友だち、恋人、チョコレート の商品レビュー
哲学誌の編集長イザベルの素人探偵シリーズ2作目。 タイトルがオシャレですね。 デリカテッセンを経営する姪のキャットが、友達が結婚するのでイタリアに行く間、代わりに店に入ってくれるかと聞きに来る。 仕事は融通がきく立場で、キャットの店は前にも手伝ったことがあるので、すぐ承知するイザ...
哲学誌の編集長イザベルの素人探偵シリーズ2作目。 タイトルがオシャレですね。 デリカテッセンを経営する姪のキャットが、友達が結婚するのでイタリアに行く間、代わりに店に入ってくれるかと聞きに来る。 仕事は融通がきく立場で、キャットの店は前にも手伝ったことがあるので、すぐ承知するイザベル。 そこで出会った男性イアンに、意外な話を打ち明けられる。 心臓移植を受けて以来、知らない男の顔が頭に浮かんで、とても苦しい気がするのだという。 内臓に記憶はあるのか? まさかドナーを殺した犯人の顔では‥?! 放っておけないものを感じたイザベルは… ドナーを捜し当てて、訪ねると、その身近にいた男性の顔が?! ジェイミーは心配して関わり過ぎるのを反対するが、そういうイザベルのことが好きでもある。 キャットの元恋人のジェイミーはバスーン奏者で、今ではイザベルの親友に近い~友達以上恋人未満の存在。 15歳も下なので恋愛対象にはならないと自戒しつつ、ジェイミーに恋人が出来た様子に動揺するイザベルだが‥ キャットに接近する男性トマッソの意外な展開も。 キャットには年齢が上すぎると聞いて、自分とあまり違わない彼を見て考え込むイザベル。トマッソの方も慇懃にイザベルに誘いをかけるが実は女性としては見ていないらしい?微妙な駆け引き。 トマッソがスコットランドに来た用件にはビックリ。 表紙の狐はエディンバラの街中にも出没するそうで~イザベルの家の庭にも現れるのにミスター・フォックスとあだ名を付け、ちょっと鳥の骨など置いてやっている。 目が合うと、敵ではないなと認知して歩み去っていく。 問題は刑事事件というのではないけど、日常の謎というには大きいかな。 知的できまじめで親切な~ユニークな大人の女性が、やや不器用な行動を取りながら、いろいろなことに真摯に考えを巡らせていく様子を描いた小説。 チョコレートについての考察も微笑ましい。
Posted by
「No1レディース探偵社」のマコール・スミスの知的推理ゲーム。40代前半のヒロインのいろんな思考が楽しめます。第一弾「日曜哲学クラブ」も読んでみよう。
Posted by
哲学者探偵第2弾 イザベルは姪の店で心臓移植を受けたイアンと知り合った。彼は手術後から一人の男のイメージがつきまとうようになったという。興味を持ったイザベルは、この事件(?)を調査すべきか悩みながらもドナーと思われる人間を探し出す。ドナーの家にいき話を始めるとイアンのイメージに似...
哲学者探偵第2弾 イザベルは姪の店で心臓移植を受けたイアンと知り合った。彼は手術後から一人の男のイメージがつきまとうようになったという。興味を持ったイザベルは、この事件(?)を調査すべきか悩みながらもドナーと思われる人間を探し出す。ドナーの家にいき話を始めるとイアンのイメージに似た男が現れる。 今回はイザベル自身のほのかなロマンスも描かれるが、ジェイミーとの関係も微妙に変化する。 しかし、これをミステリーと分類するかは今回も悩む。
Posted by
- 1