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ミサイルマン の商品レビュー

3.6

32件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    15

  3. 3つ

    10

  4. 2つ

    2

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第二段

「独白するユニバーサル横メルカトル」に続く短篇集。 ブラックなユーモアと不条理で救いの無い展開は、まさに暗黒小説。

SPONGIEST!

2023/06/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

グログロだけど、どこか幻想怪奇小説のような味わいがある7話の短編集。屈折した愛だったり、タダでは死なない執念だったり、どの話にも強い怨念が溢れている。 ■テロルの創世:クローンの悲哀と純愛を描いたSF ■Necksucker Blues:旨い血を求める女とデブ男と純愛 ■けだもの:400年越しの父の意思と約束。 ■枷:猟奇的コレクションの怪。 ■それでもおまえは俺のハニー:純愛ロックンロール。ただし相手はババア。 ■或る彼岸の接近:墓場の隣への引越、カルト宗教にハマる妻、不気味な人形、雰囲気タップリのホラー。 ■ミサイルマン:ハイロウズの名曲がBGMになっている。デブ女に呪われた男はミサイルになった。

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2021/11/12

平山夢明は、"生理的にイヤな話を書かせたら日本で三指に入る小説家"なんだそうです(解説より)。もう本当に気持ち悪い。小説の悪いところは、描写を わりとリアルに想像してしまうことですね。この作品の強烈な描写を、私の脳は律儀に映像変換してくれて、参りました。まぁ、...

平山夢明は、"生理的にイヤな話を書かせたら日本で三指に入る小説家"なんだそうです(解説より)。もう本当に気持ち悪い。小説の悪いところは、描写を わりとリアルに想像してしまうことですね。この作品の強烈な描写を、私の脳は律儀に映像変換してくれて、参りました。まぁ、そうと判っていて読んだんだから、ある意味 充分楽しんだ ということでしょう。

Posted byブクログ

2020/08/31

ブックオフオンラインの特集で気になっていたもの、だったかな。そもそもSFが苦手っていうのがダメなのかもしらんけど、グロとSFを融合されても、ただ意味が分からなくなるだけで、自分的にはメリットゼロでした。表題作とその前のタクシードライバーの短編が、まだマシな方だったけど、それらが無...

ブックオフオンラインの特集で気になっていたもの、だったかな。そもそもSFが苦手っていうのがダメなのかもしらんけど、グロとSFを融合されても、ただ意味が分からなくなるだけで、自分的にはメリットゼロでした。表題作とその前のタクシードライバーの短編が、まだマシな方だったけど、それらが無かったら☆2つにするつもりでした。それにしても、あまりにスプラッタな描写ばかりが連続すると、何だか感覚が麻痺してきてしまって、飽きて読み飛ばしちゃいますね。それもまた残念な点。

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2020/02/02

こちらも短編集です。っていうか平山さんの長編作品って『ダイナー』しかないのかなあ。相変わらず好き嫌いがはっきり分かれる作風ですが、もちろん自分は大好きです。そもそも小説って、安易に可視化できずに想像力を掻き立てる類のものほど輝いていると思いませんか? 近未来を舞台にした異色のハー...

こちらも短編集です。っていうか平山さんの長編作品って『ダイナー』しかないのかなあ。相変わらず好き嫌いがはっきり分かれる作風ですが、もちろん自分は大好きです。そもそも小説って、安易に可視化できずに想像力を掻き立てる類のものほど輝いていると思いませんか? 近未来を舞台にした異色のハードSF「テロルの創世」に始まり、女吸血鬼への愛が哀しい「Necksucker Blues」、こちらも血の物語「けだもの」、コレクター心理を殺人鬼に重ねた「枷」、これこそが本当の純愛と言っていいのか、電話の中で愛を叫ぶ「それでもおまえは俺のハニー」、ありがちなホラーだけどラストが悲しい「或る彼岸の接近」、ハイロウズの名曲をバックにした表題作「ミサイルマン」と、どれも面白く読めました。一番良かったのは表題作かな。ドライブ感が心地よく、穴を掘りにいったシーンなんかは最高に笑えました。

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2018/11/23

"短編集。 生きる意味を改めて考える。 少なくとも私の日常とはかけ離れている世界で起こるメロドラマの数々。"

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2018/09/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『独白する〜』以来の短編。相変わらず上質なエログロ濃縮還元ミックスジュースのごとき味わいで、惚れ惚れしてしまいまいした。中でも、平山流地獄変『枷(コード)』の凄まじさは格別。狂気と人類愛は同時に存在するとき、最大の奇跡は起きるのです(それが素敵なものかは置いておいて)。他にもゲロ臭の中にただよう一筋の希望にこちらまで鼓膜がつんとする『それでもお前は俺のハニー』、海外ホラー映画でおなじみ「幽霊屋敷」を昇華させた『或る彼岸の接近』は実話怪談出身の平山夢明ならでは。彼が繰り返し作品で描くのは「どん底・キ印・クズが行き着く先で見つける人間らしさのかけら」だと思うのですが、それまでのプロセスの異様さ、バラエティの豊かさがすごい。『それでもお前は〜」の夥しい数の黒電話とか、視覚的なインパクトがすごい。

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2018/03/19

バイオレンス、グロテスク! 鬼畜系と言われるこの作家。でも、無性に読みたくなる。 強烈な刺激が欲しい方、オススメです!

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2017/12/19

平山夢明だなぁ~って言うエグさ全開。 タイトルが曲名とは知らなかった。 なんだか癖になるグロさ。

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2017/10/11

相変わらずグロイ。“枷”は、独白する~に近い感じ。きつい拷問。でも意外とすっきり。最後の“ミサイルマン” は内容も雰囲気も洋画って感じだけど、独特のじめっぽさがあって気持ち悪さがすごい。

Posted byブクログ