老後に本当はいくら必要か の商品レビュー
まだまだ子供が独立するまでには何年もあり働き続ける必要があると自覚はしていますが、いずれはやってくる老後に対して自分なりにイメージは持っておく必要があると思っています。 金融機関や保険会社等が、安心した老後を送るにはいくら必要かという記事を書いたりしていますが、どれもこれも実...
まだまだ子供が独立するまでには何年もあり働き続ける必要があると自覚はしていますが、いずれはやってくる老後に対して自分なりにイメージは持っておく必要があると思っています。 金融機関や保険会社等が、安心した老後を送るにはいくら必要かという記事を書いたりしていますが、どれもこれも実現性のないレベルものが多くあまり参考になる情報がありません。 そのような私にとって、この本の帯に書いてあった「手元に1000万円程度」というのは、自分が達成できそうなレベルでもあり興味がありこの本を手に取ってみました。子供の成長を見届けた段階で、自分がある程度働けることを前提に、65歳頃までに1000~3000万円というのが現実的なレベルなのでしょうか。 以下は気になったポイントです。 ・MSCB(転換価格修正条項付転換社債)は、転換価格(社債から株式に転換する価格)が上がろうと下がろうと発行引き受けする証券会社が儲かる金融商品(p41) ・現状では、2~3%の運用利回りを目指すべきで、年5~10%のというレベルは追いかける必要はない、カードに付随している各種ポイントを利用すべし(p54) ・年間一人で暮らすための最低生活費が200万円とすれば、5年分として1000万円がひとつの目処、住宅ローンの払いが完了していれば自宅に抵当権をつけることも可能(p71) ・30年先のことを心配するのではなく、当面の10年、15年の算段をすること(p72) ・破綻しかかった投資銀行(ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー)と破綻したリーマンとの差は、大金持ちが控えていたか否かによる(p84) ・大金持ちに得をさせるために、証券会社や保険会社は特殊な市場(転換社債やデリバティブを絡ませた商品)を作り出した(p90) ・自民党政権が、中金持ちや大金持ちを優遇してきたことは周知の事実、民主党は中流を増やすための施策をふたたび取り始めると思われる(p94) ・有力企業の社員に限らず、個人として役に立つとみなされた人材の移動が確実に起こっている、日本で働き場がなくても海外に目を向ければ良い(p120) ・今までの成績から、3割程度の勝率であれば、為替絡みの商品は買うべきではない(p123) ・2000万円の手元資金があるとすれば、半分程度は現金、残りは、株(自分で理解できないものには投資しない)・債券・投資信託などに小口分散しておくと良い(p127) ・熟年者が起業成功するポイントは、1)健康、2)意志(成果をだすという)、3)若者との協働、である(p167) ・自分が長年属してきたのが会社だけという男性は、近所づきあいに慣れ親しんできた熟年女性よりも適応力が低い(p177) ・老後に必要な資金として、何も仕事をしないのが前提の場合、2億円、夫婦ふたりが65歳までは働けるという条件、生活費を400万円に抑制可能であれば、800万円で可能(p202) 2010/09/20作成
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[ 内容 ] [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った...
[ 内容 ] [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
フェリー用に新書。気になるタイトルだったけど、内容はさっぱり。まぁ斜め読みだけど。結局先を心配しすぎて、高金利のものにつぎ込んではならない、金の問題だけじゃなく、健康に生きることが大事だ、という話。確かに、死ぬときは死ぬのだ。とはいえ、金は貯めたい。
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結局は、 ・不明確な金融商品に手を出すな ・ローリスクローリターンの銀行や郵便貯金で慎ましく暮らせ ・さもなくば起業しろ と言ってるだけ。 後は精神論で、物質欲を無くして自己実現に励み、社会との共存を図るべきだと言っている。 何だかはぐらかされた気がする。
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もっと実利的な本を期待して読んだら(といっても20%くらいしか読んでいないが)、精神論を持ち出してきてまいった。 最初の章からタイトルの質問に全く答えていなくて読むのをやめた。 それより考えるべきはなぜこんな本を買ったのかという点だが、老後といわず自分の近い将来、そして家族...
もっと実利的な本を期待して読んだら(といっても20%くらいしか読んでいないが)、精神論を持ち出してきてまいった。 最初の章からタイトルの質問に全く答えていなくて読むのをやめた。 それより考えるべきはなぜこんな本を買ったのかという点だが、老後といわず自分の近い将来、そして家族の生活に対する不安が強く、もしかしてこの不安は必要以上に強いのではないかと思ったのが原因である。 考えるに、この懸念は半分正しく、半分間違っている。というのは、自分が生きることに執着をすることができれば、おそらく生きていくことはできると思う一方で、ミーハーに世間での成功を目指して頑張れる自信は全くないので、生命力不足で生きられないのではないかという気持ちもかなりするため。 そういう意味でいつこの綱渡りが終わるのか、と思っている部分は確かにある。
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一部「現状のフレームが変われば」という前提が軽く流されている部分もあるが《根拠のない不安と、そのくせ盲目的な投資》を冷静に断じ具体的な手法を論じたた上での《楽観がないと残りの人生が惨めになってしまう。要は気持ちの持ちようである。心配が高じて生きる意欲まで失われてしまっては元も子も...
一部「現状のフレームが変われば」という前提が軽く流されている部分もあるが《根拠のない不安と、そのくせ盲目的な投資》を冷静に断じ具体的な手法を論じたた上での《楽観がないと残りの人生が惨めになってしまう。要は気持ちの持ちようである。心配が高じて生きる意欲まで失われてしまっては元も子もないのだ。生きがいあり続ける限り、少々お金が足りなくても人間は生きてゆける。そしてそのように前向きに生きている人間を、社会や自然は見捨てはしない》という姿勢に共感。 また大マスコミがヒステリックに民主叩きをするなかで珍しく民主に好意的だと思ったら要は既存権力嫌いだったようで「官」への罵詈雑言が切れ味よく笑える。良書。
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この本の題名に惑わされてはいけません。 老後を乗り切るには、ずばり、「起業」すべしだそうです。 うーん、確かに、年金+節約生活ですごすより、ずばっと、勝負をしてみるというより、少しでも収入の道を確保しておくことが一番大切である。 その選択肢の一つとして、「起業」があるのだろう。 ...
この本の題名に惑わされてはいけません。 老後を乗り切るには、ずばり、「起業」すべしだそうです。 うーん、確かに、年金+節約生活ですごすより、ずばっと、勝負をしてみるというより、少しでも収入の道を確保しておくことが一番大切である。 その選択肢の一つとして、「起業」があるのだろう。 老後に必要な費用を一番知りたかったが、 老後に必要な費用は、1)ゼロ、2)2億円、3)800万円だと言っている。 1)は、超楽観主義で、なんか仕事につけるでしょう、友人、子供から援助を受けて生活できる 2)は、年利2%の利子を前提にすれば、400万円の利子収入がある。 3)63歳から、65歳を800万でつなぎ、あとは、年金だけで生活する。 以上のように、あまり役にたたない。 この本を読んで、思いを再確認したのは、60歳以降、残念ながら、何らかの形で、収入を得るすべを身につけておく事を考えなければならないということです。 そういう意味では、自営業は、生涯現役だから、羨ましいな。
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