生きる技術は名作に学べ の商品レビュー
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生きる技術は学べないかもしれないが、(誰でも知っている)文学作品を著者の視点から、わかりやすく(面白く)解説。 ●ヘミングウェイ 老人と海:ヘミングウェイは男性性を追求した作家といわれれ、本書の主題も主人公の男性性を示そうとするが、ふられることで、その呪縛から解放されるところにある。主人公の老人は恵みを与えてくれる海を女性と考えており、漁により対決しようとするが獲物が得られない日が続く。ようやく、海からの恵み(カジキマグロ)を持ち帰り、男をあげようとするが、サメに邪魔され、結局残骸のみとなり、海からの恵みを得ることは許されない。主人公はこれを機に男性性を得ることからの呪縛から解放され、満足であった。 ●カミュ 異邦人:主人公は母親の葬儀の翌日、海水浴に出かけ、そこでトラブルに巻き込まれて殺人を犯し、太陽がまぶしいからと言う供述をする。主人公の人生の選択に対し、「どっちでもいい」という徹底的に自己の欠如を描いている。 ●ツルゲーネフ 初恋:谷崎潤一郎の「痴人の愛」も引き合いに出して説明。主人公の年上女性への初恋を描いているが、その女性に翻弄される。その女性の相手として、自分の父親が現れる。本書では父親を乗り越えることをテーマに語られている。結局主人公は密会の現場から何も出来ずに立ち去り、父親を乗り越えられないが、差出人不明の告発文で父親の人生は狂い、死んでしまう。本文では差出人については分からないが主人公の可能性が高く、父親を倒そうとしたのではないか。
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最初に挙げられた本をメモってそっと閉じた本。 挙げられている本の内容がようやくされて書かれている模様。余計な先入観を持ちたくないので全部読んでから再読しよう。
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文章力高めな著者。ここに出てくる作品を読みたいと思わせられる。だけど、タイトルに書かれた生きる技術は、あまり学べなかった気がする。
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[ 内容 ] 『魔の山』『赤と黒』『異邦人』…教科書などで名前だけは目にしたけど、読んだことはないという人も多い世界の名作の数々。 だが、そんな古めかしい小説でも読み方ひとつで、笑えて生きる活力になりもする。 人気ブロガーがそれらの世界の名作を軽妙に読み解き、そこから意外なエッセンスを抽出した本書を読めば、人生がちょっと楽になるはず。 [ 目次 ] 第1章 ママンってなんだ―カミュ『異邦人』 第2章 もっと上手に甘えなさい―ヘッセ『車輪の下で』 第3章 さよなら、父さん―トゥルゲーネフ『初恋』 第4章 かわいそうだけじゃかわいそう―アンネ・フランク『アンネの日記』 第5章 男らしさはつらいよ―ヘミングウェイ『老人と海』 第6章 でた、悪人―モーム『月と六ペンス』 第7章 ミシシッピー川でつかまえて―マーク・トウェイン『ハックルベリイ・フィンの冒険』 第8章 欲しいものが、欲しいわ―スタンダール『赤と黒』 第9章 世界が終わる日―ジョージ・オーウェル『一九八四年』 第10章 二一世紀の読者たちへ―トーマス・マン『魔の山』 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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名作を噛みくだいて、興味を持たせる軽妙な視点や文章には、参った。アンネがあんなとんでもない女だったとは!ピーターとの局部説明には、一気に古典が身近なものになりました。ぜひ、異邦人も初恋も再読したくなった。
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ブログ「空中キャンプ」の伊藤聡さんの著書。 第7章のミシシッピー川でつかまえて以降の解説が説得力があって面白い。 物語を彩るエッセンス…「貧乏」「暴力」「父親」「死」、の観点から読み解いてゆくあたりも興味深い。 ただ、じゃあヘルマン・ヘッセが今すぐ読みたくなったかといったら、そう...
ブログ「空中キャンプ」の伊藤聡さんの著書。 第7章のミシシッピー川でつかまえて以降の解説が説得力があって面白い。 物語を彩るエッセンス…「貧乏」「暴力」「父親」「死」、の観点から読み解いてゆくあたりも興味深い。 ただ、じゃあヘルマン・ヘッセが今すぐ読みたくなったかといったら、そうでもない。 よいタイミングが巡り会えば、紹介された名作たちを読んでみよう。
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著者の言うように青春期に確かに読んでおきたいけど、内容の読み込みは決してできないような気がする。ある程度(著者と同じくらいの年齢が経験)の「こと」が必要かひどく早熟な感性が必要な気がした。全然この本のレビューじゃないけど。
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文学・映画レビューで人気のブロガーの処女作。 誰でも作品名・作家名は知っているけど実際に読む機会のない名作のあらすじと著者の率直な感想を紹介。 紹介されている作品は、カミュ「異邦人」、ヘッセ「車輪の下で」、ツルゲーネフ「初恋」、「アンネの日記」、ヘミングウェイ「老人と海」、モーム...
文学・映画レビューで人気のブロガーの処女作。 誰でも作品名・作家名は知っているけど実際に読む機会のない名作のあらすじと著者の率直な感想を紹介。 紹介されている作品は、カミュ「異邦人」、ヘッセ「車輪の下で」、ツルゲーネフ「初恋」、「アンネの日記」、ヘミングウェイ「老人と海」、モーム「月と六ペンス」、スタンダール「赤と黒」、マークトウェイン「ハックルベリーフィンの冒険」、ジョージオーウェル「1984」、トーマスマン「魔の山」。他にも文章中にいろいろな文学・映画作品が引き合いにだされ、作品の理解に広がりがでている。書評にありがちな難解な解釈ではなく、ユーモアがあって、平易な表現でありながらも、視点が斬新で興味深い。
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文学史に名を残している世界の名作10作を人気ブロガーが1作につき23ページくらいで評している。 取り上げられている作品は、カミュ『異邦人』、ヘッセ『車輪の下で』、トゥルゲーネフ『初恋』、アンネ・フランク『アンネの日記』、ヘミングウェイ『老人と海』、モーム『月と六ペンス』、マーク・...
文学史に名を残している世界の名作10作を人気ブロガーが1作につき23ページくらいで評している。 取り上げられている作品は、カミュ『異邦人』、ヘッセ『車輪の下で』、トゥルゲーネフ『初恋』、アンネ・フランク『アンネの日記』、ヘミングウェイ『老人と海』、モーム『月と六ペンス』、マーク・トウェイン『ハックルベリイ・フィンの冒険』、スタンダール『赤と黒』、ジョージ・オーウェル『1984年』、トーマス・マン『魔の山』である。 タイトルの名前は聞いたことがあるし著者の名前も知っていて世界的な名著とされているようだが、実際に読んだ事のある人は少ない作品が多いように思った。 著者の人柄の良さを感じさせる書評となっている。
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