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いつも心にイタリアを の商品レビュー

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17件のお客様レビュー

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2011/11/20

2回目の夜ナビ、皆様の興味深いお話を伺えてとても楽しかったです。 2回目の夜ナビ、皆様の興味深いお話を伺えてとても楽しかったです。

Posted byブクログ

2011/06/12

 おととい『世界ふれあい街あるき』を見た。  アルプスの遠景、石造りの街並み、活気のある市場、明るくて社交的そうな人びと。どこなのか解らぬままに見入ってしまう。よく聞いてみると、話されいるのはイタリア語である。「アオスタ」というフランスと接するイタリアンアルプスの街であることが...

 おととい『世界ふれあい街あるき』を見た。  アルプスの遠景、石造りの街並み、活気のある市場、明るくて社交的そうな人びと。どこなのか解らぬままに見入ってしまう。よく聞いてみると、話されいるのはイタリア語である。「アオスタ」というフランスと接するイタリアンアルプスの街であることがやがて分かる。こういう「おや」という発見で実際にソコまで旅行しちゃうことが、私にはある。マルタ行きを思い立ったときもそうだった。偶然見た『世界ふれあい街あるき』で、どう見ても地中海の島だ、ひとびとがみんな文化的なのにとてもフレンドリーだ、そもそも街全体が世界遺産だというその街は一体・・・、という気で見入っていたら、なんとソコで話されているのは英語だった。複雑な歴史的背景から、ギリシア語でもイタリア語でもなく、英語で楽しめちゃう世界遺産の地中海リゾート、それがマルタ共和国の素顔だと知り即「飛んで」いた。  「この素敵な街で話されているのは何語だろう」と思いながら『ふれあい街歩き』を一生懸命観たのはそれ以来のことだ。  本書の解説で「異なる文化に等しく接することのできるひと」と評された著者のアレッサンドロ・ジェレヴェーニは、40歳になったばかりのイタリア人。よしもとばなな作品の翻訳などを手掛けた翻訳家にして、早稲田でイタリア文学を講じる準教授でもある。  彼の、完全な日本語で語られるイタリア人の自嘲や日本人への揶揄は、さらりとしていて明るくて全く嫌味がない。それは、彼の母国と日本への深い慈愛がにじみ出ているからなのだろう。彼と同様に完全な語学力でもって、川端、谷崎などの日本文学をかの国に紹介し、逆にかの国のカトリックの伝統文化や、庶民の暮らしぶりや、上流のひとたちの社交界のリアルな様子まで、日本の私達に伝えてくれたのは須賀敦子だった。彼女の完璧な語学力があってはじめて、私たちは隣のおばさんのエピソードのごとく現代イタリアのひとびとの様子を窺い知ることができ得た。  アレッツサンドロは、実は、須賀敦子を「先生」と呼ぶ「教え子」だ。彼は、初対面の時の須賀の「完璧なイタリア語」に舌を巻いた様子を別な本で告白している。  本書の解説者は、「こんな申し分のない日本語が書けるなんて(ああ羨ましい)!」と記しているが、彼に対しても須賀敦子に対しても、私も全く同様の羨ましさを感じる。  「翻訳者は裏切り者である」と題する一篇があった。「裏切り者」というのは誤訳がつきものの翻訳という作業を揶揄した、イタリア語の常套句らしい。さらには、一回限りの翻訳料のみで翻訳印税が存在しないことや、そもそも翻訳者名が表紙にクレジットされないことが多いほど、翻訳者の地位が低いイタリア出版界の事情について知ると、「羨ましい」だなんて軽々には語れない。英語や仏語から定冠詞は定冠詞に、複数名詞は複数名詞に置き換えさえすればよい欧州語同士の翻訳のお手軽さや、そもそもイタリア語による出版市場の小ささなどが背景にあることなども事情としては解るけれども、それにしてもイタリアにおける翻訳家の地位は悲惨だ。  夫の急死後、ミラノで翻訳家として不安定な生活を送っていた須賀敦子の、不安な生活の一端を理解する手掛かりを、このイタリア人らしいおちゃらけを装った一文は雄弁に語ってくれている。  さきの『ふれあい街歩き』でみたイタリアの街のひとびとは、フリマで初対面のおばさん同士が「これは小さい」、「あんたが太ったからだよ」と明るくやりあっていた。その過剰な社交性に嬉しくなる。食品店のおやじは名産のチーズを抱えて見せて、ぽんと叩く。すかさず、前の通りで道路工事のための重機を操作しているおじさんまでもが、「そのチーズの旨さと言ったら、この腹のとおりさ」と腹をぽんと叩いて見せてくれる。まさに「ふれあい」だ。  この旨いモンを喰わずにいられないイタリアの庶民の様子を、「永遠の悩み―ダイエット」の一遍で彼は書いている。  彼の叔父アミルカレは、50歳の時妊婦なみの腹になってしまい、10キロの減量を決意する。超豪邸の中の施設で美人の看護婦さんに介助される「入院」を、医師の指示以外で絶対に脱落出来ない超厳格なルールに同意した上で開始する。だが、その後1週間で「脱走」したエピソードが可笑しすぎるのは、語り手の語学力の高さがあってはじめて可能なことである。この身近なひとのなにげない逸話を自然に語ることで、その人のひととなりを、ひとびとの心象を、ひいてはそこの文化を、巧まずして能弁に伝えてしまう「文体」は、須賀敦子文学の真骨頂であったものだ。  やはり、アレッサンドロは須賀敦子の「教え子」に他ならない。

Posted byブクログ

2011/03/29

よしもとばななの日記に出てくるヒトの本? イタリア人が、家族や親族関係を大切にしていることがよくわかる。 お料理の本も読んでみたいな。

Posted byブクログ

2011/01/20

「食べたいほど~」を読んで面白かったので。 イタリア人男性はマザコンであることを隠そうとしない、というよりもむしろマンマが大好きな自分を積極的に肯定すらしている。 日本でそれをやれば大多数の(息子を持つ母親以外の)女性に忌み嫌われるとおもう。

Posted byブクログ

2012/09/02

以前読んだアレッサンドロさんのエッセイが面白かったので。 ぼちぼち読みます。 読み終わって。 イタリアの日常やあるあるをアレッサンドロさんごコミカルにわかりやすく書いておられます。 サクサク読めるよー 祖国愛を感じる1冊。

Posted byブクログ

2011/05/28

本当のイタリア人の考え方、生活がよくわかって面白かった。かなり誤解していたことがわかった。

Posted byブクログ

2010/03/05

イタリアになんとなく引かれて手にした一冊。著者の遭遇した出来事がベースにあるエッセイだけれども、そのなかでイタリア文化紹介がちりばめられている。話がうまい人の語り口のようでとても読みやすい。 

Posted byブクログ