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近世考 の商品レビュー

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2011/10/18
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「貨幣経済の登場」に焦点を定めて近世日本文学をたどる文学研究書。 テーマに沿った「近世文学」の雰囲気を大雑把に掴むことができる。 西鶴の小説などつい手にとって読んでみたくなり、面白く読めた。 入門書にはぴったりだと思う。 が、研究書としては、やや大味な印象も。 「貨幣経済の登場」が重要なポイントなのに、歴史的裏付けや資料の提示があまりなかったり、近松や西鶴の作品選択もテーマに合わせて恣意的なのでは?という気も。 ついでに「そうではなくこう読むべき」といった理由のない断定が散見される点も気になった。

Posted byブクログ