楊令伝(12) の商品レビュー
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多くの勢力が台頭し、まさしく戦国時代の様相となってます。その中で梁山泊国内は税が1割と理想的で安定していますがこの楊令の考えに不満を持つ者がちらほら出ています。 楊令の真意ってどうなんでしょう。 何かあると思うのですが。。。 それにしても楊令も34歳。 みんな年をとりましたね。水滸伝からの者が次々と一線から退いていき寂しさを感じます。 鮑旭の死は北方先生の真骨頂で特にそう感じました。
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あーそうかー俺鮑旭のこと好きだったんだなー ありますよねそういうことって いなくなって初めてその人の大切さに気付くってこと そんな淡い恋の想い出にも似た『楊令伝』巻の十二です 「平凡」それが『北方水滸伝』『楊令伝』に於いて鮑旭に与えられた役割でした 胸のすく活躍を見せる豪傑...
あーそうかー俺鮑旭のこと好きだったんだなー ありますよねそういうことって いなくなって初めてその人の大切さに気付くってこと そんな淡い恋の想い出にも似た『楊令伝』巻の十二です 「平凡」それが『北方水滸伝』『楊令伝』に於いて鮑旭に与えられた役割でした 胸のすく活躍を見せる豪傑たちの中で、特に武勇に優れるわけでもなく、指揮官としても目の醒めるような活躍があるわけでもなく 鮑旭のターンの記述は一頁で終ってしまうような存在でした だけどね、『北方水滸伝』を読んでいる読者の多くは「平凡」な人生を生きる普通の人たちなんです みんな鮑旭なんです そして鮑旭のように大切な人がいて、守りたい人がいるのです そして守りたい人のために最後に華々しく散った鮑旭 ありがとう 最後に鮑旭に「平凡」とはかけ離れた「死に様」を与えてくれて 鮑旭のように生きることで悔いのない人生を送ることができると教えてくれて
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水滸伝から闘い続けた同志たちが、死んでいく。先に行った豪傑たちにも引けを取らない、格好良い死に方で。涙なしでは読めない12巻。 「走ることが、俺の人生さ」 水滸伝、双頭山まで走り抜けた王定六がまず食って、それから寝る。そう決めていた。楊令伝でも、眠るだけでいい。いや、飯を食わなければならない。そう言っていたの。お父さんの仇のため、そして梁山泊のみんなのため、走り続けた男……格好良い。(12巻を読み始める前に、水滸伝7巻、王定六の登場を読んでいた。奇跡のマッチング、2回目) 李媛ちゃん、まじめで志に真っ直ぐで一生懸命で、でもそんなところを少し疎ましく思われてる、昔の呉用を見ているみたい。そんな李媛ちゃんを黙らすために自分の命を使った杜興。李家の執事やもんね。盧俊義といい、自分の死すら無駄にしないその生き方は、苦しいけど、必要なものなんだろうな。スーパー執事、スーパー爺様、杜興。ありがとう。 そして、鮑旭。非凡な豪傑たちの中で平凡を貫き続けることは非凡なこと。誰よりも兵を殺さなかった鮑旭。たった一人守りたい人、それが自分の子供や兄弟、愛する人ではなくて、「待っている人がいる同僚」なのが泣ける。子午山に行く前、身寄りもいない鮑旭を魯智深が救った。そんな鮑旭が、血縁のない人のために命を使う姿を見届けられて良かった。 これから梁山泊はどうなるのか!あと3巻!!! 水滸伝の再読を止めて、楊令伝を突っ走ろうと思います!!!!!ビバ!楊令伝!!!
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図書館で借りた。 楊令伝、水滸伝からの流れで読んでるけど、いいなあ。 童貫戦の後がどうなることやらと思ったけど、まだまだ熱く読んでいける。 個人的にはテキ成が李キっぽくていいなあ。 王定六の最期、秦容の凄さ、よかったなあ。
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第12巻読了 なんといっても燕青!! 作中では、脇役の中でもひっそりと目立っていた存在。相討ちという形で目をやられ失明してしまう。残り3巻というところで舞台から去っていく・・・残念!!
