ごっつい奴 の商品レビュー
太平洋戦争が終わり復員した主人公岡本丑松(うしまつ)の脳裏に浮かんだのは「食堂の社長になりたい」という戦死した幼なじみが語った夢だった。 終戦後の大阪を舞台に戦災孤児、浮浪児、パンパン、やくざなど様々な人間と関わり夢のような飲食店を立ち上げていくまでのドラマ。 食べるものさえろく...
太平洋戦争が終わり復員した主人公岡本丑松(うしまつ)の脳裏に浮かんだのは「食堂の社長になりたい」という戦死した幼なじみが語った夢だった。 終戦後の大阪を舞台に戦災孤児、浮浪児、パンパン、やくざなど様々な人間と関わり夢のような飲食店を立ち上げていくまでのドラマ。 食べるものさえろくにない戦後すぐの大阪闇市を舞台にごっつい奴岡本丑松が仲間と一緒に復興していく姿が感動的。 この頃の日本には、皆の満腹と笑顔のためにと戦う創業者たちや、熱い会社が居たんだと感慨深かつた。ドラマや映画になりそうな読みやすい小説でした。
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今後を 読みたいところで 終わってしましました。 残念です。 出世物語は 読んでいて ワクワクしますね。 わかっているんですよ。 主人公は 最期まで 生き残り 成功する。 だけど ハラハラするんです。 今回の キーワードは オムライスですかね。 江上さんの 作品 もう少し 読んで見ようと思います。
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嫌いじゃないけどもう少しリアルが欲しい。 みんなそんな良い人じゃないよね。 主人公の思った通りに行き過ぎ。 それはそれで良いのかな!
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戦後の混乱時に、孤児や仲間をまとめ上げ、パリ商会という小売業を始めるが、闇市からのルートなどにより、政府から逮捕されかねなくなる。友人の定食屋も元の店主に戻ったりと困難を極めるが、最後には人と人の繋がりにより大きなビルを建てて、店を繁盛させるようになる。人をまとめるのはとても大変...
戦後の混乱時に、孤児や仲間をまとめ上げ、パリ商会という小売業を始めるが、闇市からのルートなどにより、政府から逮捕されかねなくなる。友人の定食屋も元の店主に戻ったりと困難を極めるが、最後には人と人の繋がりにより大きなビルを建てて、店を繁盛させるようになる。人をまとめるのはとても大変な事だが、持ち前の性格により打ち勝つことができた。戦後、こういう人がいたんだろうなぁと思わせる小説。
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【ごっつい奴】 江上剛さん 丹波生まれの岡本丑松。 その名の通り牛のように大きく、牛のように大飯ぐらい。 戦争から帰ってきた彼は生きる目的を見つけられず、途方 にくれいてた。 ある日彼は仕事途中の汽車の中で戦友の菅原にあった。 そしてその菅原の誘いで大阪に来た。 大阪の闇市には活気があった。菅原の経営している食堂も 活気と笑顔にあふれていた。 商売とは人を喜ばすコトだ。その笑顔の対価としての お金がある。 丑松は大阪で知り合った浮浪児たちと商売を始めるコト になった。 情に厚く、狭義心があり、腕力が強い。 闇市で石鹸を売るコトから始めた丑松と寅男たち浮浪児。 ヤクザの介入や警察の取り締まり。 今とは違いこの時代の流れは早い。 順調に進む商売の前に次々と持ち上がる難題。 その難題は世の中が進んでいく上で仕方のない大きな流れだ。 何も悪いことをしておらず、人々に喜ばれていても 時代の流れには逆らえない。 そんな時代に生きた丑松の立身出世の物語。 ☆ 江上剛さんの本は金融関係が多いんです。 もしくは会社関係で、それも「金(カネ)」がテーマになって いるものが多い。 汚職や横領、粉飾などをテーマに書かれた作品は何冊 も読みましたが、この本は今まで読んだ江上さんの本とは 少し物語りの雰囲気が違う。 今まで読んだ本は「人間の負」の部分が中心に書かれて いたけど、この本は「人間の生」の部分が書かれています。 期待していた以上の本でした。good!
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