麻布むじな屋敷 の商品レビュー
岳真也 著「麻布むじな屋敷」、湯屋守りシリーズ№5、2010.2発行。今回は香道のお香を愛でる会が阿片を楽しむ会に化けた事件の話。おけら長屋の元深川辰巳芸者のお香が活躍します。そして、むじな屋敷にとらえられたお香を、源三郎、おみつなどが救出して一件落着。美女に骨抜きにされた同心の...
岳真也 著「麻布むじな屋敷」、湯屋守りシリーズ№5、2010.2発行。今回は香道のお香を愛でる会が阿片を楽しむ会に化けた事件の話。おけら長屋の元深川辰巳芸者のお香が活躍します。そして、むじな屋敷にとらえられたお香を、源三郎、おみつなどが救出して一件落着。美女に骨抜きにされた同心の黒米は大いに反省すべしです。
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※このレビューにはネタバレを含みます
文芸評論家・菊池さんの内容紹介がシリーズではじめて載った「池波正太郎『鬼平』を彷彿させる読み応え」と、さて内容は、大川に斬殺された骸が浮かぶ連続殺人事件が起こる、被害者に共通する「むじな」の入れ墨と趣味の香道、おけら長屋住民のお香の元夫が被害者になった事から、源三郎も探索に乗り出すが…探索追跡の同心の黒米が麻布むじな屋敷に誘い込まれ、美女と阿片の虜に…無気力な言動を不審に思う上司だが見て見ぬ振りで…女目明しおみつの助言で入れ墨探索が進み「むじな」の入れ墨の有る、大店の大番頭に事情を聞くが… 「うかつに」口をふさがれる…これ5巻だったか、捕物としてもう形もない作者の妄想に走りだしました(笑い)、湯屋守り用心棒として奉行の兄から送り込まれ、入れ墨探索の助言を17・8の小娘おみつに教えられる源三郎。阿片中毒を疑いながら見て見ぬ振りで、むじな屋敷に閉じ込められた同心黒米は被害者として後に復帰。「うかつに」の一言で重要な筈の人物を葬り物語を引き伸ばす構成…。 とうとう、一桁の登録の方もレビューすら見当たらない有様(読書メーター)、菊池さんの作者解説に学生デビューし「多数出版し早熟なところを見せるが、いつしかみずから方向性を失って失速してしまう。」成る程鋭い指摘、題材研究と湯屋守り(用心棒)で、『鬼平』のように町奉行の手の届かない悪党を懲らしめる。職業としての選定は良かったが文庫書下ろしブームに乗ろうとして題材を生かせず失速か。 評価に値しない作品、出版されたのがおかしい。
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すっかりお気に入りになった 湯屋守り源三郎捕物控シリーズ この岳真也先生の書いた江戸の 様子がいい雰囲気です 今回の情景描写にはタモリさん が、ブラリとでてきそう(笑)
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