乾隆帝の幻玉 の商品レビュー
乾隆帝が愛した玉碗を巡る人々の群像劇。 玉碗の持ち主の宗、その養子家琦、玉碗を欲して止まぬ金の旦那あたりが話の柱になる。 他にも魅力的なキャラクタがわんさか登場して話が進む。 清朝が滅んだのちの老北京の日常、今は忘れられた風習、骨董を活計とする人々の駆け引きや騙し合い、玉に対す...
乾隆帝が愛した玉碗を巡る人々の群像劇。 玉碗の持ち主の宗、その養子家琦、玉碗を欲して止まぬ金の旦那あたりが話の柱になる。 他にも魅力的なキャラクタがわんさか登場して話が進む。 清朝が滅んだのちの老北京の日常、今は忘れられた風習、骨董を活計とする人々の駆け引きや騙し合い、玉に対する情念、何よりも重きを置く義と面子。 愛痛の物語だった。 いい玉って本当に美しいし、そこに素晴らしい腕を持った職人の仕事が乗れば、こんな物語が生まれても不思議ではないと思う。ああ、國立故宮博物院に行きたい…。
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さすが中国、数百年程度では「骨董」にならないのか。出てくる登場人物のほぼすべてがアクが強くて面白い。 これを読むと玉を見る目が変わりそう。 予想しないオチだったなぁ……。
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まだ読んでる途中だけど、こんなおもしろい小説は久しぶりだ。 もうすぐ終わってしまう。ちょっと残念・・・ 読み終わった・・・実におもしろい小説だった。 ラストも余韻たっぷり。 満足。
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