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パトゾフィー の商品レビュー

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2010/12/31

「ゲシュタルトクライス」の著者による「医学的人間学」の未完の大著。 いきなり「ものの悪意」とか「物質の妄想」とか、かなり突飛な断言が飛び出して面食らう。しかも著者は神経内科医であって、根本的に哲学者ではない(とはいえ、博識で、哲学もよく読んでいる)ためか、あまり綿密に語られておら...

「ゲシュタルトクライス」の著者による「医学的人間学」の未完の大著。 いきなり「ものの悪意」とか「物質の妄想」とか、かなり突飛な断言が飛び出して面食らう。しかも著者は神経内科医であって、根本的に哲学者ではない(とはいえ、博識で、哲学もよく読んでいる)ためか、あまり綿密に語られておらず、いまひとつ説得力がない。 しかし我慢して読み進めると、第2部以降から面白くなってくる。 生命の「反論理」的性格という中心思想はなかなか魅力的だが、哲学書としてはどうもうまく書けてないような感を否めない。この本が未完の著作だということも原因なのだろうが。 後半に出てくる「性」に関する章はすこぶる面白かった。

Posted byブクログ