頁) 自分だとか、個人だとかいろいろ言うけれども、実体はその人とある対象との響きあいのなかで自分というのは成り立っている。人間というのは関係だ。生物個体としての自分はあるけれども、その人の個性だとか、「その人」と呼ばれているものは、いろいろなものごととの関係のなかから生まれてくるのだということは、事実でしょうね。 ●共通の何か(60頁) 論語を読んでいる時には意識しなかったですけど、儒教的な教えは、キリスト教、そしてややこしいことにイスラム教にも出てきているわけです。「この宗教ではこういう表現を使うけれども、仏教徒はこう言い、われわれキリスト教徒はこう言う」というような、共通の何かを感じることがあります。 ●マドラッサ(76頁) 伝統的な寺子屋と言いますか、モスクを中心とした識字教育などをするところをマドラッサと言います。 マドラッサで学んでいる子供を、タリバンというのですが、それはアラビア語です。マドラッサで学ぶ子供のタリバンと、政治勢力としてのタリバンは違うのです。その区別もよくわからずに、「タリバンが集結している」というので爆撃して、「タリバンを80名殺した」と新聞に載る。死んだのは皆、子供だったとかね。タリバン=過激思想の持ち主じゃないんですよ。 マドラッサというのは、地域の共同体のかなめなんです。マドラッサがないことには、アフガニスタンの地域共同社会というのは成り立たないということをアフガニスタンの教育大臣が強調していました。 ●音楽はいい音で聞きたい(178頁) 音楽はもっぱら聞く方ですが、いい音じゃないと嫌なんです。曲は大体決まっていて、モーツァルトが一番好きなんです。あと何でも聴きますが、バッハとかのバロックですね。 ●自衛隊が行けば日本は敵(226頁) 厄除けめいて日の丸を車のボディに描いてきた中村医師たちは、日の丸が危険防止の方法たり得ない状況に立ち至った時、日の丸とJAPANの文字を消す。自衛隊のアフガン介入の予測によって、日本人ボランティアの安全性は著しく脅かされるに至った。 ☆中村哲の本(既読) 「アフガニスタンの診療所から」中村哲著、筑摩書房、1993.02.10 「医者井戸を掘る」中村哲著、石風社、2001.10.20 「アフガニスタン・命の水を求めて」中村哲著、NHK知るを楽しむ、2006.06.01 (2010年6月16日・記)

Posted byブクログ

2010/05/11

『あれも必要だ、これも必要だと言っていると、ほんとうに何もできない。しかしまあ、神というか、天というか、おそらく自分にはできないことまでは強制なさらないだろうというのが、私のささやかな確信で、「これだけやったから許してください」と言うしかないですね。それでいいんじゃないかと思いま...

『あれも必要だ、これも必要だと言っていると、ほんとうに何もできない。しかしまあ、神というか、天というか、おそらく自分にはできないことまでは強制なさらないだろうというのが、私のささやかな確信で、「これだけやったから許してください」と言うしかないですね。それでいいんじゃないかと思いますね。』 これが、25年間もアフガニスタンの人々に寄り添った人の言葉だろうか。なんという謙虚さなんだろう。 アフガニスタンの山岳地帯で誰もしないからと、ハンセン病の治療に始まり、水がないからと井戸を掘り、食べ物がないからと畑を耕し、やがて重機を扱いながら二十数キロの水路を開き、砂漠化した大地を緑に変え、今や六十万人ものアフガン人がそこで暮らすようになっている。 テロとの戦いという名目で何万人もの兵隊を送り続け、無実の人々を殺戮し続けているオバマにノーベル平和賞が贈られるような世界を、子供たちに見せ続けていいのか。中村先生の偉業こそ、世の中にもっと知らしめるべきだと、僕は思う。

Posted byブクログ

2010/05/01

アフガンでたった一人“戦う”日本人医師《赤松正雄の読書録ブログ》  経済評論家の内橋克人さんは本を勧めるのが上手だ。つい先だっても、中村哲、澤地久枝『人は愛するに足り、真心は信ずるに足る―アフガンとの約束』を絶賛されていた。私も早速に買い求めて読み始めた。が、すぐに気が重くなっ...

