1,800円以上の注文で送料無料

がん患者、お金との闘い の商品レビュー

4.1

19件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    5

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/01/29

本当に読んで良かった。家族が、自分が、自分のために、家族のために経済的な負担を理由に治療をやめたいと言われたら、言ったら、どう返されるのだろう、どう返せばいいのだろう。 命の値段。確かにその薬代が払えないのは、その人の命の値段である。

Posted byブクログ

2021/08/09

癌は2人に1人罹る時代。 ある患者の高額な治療費を前に「生きてていいのかな。」と言う言葉に胸が詰まる。 癌にかかるお金との闘いを、ある患者とその家族を中心に、テレビ取材班により綴られている。

Posted byブクログ

2019/02/21

「がんは万が一ではなく、二分の一」とCMでよく目にするものの、心のどこかで「でも自分は大丈夫なはず…」と勝手に罹患しない理由をいくつも並べたてて他人事にしようとしてしまいます。 身内で高齢者以外でがんにかかった人はいない、健康診断は毎年及第点だし… でも、金子さんはじめこの本に...

「がんは万が一ではなく、二分の一」とCMでよく目にするものの、心のどこかで「でも自分は大丈夫なはず…」と勝手に罹患しない理由をいくつも並べたてて他人事にしようとしてしまいます。 身内で高齢者以外でがんにかかった人はいない、健康診断は毎年及第点だし… でも、金子さんはじめこの本に出てこられる方も「まさか自分が」。 がん患者をとりまく現状を変えたい、変えねばと強く願う訴えの言葉には、「なぜ自分が?」という無念さも含めて様々な思いが込められているように感じられ涙が溢れました。 タイトルには「お金との闘い」とありますが、家族との気持ちの共有や余命宣告との向き合い方など他の面での闘いも強いられるのだと感じました。 完治するかわからない、再発のおそれもある、治療のゴールが見えづらい…そんな状況で家計を逼迫するほどの治療費を充てていいのか。 極端に言えば、生きていていいのか。 そこまで追いつめられるものだとは恥ずかしながら想像できていませんでした。 「命に値段はつけられない」と言えど、突き詰めれば使える医療費に差が生じてしまうということはそこで値段がつけられているとも言える。 これまでこんなこと考えることがなかったから、もどかしさと悔しさが押し寄せてきました。 事務的な話では、通院治療にかかるがん保険でのカバー力の弱さ(入院後の一年間のみカバーとか、そもそも入院のみ保障のものも多い)、高額医療費の精算タイムラグ、障害年金受給についてなど知っておくべきことも多く紹介されていました。 この本が出てから10年近くたつので制度等の現況についてはあらためて調べる必要がありますが、自分の加入しているがん保険に入院保障しかないことは判明。

Posted byブクログ

2018/10/26

書店員オススメ本から。健康なとき、病気のことばかり考えている人はあまりいないだろうし、普段から医療費について思い巡らす機会なんてそうそうあるもんじゃない。でも本書でも触れられているように、殆どの人は癌になる訳で、もっと周知されるべき保障なども多い。これが上梓されたのが10年前だけ...

書店員オススメ本から。健康なとき、病気のことばかり考えている人はあまりいないだろうし、普段から医療費について思い巡らす機会なんてそうそうあるもんじゃない。でも本書でも触れられているように、殆どの人は癌になる訳で、もっと周知されるべき保障なども多い。これが上梓されたのが10年前だけど、このときと今で、殆ど変わってないんじゃないか。皆がもっと声を上げるべき内容ですね。

Posted byブクログ

2015/08/09

自分の医療保険を考える上で、参考になるかなと読んだ本。がん、病気というのは本当に辛もいものだ。30代の私と変わらない年代の人がこんなにつらい目にあうことがあるのだ。筆者は看護士で共働きだったのに、がんになってしまったことで、こんなに経済的にも追い込まれてしまう。健康が一番の財産で...

