歌舞伎のびっくり満喫図鑑 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2023/01/02

昔、坂東三津五郎さんが大好きで、習っていた日舞の家元ってこともあり、京都・大阪だけでなく、名古屋や東京まで歌舞伎を観に行っていた。今までミーハー的な見方しかできてなかったけど、大道具、小道具、衣装やかつらなど、細かな所にもそれぞれ意味や思いがあって、歌舞伎って奥深いなぁと勉強にな...

昔、坂東三津五郎さんが大好きで、習っていた日舞の家元ってこともあり、京都・大阪だけでなく、名古屋や東京まで歌舞伎を観に行っていた。今までミーハー的な見方しかできてなかったけど、大道具、小道具、衣装やかつらなど、細かな所にもそれぞれ意味や思いがあって、歌舞伎って奥深いなぁと勉強になりました。三津五郎さんも勘三郎さんも早くに亡くなり残念だけど、今のお気に入りは七之助くん。今度観劇する時は、色んなところを観察しながら楽しみたいと思います。

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2016/08/20

歌舞伎の衣装や仕草、小道具、大道具もわかる本。かつらが紹介されていたのが良かったです。染五郎さんの歌舞伎の仕草も面白いなーと思いました。衣装も艶やかで見ていて楽しめました。

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2015/05/28

歌舞伎に使われる衣装を中心に、劇場に登場する小道具についても解説されている入門書。着物の美しさはもちろんのこと、ここで紹介されている動物の精巧さにも驚き。歌舞伎で動物が出てくるとは初耳…。

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2015/03/07

キャラクターごとに、キャラクターをイメージさせる意匠があったりするのでその解説本みたいな。フルカラーで目を楽しませるには最適。 こんな着物欲しいなぁ、ってやつもたくさん。 p24に普段使いの帯の結び方。「前ばさみ」が好きだな。検索で出てこない。 隈取りにも言及あり。むきみ隈...

キャラクターごとに、キャラクターをイメージさせる意匠があったりするのでその解説本みたいな。フルカラーで目を楽しませるには最適。 こんな着物欲しいなぁ、ってやつもたくさん。 p24に普段使いの帯の結び方。「前ばさみ」が好きだな。検索で出てこない。 隈取りにも言及あり。むきみ隈ってのが好きかな 774キ

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2014/02/13

『歌舞伎のかわいい衣裳図鑑』の続編にあたる本。 着物や和雑貨のプロデュースを手がける著者が歌舞伎を見続けるうちに「わぁこれすてき」「ここが楽しい」と思った点を項目ごとに紹介していく体裁の1冊です。 この本がよいのは、著者が心底歌舞伎を楽しんでいて、ワクワク感を読者にも伝えたいと...

『歌舞伎のかわいい衣裳図鑑』の続編にあたる本。 着物や和雑貨のプロデュースを手がける著者が歌舞伎を見続けるうちに「わぁこれすてき」「ここが楽しい」と思った点を項目ごとに紹介していく体裁の1冊です。 この本がよいのは、著者が心底歌舞伎を楽しんでいて、ワクワク感を読者にも伝えたいという思いにあふれているからだと思います。 驚きや感動を取っ掛かりにして、「隈取り」や「動物柄」、「かんざし」とテーマに沿ってさまざまな演目や衣装がまとめて紹介されていくため読みやすいのが美点です。写真が豊富なのも楽しいところ。 前作同様、著者のコメントに加え、市川染五郎が役者の立場からコメントを付けています。また鬘担当の床山さんや舞台の大道具さんなど、裏方さんのコメントがいくつも紹介されていて、非常に興味深いです。かなり突っ込んだ話も聞けているのは、著者の熱意と愛の賜物ではないかと思います。 衣装、小道具、演目、舞台装置のあれこれに興味が湧く、間口の広い入門書です。著者と一緒に「びっくり」を「満喫」♪ *個人的には、前作を読んでから、何度か生の歌舞伎も見る機会がありまして。また、テレビで放送があったりすると録画して見たりしております。そうこうするうち、徐々に知っている演目も増えてきました。馴染んでくると、楽しさが増してくるもので、前作よりも今作の方がより楽しく読めました。 また見に行きたいものですが、やっぱり生はお高いので、そうしばしばは行けないなぁ(^^;)。

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2011/08/08

歌舞伎で使われるさまざまなアイテムを、派手な大道具からこまごまとした小道具に至るまで詳しく紹介した一冊。 カラーで写真をふんだんに使い、説明のほかに著者と監修役の市川染五郎のコメントが載っているため、分かりやすく、親しみやすく学べます。 あいうえお順で掲載されているところがなんと...

