サはサイエンスのサ の商品レビュー
SFマガジン連載の時事科学話題に関する紹介解説エッセイを 話題別にまとめて改めたもの 技術解説にとどまらず科学から見た社会評論的な面も大いに含む 最新科学に定点はないので評論として連載時と刊行時で どう書き分けたかの区別がついていないのを含めて わかりづらいのが難だが 科学エッセ...
SFマガジン連載の時事科学話題に関する紹介解説エッセイを 話題別にまとめて改めたもの 技術解説にとどまらず科学から見た社会評論的な面も大いに含む 最新科学に定点はないので評論として連載時と刊行時で どう書き分けたかの区別がついていないのを含めて わかりづらいのが難だが 科学エッセイとしては文句なく面白い ログイン連載分も再編集再販して欲しい
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遺伝子・宗教から法・エコロジーなど多彩な分野を独自の文体で切り刻んでいく科学エッセイ集。通説を知識で蹴飛ばす議論の切り口は小飼弾氏と似てるので、氏が好きな人は間違いなく楽しめる一作。個人的に気に入ったのは、エコブームにのっかる人間を免罪符の購入者だと断じるところ。過去のスキームは...
遺伝子・宗教から法・エコロジーなど多彩な分野を独自の文体で切り刻んでいく科学エッセイ集。通説を知識で蹴飛ばす議論の切り口は小飼弾氏と似てるので、氏が好きな人は間違いなく楽しめる一作。個人的に気に入ったのは、エコブームにのっかる人間を免罪符の購入者だと断じるところ。過去のスキームは名を変えて再利用され続けるのね。
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とても読みやすい科学エッセイ集。 全部が全部そのまま受け入れるわけではないが、人類が死守するべきモノは「現代文明とできる限り多くの生態系の二つ」という著者の考えには全く同意するものである。
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33:SFマガジンに連載されていたコラム、なのですが文体のおかげか、それほど肩肘張らずに読めました。とはいえ、物理や生物は苦手分野なので、理解できたかといえば疑問です(苦笑)。ただ、発想の転換というか、こういう視点もあるのだと教えられた、そういう意味でもとても面白かったです。独特...
33:SFマガジンに連載されていたコラム、なのですが文体のおかげか、それほど肩肘張らずに読めました。とはいえ、物理や生物は苦手分野なので、理解できたかといえば疑問です(苦笑)。ただ、発想の転換というか、こういう視点もあるのだと教えられた、そういう意味でもとても面白かったです。独特の文体(語り口調)には好き嫌いがありそうですが……。
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SFライターの著作を、それと知った上で読むのはこれが初めてだった。多岐にわたる話題に触れているのだけど、解説文か?というとそういうわけではない。テクノロジーについて紹介した後に、それを使って実現されうる未来想像図をくっつける。素朴だけど、読む人の想像がついて行けるように思考の足跡...
SFライターの著作を、それと知った上で読むのはこれが初めてだった。多岐にわたる話題に触れているのだけど、解説文か?というとそういうわけではない。テクノロジーについて紹介した後に、それを使って実現されうる未来想像図をくっつける。素朴だけど、読む人の想像がついて行けるように思考の足跡を逐一書いていくスタイル。これがSF作家なんだな、という感じの本だ。 さすがに文章力があり、読ませる。それだけに読み流してしまいがちだけど、さりげなく書かれている中に思わず考えさせられる一文があったりする。(科学は数式に知性をアウトソーシングしている、とか一見過激だよね) 読んでよかったと思います。
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科学エッセイ。筆者は科学者に属する人ではなく作家に属する人なので、文章は非常に読みやすい。取り扱う話題も、執筆時点で、一般人の興味を引くラインと科学的な先端性のバランスを十分に考えられている。私の嗜好からすればやや一般人向けに過ぎると感じた。
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わかりやすい科学の解説本。いろいろなことをかいつまんで解説してるので、とても良かった。 ●面白かった点 ・わからないことをわからないと言いつつ、色んなコトを語る姿勢が何をおいてもすばらしい。わかることだけ書く本が多い(と言うかあたりまえだ)が、こういう本も真摯で良いと思った。 ●...
わかりやすい科学の解説本。いろいろなことをかいつまんで解説してるので、とても良かった。 ●面白かった点 ・わからないことをわからないと言いつつ、色んなコトを語る姿勢が何をおいてもすばらしい。わかることだけ書く本が多い(と言うかあたりまえだ)が、こういう本も真摯で良いと思った。 ●気になった点 特になし。
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なるほどと認識が広がるようなコラムが一杯。 後書きに書いていること。科学を権威的に語らないというのは重要なことだと思う。
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面白かった! しかし出版から2年で既にだいぶ過去なのだというのが読後の印象。世界は連続してるのに確かに変化してて、私の脳はそれをどうにかやりすごしています。
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内容は科学書だけれども、極力初心者にも分かりやすいように、気さくな文章で書かれている。本人いわく、科学=権威というようには見られたくないのだそうだ。 私が大学の時に感じたのは、どうも大学の先生は「難しいことは一般の人たちには分からない」と説明を諦めているようなところがあるように...
内容は科学書だけれども、極力初心者にも分かりやすいように、気さくな文章で書かれている。本人いわく、科学=権威というようには見られたくないのだそうだ。 私が大学の時に感じたのは、どうも大学の先生は「難しいことは一般の人たちには分からない」と説明を諦めているようなところがあるように思う。心理学では大学でやる心理学はアカデミックな心理学、テレビや雑誌でやる心理学はポップな心理学というように、全然違う学問のように扱っていた。大学の先生にそれを訂正する意志はないように感じられた。 そういうことを考えると、このような最先端の科学の研究者と、われわれのような一般人とをつなぐ、筆者のような存在が重要になってくるのかなと感じた。
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