コミック 貧困大国アメリカ の商品レビュー
出版が2009年とオバマが大統領に就任した直後なので情報がそこそこ古いが、今でも状況はあまり変わってなさそう。 ここに挙げられているのは、貧困家庭が肥満に陥る構造的問題、盲腸の治療に250万円もかかりまともに保険が適用されない医療破産問題、高所得の象徴だった医師が今では米国でも...
出版が2009年とオバマが大統領に就任した直後なので情報がそこそこ古いが、今でも状況はあまり変わってなさそう。 ここに挙げられているのは、貧困家庭が肥満に陥る構造的問題、盲腸の治療に250万円もかかりまともに保険が適用されない医療破産問題、高所得の象徴だった医師が今では米国でもっとも自殺率が高く転落と隣り合わせという問題、軍に高校生の個人情報が筒抜けで、貧困層の子たちがリクルーティングされる「経済徴兵制」ともいえる問題など。 一人あたり GDP が高く企業の業績がずっと好調な米国で、常に日本国内の報道で労働者の給料にこんなに差があると引き合いに出されるが、その裏にある実態をちゃんと認識するべきだろう。
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堤未果の本のコミック化したもの。あまりにも重い、衝撃的内容なので活字よりもこう云ったマンガの方が、精神衛生上、良いのだろうと思い、図書館から借りて読んだ。 すぐに読めるし良く分る。星四つ。
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岩波新書の「ルポ・貧困大国アメリカⅡ」のコミック化したものとのこと。 サブプライムローン、貧困と肥満、医療と破産、医師達の転落、出口のない若者、戦争とワーキングプア サブプライムローンって、そういう事だったんだ(今更(^_^;))とか、 貧困層にこそ肥満児が多いとか、保険制度を国でなく民間の保険会社がやることによっておこる医療問題とか、イラク戦争でのアメリカ兵51%が貧困から抜け出すための民間人だとか、・・・ ショッキングな内容でしたが、 日本だって もしかしたら片足つっこんでいるかもという問題もあり。 日本はまだマシとか 言ってられないかも。
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新書が重たいなら、こちらから入って是非目を通してもらいたい1冊。 9.11の10周年イベント等の意味が見えてくる、今が旬な本。
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この本は「ルポ 貧困大国アメリカⅠ・Ⅱ」をコミック化したものです。原作を活かしつつ、コミック版によるアレンジも加えられていて、漫画になったことにより、よりリアリティが伝わります。 この本を手にとって読んだのは原作である 「ルポ 貧困大国アメリカⅠ・Ⅱ」 を読み終えた直後のことで...
この本は「ルポ 貧困大国アメリカⅠ・Ⅱ」をコミック化したものです。原作を活かしつつ、コミック版によるアレンジも加えられていて、漫画になったことにより、よりリアリティが伝わります。 この本を手にとって読んだのは原作である 「ルポ 貧困大国アメリカⅠ・Ⅱ」 を読み終えた直後のことで、行きつけの本屋にたまたまあったので、手にとって読んでいました。 コミカライズされたことにより、アメリカの抱える病巣がすごくわかりやすかったです。その中でも特に印象に残った話は、アメリカの医療制度、特に産婦人科医や看護士たちの過重労働で、人が人件費削減で減らされるのに半比例して一人一人の仕事の量は上がっていく。 その果てに患者の前であまりの疲労のために患者の前で笑うことができなくなって子供たちに怖がられ、自分は何のために看護師になったのかと自問自答する描写や、アメリカの産科では「日帰り出産」といって、出産後にできるだけ治療費を払いたくない、もしくは払うことのとのできない人間のために出産をしたその日のうちに退院をすることがよくあるそうで、もちろん、それはメチャクチャ母体や子供のためにはよくないんですが、それをせざるを得ない患者と見守ることしかできない医者。その苦悩の様子が絵になるとかなりキツいものがありました。 そして、貧困から逃れるためにイラクで物資の運搬を会社から請け負って現地で被爆した女性(原作では男性)の話は悲痛で一度読んでいるページを閉じたほどでした。岩波新書に入る前にまず漫画から入ったほうがいいのかもしれませんが絵である分結構内容のへヴィさがダイレクトに伝わってきて、重い読後感を残します。
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経済大国アメリカ。常に「経済大国」と印象が頭にあった。しかし、この本を読んでその印象は大分変わった。マンガで大枠のみではあるが、その概要を捉えるには十分だった。「経済格差」と言えば、中国などを思い浮かべるし、途上国を思い浮かべることが多いが、アメリカも貧困という負の連鎖からはなかなか抜け出せないようになっていることを理解した。印象に残ったのは特に2点。肥満と医療の問題だ。貧困→肥満の流れは意外であったし、アメリカの医療がこんなにも悲惨なものだとはしらなかった。自由な資本主義が外の国だけでなく、アメリカ国内の貧困層にも悪い影響を与えているのである。
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コミックが読みやすいと思い、始めに読んだ。アメリカの貧困、格差などの現状について、しっかりと取材されていると思った。オバマ政権誕生後、発刊されたので、最後の「アメリカは変われるのか?」の問いには、今後のアメリカの変革を期待するとともに、日本の変革も期待したい。
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