存在という名のダンス(上) の商品レビュー
海辺のカフカの影響か。この作者っぽくない挑戦的な作品。モチーフとかまあまあなんだけど、なんでもかんでも弁当箱広げすぎててまとまりが悪い。前半広げるだけ広げて後半適当にまとめ始めざるを得ないような展開。関係ないけど、上巻の途中で、彼女の髪の中の風(=ウインドインハーヘア)の仔として...
海辺のカフカの影響か。この作者っぽくない挑戦的な作品。モチーフとかまあまあなんだけど、なんでもかんでも弁当箱広げすぎててまとまりが悪い。前半広げるだけ広げて後半適当にまとめ始めざるを得ないような展開。関係ないけど、上巻の途中で、彼女の髪の中の風(=ウインドインハーヘア)の仔としてディープインパクトでてきてびっくりした。(ブラックタイドかもしれないけ笑)
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(上・下巻 共通) これ ほんとに大崎善生さんの作品?? 大崎作品をほとんど読み 大ファンの私にとっては 全く異質に感じました。 これから こういう作風になっていくなら かなりガッカリ。
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これって大崎善生の作品だよね?と何度も巻末の著者プロフィール欄を見返してしまった。それくらい、今までの作風からかけ離れている。いや、しかし、『ディスカスの飼い方』でも、死んだはずの恋人から電話がかかってくるとか、庭に迷い込んでくる男の子とか、あれ?とは思っていたのだ。かすかな違和...
これって大崎善生の作品だよね?と何度も巻末の著者プロフィール欄を見返してしまった。それくらい、今までの作風からかけ離れている。いや、しかし、『ディスカスの飼い方』でも、死んだはずの恋人から電話がかかってくるとか、庭に迷い込んでくる男の子とか、あれ?とは思っていたのだ。かすかな違和感として。そして、この作品において、完全なるファンタジーへと進む。 文章に息苦しさを感じるのは、主人公が追いかけられているからなのか、単に私の体調が悪いからなのか。モチーフとしては、大崎善生的と言えるかもしれないけれど、彼のファンタジーにはどこか違和感を覚えるのは否めない。決してファンタジーが嫌いなのではない。実際、村上春樹の『世界の終わり~』などは好きなのだ。しかし、この作品においては、彼の持ち味の一つであったはずの静謐さが薄れている気がする。取り立てて何かを言うこともない、ごく普通の文章。 それでも、まだ上巻を読み終わったところ。あと半分で、彼のファンタジーは大いに昇華するのか否か。最終的な判断はそれからだ。
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村上春樹の新作!?と思わせる、異次元の世界に入り込んでいく少年の冒険譚。受け継がれる血と闘い。下巻でどう収束するのか、楽しみで、ぐいぐい惹かれていくファンタジー?既存のジャンルには収まらない不思議なムードの物語。 帯の惹句、「著者の衝撃的脱皮」という表現に深く共感する一冊。
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なんか海辺のカフカみたいじゃない? 少年の冒険、まがまがしい負の力。 こういう霊とかなんとかっていうのも、 大崎善生っぽくなくて、とまどう。 けど、すっごくよみやすくて、 どんどん読めちゃう。 後半、 どうつながっていくか。
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事故にあい、函館の病院に入院する父に会うため、施設・「梟の森」を脱走する少年。 奇妙に統率された追手・荻野団を撒きつつ、施設内の友人たちの協力も得て、着実に函館への道のりを辿っていくが・・・。 「NO.6」みたいな逃避行ものだとばかり思っていたのだけれど、全く趣が違いました...
事故にあい、函館の病院に入院する父に会うため、施設・「梟の森」を脱走する少年。 奇妙に統率された追手・荻野団を撒きつつ、施設内の友人たちの協力も得て、着実に函館への道のりを辿っていくが・・・。 「NO.6」みたいな逃避行ものだとばかり思っていたのだけれど、全く趣が違いましたね。 大崎さん、現代ものの恋愛小説が主流だと思っていたから、こういった話も書くのかとちょっと驚き。 上巻の半ばあたりから、段々ストーリーが不思議な世界を醸し出していっているので、うかうかしてるとついていけなくなりそうに。 下巻でどんな結末を用意しているのか、単純に興味がありますね。
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じわじわと狂っている世界が顔を出す。今までの大崎善生とは違う顔をみたような気分。 下巻を読めば、上手く表せないこのモヤモヤも晴れるのかしら?
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上下二冊あったけど、読みやすくて二時間ぐらいですぐ読んでしまった。 今までの大崎さんとは違う。 ハーメルンの笛吹き男が本当にいたという仮定で読まないと「何だ何だ??」となる。 時空が行き交って、人と人が繋がるのは面白い。
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宗太は事故で重傷の父に会うため、梟の森を抜けて函館に向かう。美和と津田君の協力のもとうまく抜け出すが、すぐに荻野団の追っ手がかかる。ハンメルの笛吹きヘステの憎悪、宗太はヨムロウの言葉を頼りにインコのルビーとひたすら歩く。
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