ディズニー・ミステリー・ツアー の商品レビュー
白雪姫、ダンボ、ピノキオ、シンデレラ、ダンボ、眠れる森の美女、アラジン、美女と野獣の8つの作品について、キャラクターの設定や描かれた方が原作とどのように異なり、どのような工夫が見られるか、ということを解説した本。もとは「ディズニーファン」という雑誌の連載記事をまとめたもの、だそ...
白雪姫、ダンボ、ピノキオ、シンデレラ、ダンボ、眠れる森の美女、アラジン、美女と野獣の8つの作品について、キャラクターの設定や描かれた方が原作とどのように異なり、どのような工夫が見られるか、ということを解説した本。もとは「ディズニーファン」という雑誌の連載記事をまとめたもの、だそうだ。 同じ著者が『ディズニーの魔法』という新書を出していて、おれはこの本を読んだことがあるが、ブクログの記録によると2011年の年末に読んだことになっていて、つれないことが書いてあった。なんかあんまり面白くなかったなあ、という記憶があり、今回買った後に著者を見て、あ、あの新書の人か、と思った。 でもやっぱり感想は、「ミステリー・ツアー」というタイトルほどワクワクする感じではなく、ふーん、という感じで終わってしまう内容だった。でもこれの分量が増えたら読むのが苦痛だけど、これくらいだったらすぐ読めてしまうので、まあこれくらいならいいかなと思った。一番意外だったのは「アラジンは中国に住んでいる」という設定(p.86)かな。ジーニーが弁髪なのは中国だから、ということらしい。ジーニーの声といえば山寺宏一だけど、英語はロビン・ウィリアムズで、「ウィリアムズは、当時まだ幼かった息子に自分の話芸によってこの名作のすばらしさを教えるために、俳優協会が定めた最低のギャラでこの声優の役を買ってでた」(p.84)らしい。へえ。あとはピーター・パンのワニの時計は、「時を刻むもの、それによって大人にならざるを得ない、そして死から逃れられない現実を思い出させるもの」(p.67)のメタファー?象徴?ということらしい、という話は面白かった。それから「ダンボ」の移動サーカスについて、「アメリカではサーカスは単なる大衆娯楽ではありませんでした。それは移動博物館であり、移動動物園であり、移動劇場でもありました。つまり、文化的、教育的役割も大きかったのです。(略)サーカスが自分の町にやってくるということは、当時のアメリカの人々に大変な興奮を与えた」(p.53)というのは、確かに日本人には分からない文化的な背景に関することだと思う。(全くこの本に関係ないが、クアラルンプールの「テレコム・ミュージアム」で見たロボットのアニメは1人暮らしのおばあちゃんに寄り添うロボットが、サーカスのCMに感動して、おばあちゃんと一緒に行くことになってものすごい楽しみにしていたら…、というものすごい悲しい話を見たことを思い出した。『ぶらりあるきマレーシアの博物館』のレビューでもちょっと書いたけど。「サーカス」はおれが考える感じではないんだなあ、ということが分かった。)あとこの本には何度か「妖精学者」っていう人が出てくるけど、どういう学者なんだ、って感じだったが、これも日本に「妖怪学者」とかいそうな(いるかどうか知らないけど)ことを考えると、文化的なことなのかなあと思った。 話が途中脱線したが、時々テレビ番組で紹介されそうなディズニーのキャピキャピした感じとかガイドブック的な要素を期待すると、たぶん外れると思う、という本。(24/09/02)
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2021年1月30日 アニメを作る工夫がすごい。 バレリーナの所作を録画してセルを作ったなんて初めて知った。
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ディズニーアニメの裏話。クリエイターの創作、どうやって当時アニメを生み出したか、工夫。特にディズニー大好きでもなく、普段気にしたことがなかったので目から鱗な小話が多かったです。
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ダンボが空を飛べるのは? 『ピノキオ』のジミニーが英国紳士の格好なのは? なにげなく見ているキャラクターの服装やスタイルには、すべて理由がある!!ディズニー・アニメーションに秘められた数々のメッセージを解き明かしていきます!!
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