シティプロモーション の商品レビュー
シティプロモーションとはなにか?を体系的にまとめた一冊 各地の事例とともに、その特徴やこれからの課題などが書かれており、地域PRに奔走する方々のバイブルになりえる。 地域経営の視点の重要性が特に印象的で、地域資源を「売れる商品」「売りたい商品」にカテゴライズして捉える戦略的経営...
シティプロモーションとはなにか?を体系的にまとめた一冊 各地の事例とともに、その特徴やこれからの課題などが書かれており、地域PRに奔走する方々のバイブルになりえる。 地域経営の視点の重要性が特に印象的で、地域資源を「売れる商品」「売りたい商品」にカテゴライズして捉える戦略的経営思考が重要だと認識させられた。 地域でのPR活動は往々にして、「売れる商品」だけに特化してしまい、「売りたい商品」をないがしろにし、時には忘れてしまっているように感じる。 こうした現状も、しっかりとした経営戦略を基にした効果的なPRを行うことを意識することで避けることができる。 また、地域PRは各個人が生の情報を発信し続ければよいというものではなく、コーディネーター&エディターの存在が重要という議論もとてもうなずけた。 地域にはたくさんの有志があるが、その気持ちに任せてあぐらをかいていては情報は散漫になり、訴求力は低下する。 そうした情報を上手く調整・編集し、伝えたいヒトにしっかりと伝える仕組みが必要。 その仕組みを確立するためにも、そうした編集能力の持つ人材を育成することが非常に大切である。
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シティプロモーションは単なる「まちの売り込み」ではなく、「価値の創造」であると著者は説く。 そして「地域を持続的に発展させるために、地域の魅力を内外に効果的に訴求し、ヒト、モノ、カネ、情報などの資源を地域内部で活用可能としていくこと」定義する。最後の「地域内部で活用可能とする」...
シティプロモーションは単なる「まちの売り込み」ではなく、「価値の創造」であると著者は説く。 そして「地域を持続的に発展させるために、地域の魅力を内外に効果的に訴求し、ヒト、モノ、カネ、情報などの資源を地域内部で活用可能としていくこと」定義する。最後の「地域内部で活用可能とする」という部分がキモ。戦略上そこが抜け落ちている自治体が多い(含む我が社)。 さらにシティプロモーションの成功の要素として下記が挙げられている。 ①地域経営の視点 ②戦略の必要性 ③誘発力を基礎とした編集 ④マーケティングの発想 ⑤推進体制の確立 まあ、当たり前っちゃあ当たり前だけど、要は場当たり的にやっててもダメよということだろう。目の前にあるものを、それぞれのセクションが単発的にPRしてる現状はマズいなあと痛感。 先ずは専門部署、難しければせめて専任の担当を置くことから始めなきゃ。 さあ、どうしましょうかね…。
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都市の宣伝という意味では、少し疑問。 札幌、塩尻、津というよく知っている都市を扱っているが、 それぞれの都市の魅力を引き出してはいないような気がする。 歴史、風土、文化を組み立てていけば、都市の宣伝は容易だと思う。 海外との比較も、有用な道具のはずだ。 都市宣伝を商売の道具として、小さい枠に押し込めていないだろうか。 たとえば、ミュンヘンとの比較で、札幌の魅力をいくらでも語れるのに。 市民が、行政にものを申すときの4分の1くらいのきっかけは提供している。 後の4分の3は、自分自身のなかからが半分と、 海外との比較で十分ではないかと思った。 行政でこれを読んでいては情けない。
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