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神様のすること の商品レビュー

3.8

22件のお客様レビュー

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2017/08/16

親の介護、ご自身のこと、両親を看取った時のこと、おくりびととなった自分の気持ちの整理の仕方など、決して楽しい話ではないのですがポジティブなイメージが浮かぶ良いエッセイでした。親との別れ、そろそろ心の準備を始めておかなければと思い当たる人は必読です。

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2010/11/13

物語を書くことにしか情熱が持てない安寿子が、40歳間近で願ったことを、神様は100パーセント聞いてくれた。願いが叶うまでの、長い長い物語

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2011/05/28

第3話の傷をめぐる話がすきだ 傷がない人はない。みんな傷をかかえたりのりこえたりして生きている お父さんに比べてお母さんのなくなりかたがすごいのだが、みんなこうやって息を引き取るときは納得したように逝けるといい 死を思う気持ちが少し軽く、明るくなった

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2010/07/10

このほっこりした表紙からは想像もできない めくるめく人生の重みが詰まっていた。親の介護、貧乏、いじめ ずっしりと心に響いた。

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2010/06/17

プロの作家は、自分や家族の内面を、ここまで冷徹に、あけすけに描けるものかと感嘆。小説家になれたら他の欲望はもういいです、と神様への切実なお願いが叶っての46歳デビュー、何か自分を追い込むしかできない生き方には共感を持ちます。50歳近くても、未だお嬢さん感覚のどっかのエッセイストと...

プロの作家は、自分や家族の内面を、ここまで冷徹に、あけすけに描けるものかと感嘆。小説家になれたら他の欲望はもういいです、と神様への切実なお願いが叶っての46歳デビュー、何か自分を追い込むしかできない生き方には共感を持ちます。50歳近くても、未だお嬢さん感覚のどっかのエッセイストとは、全く気概が違います。

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2010/04/22

小説だと思って借りたけれどエッセイだったのね。平さんのお母さん、彼女の小説のどたばたと周りを巻き込む女性のモデルだったのかな。

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2010/04/21

「83歳で死ぬ」と宣言した母親の看病を通して、人生観を見つめなおす平氏の笑いあり涙ありのエッセイ。傑作でした! 実の母親に読ませたくなる。でも、どう受け取られるかしら。「あんた、あたしが死ぬ時の準備でもしてんの?」とか言いそう、うちの母上様は笑。でも、何事も心構えは大事だかんな...

「83歳で死ぬ」と宣言した母親の看病を通して、人生観を見つめなおす平氏の笑いあり涙ありのエッセイ。傑作でした! 実の母親に読ませたくなる。でも、どう受け取られるかしら。「あんた、あたしが死ぬ時の準備でもしてんの?」とか言いそう、うちの母上様は笑。でも、何事も心構えは大事だかんなぁ。こと、身内の死に対しては。 扱ってるテーマがテーマだけに快刀乱麻!的な(なんだそれ)平節はおさえ気味なんだけど、通り一遍ではない、本当に経験してきたひとにしか語れない/型っても全然うそ臭くない人生観の数々に、なんだか励まされる思い。だからと言ってあたし自信の根強い死生観が180度変わった…とかはないけれども、平氏の歩んできた道はとても清清しい光に照らされているようで、そんな境地に立ってみたくなったりならなかったり。 それにしてもあたしは両親に関して知らないことだらけだなあ。このままでは通夜の挨拶でウケ狙いで話すネタがないぞ笑。

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2010/04/10

最初は小説なのかと思ってどんどん読んでいたけど、エッセイだった!!!間違えたのってわたしだけ?! 母親の介護から最後看取る時までをベースに、身内や著者の小さい頃に思いを馳せるエッセイ。とてもよかった。 特に好きだったのが第2話「すれ違う二人」と第5話「心残りはひとつだけ」。 ここ...

最初は小説なのかと思ってどんどん読んでいたけど、エッセイだった!!!間違えたのってわたしだけ?! 母親の介護から最後看取る時までをベースに、身内や著者の小さい頃に思いを馳せるエッセイ。とてもよかった。 特に好きだったのが第2話「すれ違う二人」と第5話「心残りはひとつだけ」。 ここまで他人の立ち位置に気づかっていけたなら人生は豊かになるだろうなぁと思うけれど、平さんの言うとおり、すべて終わってから気が付くのよね、人間てそうゆうもの。。

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2010/07/01

+++ 物語を書くことにしか情熱が持てない安寿子が、40歳間近で願ったことを、神様は100パーセント聞いてくれた。願いが叶うまでの、長い長い物語。 +++ 著者の介護体験の実際やときどきの想い、そのときになってみて初めてわかる事々、人それぞれの生き様、死に様。ある程度年齢を重ね...

+++ 物語を書くことにしか情熱が持てない安寿子が、40歳間近で願ったことを、神様は100パーセント聞いてくれた。願いが叶うまでの、長い長い物語。 +++ 著者の介護体験の実際やときどきの想い、そのときになってみて初めてわかる事々、人それぞれの生き様、死に様。ある程度年齢を重ねている者にとっては、身につまされるようなあれこれが、著者独特の筆致で語られている。ある時は笑い飛ばすように、またある時は自虐的に。変にじめじめと湿っぽくないので、誰にでも受け容れられる一冊だと思うが、詰め込まれている内容は、並大抵ではないのだろうと思わせられもする。

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2010/03/29

平安寿子の小説は、出ているのを見つけたら、とりあえず図書館へリクエストする。『神様のすること』も、しばらく待っていて、順番がまわってきた。 タイラ小説は、様々な仕事を転々としてきたという平安寿子自身の「これまで」が書かれてるんかなーと思わせるところがチラりホラりとあるが、今回...

平安寿子の小説は、出ているのを見つけたら、とりあえず図書館へリクエストする。『神様のすること』も、しばらく待っていて、順番がまわってきた。 タイラ小説は、様々な仕事を転々としてきたという平安寿子自身の「これまで」が書かれてるんかなーと思わせるところがチラりホラりとあるが、今回のこれは、まんま私小説? 手元の広辞苑6版によれば私小説とは「小説の一体で、作者自身が自己の生活体験を叙しながら、その間の心境を披瀝してゆく作品」だとある。 死にかけては戻ってくる母を数年にわたり看ていた間の、母と父と自分とを、子どもの頃までさかのぼったり、ときどきの心模様を追求してみたりして、ぐりぐり書いた話。 ▼記憶は嘘つきだ。でも、大事なのはエッセンスだと、わたしは強弁する。この世とはつまるところ、わたしに見えている世界のことなのだ。わたしは、わたしが作った観念の檻から出られない。けれど、時折、檻の中に光が差し込む。風が吹き込む。  そして、わたしに思い出させる。この世に生を受け、生きてきたからこそ出会えた人たちのことを。(p.251) こんなに疲れていなければいつものようにイッキ読みしたであろう小説だが、金土は1ページも読めず、数日かけて読みおえる。

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