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やはり北方ワールドに引き込まれた!前にのめり込むように本を貪り、そして号泣。男ならと言いたいのかもしれないが女性でも共感は得られそうな気がする。日本にも多くの中国人がいてこの本を手にとっていると思う。どんな思いで見ているんだろうか? 誰もいじれない禁断の書とも言える「水滸伝」を...
やはり北方ワールドに引き込まれた!前にのめり込むように本を貪り、そして号泣。男ならと言いたいのかもしれないが女性でも共感は得られそうな気がする。日本にも多くの中国人がいてこの本を手にとっていると思う。どんな思いで見ているんだろうか? 誰もいじれない禁断の書とも言える「水滸伝」を北方流に解釈して書き上げて続編 水滸伝のエンディングで梁山泊にこもる全ての人の命ともいえよう「替天行道」の旗を宋江から渡された青面獣楊志の子、楊令。 序盤戦はいくつもの愛を受け育った楊令が幻王と名を変え、水滸伝とは異なる人格を見せる。生き残った史進、呼延灼、張清らが残存勢力を維持して楊令を首領として迎えると同時に再建を果たす!ここからが悲劇の連続だった。 水滸伝の中で地方軍の将から梁山泊入りした呼延灼将軍。梁山泊では常に本隊を率い全面の敵と向かい合っていた楊令伝においても役割は同じなのだが、老いに加え息子の凌が梁山泊入りをしていた禁軍の童貫将軍との決戦の折に宿敵趙安将軍を打ち破るが、一安心もつかの間で息子の凌の背後へ5000の騎馬隊が襲いかかろうとしていた。 初めて父が息子の背中を守った。息子は父が背中を守ってくれてるとは知らずに…「行くな!」読みながら呟いていた。呼延灼はただ1騎!5000の騎馬隊を止め散っていった。凌に双鞭をあずけて……涙止まんないから!これを書こうと頭の中で考えているだけでもこのシーンは泣けてくる。 激しい戦の中で父親としての優しい顔を見せた張清。 前作で片足を失うも片足での騎乗で禁軍を悩ませた馬麟。 元盗人上がりの鮑旭は部下の損害が最も少ないとされる名将であったが、呼延灼と同じように部下を守り仁王立ちの末に散っていく。 呉用に公孫勝や戴宗などは憎まれ役をかいながらも若者を育てるそんな役回りの末にやはり身を挺していく。 張橫の息子で楊令を影から支える青騎兵の張平や、弓の名人であった花栄の息子の花飛麟 この幾多の勇士のひとりひとりの生き様を描ききった作品に言葉はいらない。ただ読むたびに思い出すたびに涙がこぼれてくる。エンディングで楊令が死に、ひとり残された史進…彼の苦悩は岳飛伝に続く…… 生涯でこれだけ泣けた小説はきっとあとにも先にもないことだろう!
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鮑旭の最期にはかなりページが割かれたなぁ 人気があったのか、作者に思い入れがあったのか 私も好きでした 燕青が目が見えなくなって引退って流れは、お蝶婦人がヒロミとの最後の試合に捻挫で出れなくなったのと同じようなものだと思った
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東西の交易の道が完成した梁山泊。青蓮寺が主導して立ち上げた南宋。今回もいろいろなエピソード。燕青が戦線離脱。王定六らが死に、梁山泊立ち上げの時からのメンバーが少なくなっていく。寂しいが仕方ないか。次はどうなるのか。
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毎度、誰かしらの死に方が凄い。ネタばれですが、この巻は「走ることが人生だった」王定六。そして部下を助けに一人で暴れ矢を受け立ったまま死ぬ鮑旭。もう似たような前例があるのに何度でもカッコイイと思ってしまう。秦容が才能を見せ始めました。
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燕青と鮑旭、ごくろうさまでした。王定六と杜興もか。 しかしなんか最近は無理やり死に際を用意してる気がして、それなら普通に退役させてあげたら、なんて思ってしまいます。 第二世代は小粒揃いだし…。秦容がなかなかいいが。
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