自分の医療保険を考える上で、参考になるかなと読んだ本。がん、病気というのは本当に辛もいものだ。30代の私と変わらない年代の人がこんなにつらい目にあうことがあるのだ。筆者は看護士で共働きだったのに、がんになってしまったことで、こんなに経済的にも追い込まれてしまう。健康が一番の財産であるから大切にしよう。 ・がんで長期療養が必要になったときは、障害者の申請ができるというのは発見であった。 ・筆者は五年で500万円を使いきって、その後も経済的に困ったと言っている。300万円くらいあれば何とかなると読んだことがあるが、全然足りないな。500-800万円くらいは、ストレスなくだせるような保険か貯蓄が必要ということか ・筆者はがんになってから、患者のために主張するという生き方を貫いた強い人。私にもなにかできるのかな。

Posted byブクログ

2015/06/10

いまや、2人に1人がガンにかかる可能性があると言われている。 そして、最近は、ほとんどの場合、抗がん剤治療をする。 それなのに、治療にどれだけお金がかかっているか?を知らない場合が多い。 この本は、2010年の本のため、書かれている高額医療助成制度は少し古いものになっている。(本...

いまや、2人に1人がガンにかかる可能性があると言われている。 そして、最近は、ほとんどの場合、抗がん剤治療をする。 それなのに、治療にどれだけお金がかかっているか?を知らない場合が多い。 この本は、2010年の本のため、書かれている高額医療助成制度は少し古いものになっている。(本の中では、外来の場合、一旦、自己負担金額を全額負担し、3ヶ月後に限度額以外が戻って来ると記載されているが、2015年の現時点では、認定証を事前に手にしていれば、外来でも、限度額までの支払いで良いはず) ただ、この本で、私も初めて知った制度は、ガンが障害年金支給対象になるということ。 これは、知らなかった。 抗がん剤治療は、日進月歩で進んでおり、以前よりも「ガン=死」ではなくなったと思う。 しかし、その過程には、想像もしていないお金がかかる。 このため、家庭の経済状況の格差は、治療の格差、生存率の格差にもつながる。 だからこそ、公的制度や、がん保険などの対応が必要だと思う。 ガンは他人事。と思わず、事前にこのことを知っていれば、当事者になった時に、安心して治療ができると思った。 この本は、少し古い情報もあるが、知るきっかけになる本であると思う。

Posted byブクログ

2014/07/14

重要な指摘は、障害年金が癌患者に適応になるということ。抗癌剤に関しては、palliative なのか、根治的なのか、(線引きは難しいけれども)意識して区別すべき、ということ。 登場する患者さんが30代、40代と若いことも注目すべきこと。

Posted byブクログ

2013/04/03

いろんな治療法が発明されたり、治療しない方が良いと言われたりと、がんに対するアプローチは、これからも変わっていくでしょう。ただ変わらないことは、がんと共に生きるために必要なお金は、膨大であるということは、変わらないと思う。

Posted byブクログ

2012/08/12

これは多くの人に知ってほしい本のひとつ。 2年前の本だから高額療養費制度が通院に使えるようになるなど、変化がある。 けれどがんになることで経済的な負荷がどれほどかかるのかを知るには十分すぎるくらいだ。 この本を読むまで、抗がん剤治療で月10万円以上かかるなんて知らなかった。 高額...

これは多くの人に知ってほしい本のひとつ。 2年前の本だから高額療養費制度が通院に使えるようになるなど、変化がある。 けれどがんになることで経済的な負荷がどれほどかかるのかを知るには十分すぎるくらいだ。 この本を読むまで、抗がん剤治療で月10万円以上かかるなんて知らなかった。 高額療養費制度や障害年金を受けられるけれども手続きにあまりにも時間がかかるなんて現状知らなかった。 がんによって、経済的負担が大きくて、生活保護を受けるために離婚を選ばざるを得なかったり、莫大な治療費を払えずに死を選ぶ人が少なからずいることを知った。 がんはもう2人に1人はなる時代。 私たちはもっと危機意識と当事者意識を持つ必要がある。

Posted byブクログ

2012/07/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

がんはお金がかかると聞いていたけど、毎月薬代で5万も10万もかかるなんて知らなかった。 より高度な医療を受けようとするとすればするほど負担は増える現実。 自分があとどのくらい生きるためにお金をかけるのかを決めなければならないなんて、なんて厳しい選択なんだろう。 高額療養費制度は素晴らしい制度だと思っていた。 しかしその制度にも問題点があり、支援からこぼれ落ちてしまう人たちがいる現実を知った。 私自身、身内をガンで亡くした。がんとお金の問題は決して他人事ではなく、考えていかなければならないと身に沁みて思った。 必死に声を上げてくださったがん患者の方々が安らかに眠られますよう。 心の中で感謝しながら、この問題について関心を持ち続ける。 私の中で忘れられない一冊となった。

Posted byブクログ