アフガンでたった一人“戦う”日本人医師《赤松正雄の読書録ブログ》  経済評論家の内橋克人さんは本を勧めるのが上手だ。つい先だっても、中村哲、澤地久枝『人は愛するに足り、真心は信ずるに足る―アフガンとの約束』を絶賛されていた。私も早速に買い求めて読み始めた。が、すぐに気が重くなった。  中村哲さんは、1984年からパキスタン北西部のペシャワールに赴任し、ハンセン病の治療やアフガン難民の診療に従事する医師。近年は、アフガンにおける水路建設など復興事業の先頭に立ち、孤軍奮闘する唯一の日本人として知られる。なぜ気が重くなったかといえば、この人の仕事に比べれば、国会議員の行動を含め、すべてが小さく見えるからに他ならない。  ソ連がアフガンを侵略していた時代に、タリバンを背後からサポートしていたのがアメリカ。それが「9・11」以降一変して今や攻撃する側に。この地においてテロとの戦いの名のもとで、テロリストならぬ罪なき住民が殺戮の対象となっている事実はなんともやりきれない。中村さんは現地を知らない人間がテロとの戦いを擁護するおかしさを衝く。「テロ特措法」を成立させるに尽力し、インド洋での給油を推進してきた側としては、そういった議論自体をとんちんかんなこと、と言われたのは口惜しい。  国会に参考人として招かれて、中村さんが国会での議論の空しさを率直に述べたら、当時の与党委員が発言を取り消せと迫った。このいきさつを追うにつけ、やるせない思いがつのる。澤地さんから公明党の仲間もその発言がやり玉にあげられている。議事録を読んで「悪意のようなものを感じる」と言うのだが、少々きつすぎるのではないか。国会での発言は、あらゆる角度から気を遣い、心してかからねば、と肝に銘じるしだい。

Posted byブクログ

2019/05/03

アフガニスタンの再生に向けて、何故ひとりの日本人・中村哲医師が、1400本もの井戸を掘り、用水路造り等の復興の先頭に立とうというのでしょうか? あるいは、人は、どのようにすれば25年もの長きに渡って、銃弾飛び交う危険な場所で、見も知らぬ言葉も違う赤の他人のために、命を投げ打って...

アフガニスタンの再生に向けて、何故ひとりの日本人・中村哲医師が、1400本もの井戸を掘り、用水路造り等の復興の先頭に立とうというのでしょうか? あるいは、人は、どのようにすれば25年もの長きに渡って、銃弾飛び交う危険な場所で、見も知らぬ言葉も違う赤の他人のために、命を投げ打って働くことができるのでしょうか? ましてや中村哲という人は、革命家でも主義者でもなく、もしそういう何かのカテゴリーで括るならば、一介のキリスト教徒にしかすぎません。 自己犠牲? 博愛精神? 無償の愛? 中村哲という人の実像を垣間見てみると、こんなにすごいことをしている人なのに、彼はちっとも偉大などではなく、実に淡々ときわめて実務的に、日々の仕事をこなしているだけのように見えるのですが、ひょっとして、人はかつて皆そういう偉大なことを、いとも簡単に当たり前のようにやってのけた時代が確実にあったのであって、ただ現代に近づくにつれ、多くの者がその能力や自覚を失ってしまっただけなのではないかとさえ思わせるのでした。 ああ、この私たちと同じ血が流れている同胞が、こんなにも「やすらぎと喜び」を持って異郷の地で呼吸していることの大きさを知って、この興奮がもう少し冷めないと落ち着けません。

Posted byブクログ

2010/03/26

amazonから本が届いて、ただいま読書中。 人に歴史あり?中村哲さんという人が、今のような活動をするようになったのも、ご両親やその先代が・・・、フムフムそういう方々であったのか・・・などと妙に納得しながら興味深く読んでいます。   マックス

Posted byブクログ