ストレンジボイス の商品レビュー
TBSラジオ「life」で触れられたので初めてラノベに挑戦したが、読み進めても何ともしっくりこなかった。多分他の物を期待していたのかな。
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文化系トークラジオ「Life」でチャーリーこと社会学者の鈴木謙介が強力推薦していたライトノベル。学校の負の面に焦点を当てた、ネガティブな学校ものだ。 発端はいじめなのだけど、社会や人間というもののどうしようもなさ、またろくでもないと言う先にあるありようそのものを見据えた上で...
文化系トークラジオ「Life」でチャーリーこと社会学者の鈴木謙介が強力推薦していたライトノベル。学校の負の面に焦点を当てた、ネガティブな学校ものだ。 発端はいじめなのだけど、社会や人間というもののどうしようもなさ、またろくでもないと言う先にあるありようそのものを見据えた上での生きていく術みたいなものを視野に入れている。 ……と言うと、抽象的にすぎるだろうか。いじめに象徴されるように、人間社会には冷ややかな現実があるわけど、まあ人は誰しもそれを前提として何とかやっていかなればならないわけで、この小説では、いじめる側も、いじめまれる側も、スネオタイプの人間も、変わり者も、そのありようをそのまま認めた上で、「この先やっていけるかどうか」が思考されている。 この小説に出てくる教師は、語り手のヒロインに、やっていけるならいいのだ、と言う。この小説の主人公=語り手はそもそも普通の人間関係を持ちたいと思わない変わり者の女子なのだけど、やはり変わり者である達観した教師は、いじめ問題に主人公を絡めた、きわめていびつな形での落とし所へと導く。 人間のありようや孤独というものへの理解が透徹しすぎているほど透徹しており、なかなか理解されにくいラストだと思うが、ある種の真実が含まれていると思う。 このようなライトノベルもあるのだなと思わせるようなライトノベルである。
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2010年の年末のTBS文化放送で推薦されていてAmazon注文した本。これは名作...!年始にこの本を読めたことに満足。表紙からライトノベルにも見えるが、これは所謂ライトノベルではない。リアルな人間を、学校を、子供の社会を描いた物語だ。読む上で主役の女の子、水葉を感覚的に少しで...
2010年の年末のTBS文化放送で推薦されていてAmazon注文した本。これは名作...!年始にこの本を読めたことに満足。表紙からライトノベルにも見えるが、これは所謂ライトノベルではない。リアルな人間を、学校を、子供の社会を描いた物語だ。読む上で主役の女の子、水葉を感覚的に少しでも納得できるか、でこの本への感想は違ってきそうだ。私は、この水葉が好きだしこれが人間だと思うしほんの僅かにでも自分を重ねて読むことができる。その痛みも、その生き方も、決して特異な子だとは思わない。だから入り込んで次の展開がとにかく気になってあっという間に読み進めた。逆に、日々希や遼介は頭では理解できても感覚的に繋がれない。でも3人が3人とも自分で築き上げたぎりぎりのバランスの上で生きている、その痛みは伝わってくる。映画『告白』を思い出した
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現代版『人間失格』といったところでしょうか。何も決着せず、煮え切らない感じで終わってるのも、「中学を卒業したばかりの段階でその後の人生全部を決めるようなことが決着してたまるか馬鹿」っていうことかも知れん、と思う。水葉にもある程度まで共感できてしまったし、久しぶりにとても面白い小説...
現代版『人間失格』といったところでしょうか。何も決着せず、煮え切らない感じで終わってるのも、「中学を卒業したばかりの段階でその後の人生全部を決めるようなことが決着してたまるか馬鹿」っていうことかも知れん、と思う。水葉にもある程度まで共感できてしまったし、久しぶりにとても面白い小説が読めて満足。この筆者の文章、個人的には好きな書き方だし、非常に上手いとも思う。少なくとも1人称と3人称がどっかで混ざっちゃってるようなものとは別格、と個人的には思うってだけですよ、と。
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ダウナー系の話です。 そして暗い、とてつもなく暗い、最後まで暗い。 萌えも燃えも何もありません。 でもつまらないかというとそうでもなく、 かといって面白いかというとそれも違う不思議な話です。 おそらく人を選ぶ一冊ではありますが、 あらすじを見て自分は耐性があるなって 思えたなら読...
ダウナー系の話です。 そして暗い、とてつもなく暗い、最後まで暗い。 萌えも燃えも何もありません。 でもつまらないかというとそうでもなく、 かといって面白いかというとそれも違う不思議な話です。 おそらく人を選ぶ一冊ではありますが、 あらすじを見て自分は耐性があるなって 思えたなら読んでも損はないと思います。
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