後鳥羽伝説殺人事件 新装版 の商品レビュー

内田康夫【著】

2019/01/30

2時間ドラマはよく見ているけれど、原作読むのは初めて。第一作から読んでいくつもりだけど、この冊数。。。浅見光彦サーガだな。どれくらいかかるんだろう。
第一作だからか、浅見光彦とその周りの人物たちの印象は意外な部分もあった。
犯人は知っていなければ、かなりのどんでん返しだと思う。
あとがきがおもしろかった。

2017/05/11

浅見光彦が初めて登場するシリーズの記念すべき一作目。
八年前に亡くなった妹･祐子の死の謎に挑む浅見が描かれている。

三次署の野上は、三次駅で殺害された美也子が八年前に起きた山崩れの生き残りだと知る。
一緒に旅をしていた裕子は亡くなり、美也子自身は記憶喪失となる。
八年前と同じ行程をたどることで失われた記憶を取り戻そうとしたのか。
野上は捜査の過程で浅見光彦というフリーライターと知り合うことになる。
シリーズを追うごとに定着していった、どこか軽妙な明るさのある浅見のキャラクターとは少し趣きの違う浅見がいた。
だが、人たらしの才能はいかんなく発揮されている。
妹の死の真実をひたすら追い求める浅見。
結末にはそれほど意外性を感じなかったけれど、哀しい余韻の残る物語だった。

2014/05/04

広島県の三次駅で、女性の変死体が発見される。彼女は８年前、島根県仁多町で起きた土砂崩れに巻き込まれ、記憶を失っていた。記憶を取り戻す旅の途中、彼女の身に何があったのか。

2013/09/12

浅見光彦、初登場作品。浅見一家の設定はこの時から確立されていたのですね。あとがきで、この作品のみの登場人物のつもりで書いていて、レギュラーメンバーにするつもりはなかった…と書いてあって驚きました。犯人を当てるのはそう難しくないと思いますが、疑わしい人物が次々と死んでいったり、一度は袂を分かったように見えた浅見と野上が再開する流れなど、見応えのある話でした。

2013/05/03

【後鳥羽伝説殺人事件】 内田康夫さん

芸備線三次駅の跨線橋一人の女が死んでいた。
現場と遺体の状況から、単純な殺人事件と考えられ
捜査本部が立ち上がった。
殺された女性は正法寺美也子といい後鳥羽法王の伝説をめぐる旅を
している最中に事件に巻き込まれたのだった。
叩き上げの刑事野上もこの捜査に加わる。
陣頭指揮をとるのはキャリア組のエリート桐山だった。
刑事部長の稲垣警視正は、後輩の桐山に実績をつけさせるため、
この単純な殺人事件の捜査指揮をまかせたのだった。
しかし、捜査は思うように進まず、なかなか手がかりが掴めない。
美也子の足取りを調べる野上。
手がかりを掴みかけたが、途端に鍵を握る人物が殺されてしまう。
野上はエリートへの反感から桐山に逆らい独自で調査を進める。
そして、新たに鍵となりそうな人物池田を突き止めるが、池田は
野上と会った後、自殺してしまう。
独自で調査を行っていた事がバレ、野上は自宅謹慎をいいつかる。
その野上に浅見光彦がたずねて来た。
美也子の足取り調査で彼女は8年前に光彦の妹と後鳥羽法王を巡る
旅をし、宿泊中に土砂崩れに巻き込まれていた事を突き止めた野上は
浅見家にも聞き込みに趣き、光彦にも出会っていたのだった。
光彦は野上に池田は自殺ではないと言い、彼に引き続き独自の
調査を進めるように進言する。
野上は光彦の推理力に感服し、光彦の協力を経て事件に迫って行く。

☆

浅見光彦シリーズの第一巻目。初めて光彦の登場する物語という事で
期待して借りてきました。期待通りの面白さでした。
これから、順次このシリーズを読破していきたい。。。

2012/08/21

テレビでもよく見る名探偵：浅見光彦くんが初めて登場する推理小説です。
光彦くんの妹さんは、ヒドい状態で死んじゃってたんだね。
後鳥羽上皇さんが隠岐に流された時に通ったルートだとの伝説が残る中国エリアを舞台にしたお話でした。
内容はそれほど複雑じゃないし、エグい表現もないから、気軽に読める感じかな。
殺されちゃった人たちにしてみれば「気楽」ってことばはおかしいけど…。

2012/01/07

後鳥羽上皇の伝説を求めて
1冊の本を手にした女性が殺害される。
その事件の深層はフリーライター浅見光彦が握っていた。

このお話に浅見さんが登場するとは驚きでした。

2010/05/02

芸備線の三次駅で若い女の絞殺死体が発見された。被害者は"後鳥羽伝説"のｔｉ地を訪ね終え、尾道から東京へ帰る予定だった。その彼女がなぜ三次で殺されたのか？　名探偵・浅見光彦が初めて登場し大活躍する本作は、著者自ら会心の作と言い切る記念碑的作品！
（廣済堂作品紹介より）