歌舞伎で使われるさまざまなアイテムを、派手な大道具からこまごまとした小道具に至るまで詳しく紹介した一冊。 カラーで写真をふんだんに使い、説明のほかに著者と監修役の市川染五郎のコメントが載っているため、分かりやすく、親しみやすく学べます。 あいうえお順で掲載されているところがなんとなく粋な感じ。 かんざしにも家紋が入っているものがあるのですね。 色男の着物として、『女殺油地獄』の世間知らずの若旦那、与兵衛が着る徳庵堤が紹介されていました。 羽織が小花柄で、今どきの花柄男子のはしりのようだなと思いました。 表紙に掲載されている、大きな蛸が描かれた羽織を着ているのは、『暫』に登場する蛸入道こと鹿島入道震斎。 斬新過ぎて、その迫力に圧倒されます。 江戸と上方の登場人物では、格好にも違いがあると知りました。 例えとして、『助六』の揚巻と『廓文章』の夕霧が比較されていましたが、かんざしの数も髪飾りの形も違うものなんですね。 細かい違いに驚きました。 東京生まれの染五郎が好みの色を選ぶと江戸っぽくなるため、上方の役の時にはあえて好みと逆の色を選んでいるとのこと。 そういうものなんですね。 前々から気になっていた、かつらから少し前髪がほどけて垂れている箇所の名前が、しけだとわかり、満足しました。 しけがあるだけで、ぐっと色男風味が増すのが不思議な効果です。 AKBも、髪をまとめた時、ちょろっと前髪を垂らしていますが、これもしけ効果だろうと思っています。 黒子は、舞台から見えるよりも、見えないところでかなり働いているということがわかりました。 妻が、出かける夫の上着を着せるなど、支度をしているシーンでも、実際には妻ではなく、その陰に隠れた黒子がやっているとのこと。 妻がやればいいのに!と観ている側は思いますが、それだと観ての美しさや次の動作に支障が出るからなのでしょう。 時々、馬などの動物が登場します。明らかに人がやっていて、笑ってしまいますが、やはり視界が悪いため、馬は慣れた熟練の人がやる役なのだそうです。 笑っていてはいけませんでした。 かつらもいろいろ。数ミリ違うだけで雰囲気が変わるため、何度もかぶっては自分と役柄に合ったものを確かめるのだとか。 とっても長い三つ編みのかつらがあると思ったら、それは髪の毛ではないとのこと。 髭でもなく、なんともみあげを三つ編みにしたものと聞いて、のけぞりました。 それは、『暫』の鹿島入道だそうです。『暫』は、荒事で、肉襦袢をつけた赤い人たちがずらりと登場するなど、かなり奇天烈っぽい作品のようですが、がぜん観たくなってきました。 今後機会があったら、迷わず観賞したいです。 『女暫』もあるとか。巴御前のセリフが紹介されており、それが木曽義仲のあの巴御前なのか、気になりました。 歌舞伎の衣裳には、あちこちにしゃれがきいていて、着物についている屋号のシンボルも、一覧してみると面白かったです。 市川團十郎家の成田屋の着物には、三本線で川を表すなど。 しかしこれは、かなりの高レベル。ここまで観て理解して楽しめるようになったら、完全に歌舞伎通ですね。 最後に、有名作品の数行ダイジェストが載っていて、これを読みながら作品鑑賞できたら、かなり詳しくなれそうな気がしました。 この本は、カラー写真が多用されていて、とてもわかりやすい上に、著者と、監修の市川染五郎のワンポイントアドバイスが随所に掲載されていることで、温かみが感じられ、敷居が高そうな歌舞伎にも親しみを感じることができます。 そうはいっても、通も飽きないように、かなり細かい話まで採り上げられているため、まだ歌舞伎の実際観賞体験が少ない私には、読んだだけでは書かれてある内容すべてを会得はできそうにありません。 あとは観賞を重ねながら、少しずつまた知識を身につけていきたいと思います。

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