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ラスト・ファミリー 激論田岡由伎×宮崎学 の商品レビュー

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2016/02/15

やくざの組長の子供として生まれた者同士の対談集です。1954年神戸に生まれた田岡由伎と1945年京都に生まれた宮崎学。(後者は作家のようですが、私は知らなかったです)「親子」「男と女」「アウトロー」「教育」「現代」「死と生」についての本音トーク、お二人の熱い思いが詰まってます。そ...

やくざの組長の子供として生まれた者同士の対談集です。1954年神戸に生まれた田岡由伎と1945年京都に生まれた宮崎学。(後者は作家のようですが、私は知らなかったです)「親子」「男と女」「アウトロー」「教育」「現代」「死と生」についての本音トーク、お二人の熱い思いが詰まってます。それにしてもどちらの家にも庭に投光器が備えてあったとは・・・w。刑務所は脱獄防止ですが、組長の家は~。それでも田岡家はトイレに爆弾を仕掛けられたんですよね・・・。2010年1月発行の作品です。

Posted byブクログ

2015/03/22

ヤクザな世界で育った二人が、「親子」「男と女」「アウトロー」「教育」などついて語る。個人的には次の点が面白かった。 田岡の息子が出席日数が足りないため学校から呼び出され先生から「卒業まで毎朝起こして学校に行かせて」とお願いされたのに対して、田岡由伎(田岡組長の娘)は「一年ダブって...

ヤクザな世界で育った二人が、「親子」「男と女」「アウトロー」「教育」などついて語る。個人的には次の点が面白かった。 田岡の息子が出席日数が足りないため学校から呼び出され先生から「卒業まで毎朝起こして学校に行かせて」とお願いされたのに対して、田岡由伎(田岡組長の娘)は「一年ダブってもしょうがないじゃないですよ。自分でおきないと自分が恥をかくいうことを教えるチャンスじゃないですか。社会に出たら、いやでも自分ひとりで生きていかなくてはいけない。そこを伝えるのが親の役目でしょう。コケて恥かいたら自分で起きるようになります。」と答えた

Posted byブクログ

2012/02/25

『突破者』宮崎学氏と『菱の軍団』中興の祖の長女田岡由伎女史によるスリリングな対談集です。「法よりも掟」を重視するという家庭に育った彼らの中にはいまや『絶滅危惧種』と言っていいものが確実にあります。 この本は『売れない本を作りましょう』という一言に始まったのだそうです。片や『突...

『突破者』宮崎学氏と『菱の軍団』中興の祖の長女田岡由伎女史によるスリリングな対談集です。「法よりも掟」を重視するという家庭に育った彼らの中にはいまや『絶滅危惧種』と言っていいものが確実にあります。 この本は『売れない本を作りましょう』という一言に始まったのだそうです。片や『突破者』で数々の武勇伝をはせた宮崎学氏と『菱の軍団』中興の祖である田岡一雄三代目を父親に持つ現在は心理カウンセラーとして活躍されている田岡由伎女史の二人の『絶滅危惧種』が親子。男と女。アウトロー。教育。現代。そして、死と生について丸々一冊分、語りに語り倒すというもので、お互いの家庭は組織は違えど同じ『稼業』の人間だということと、『法よりも掟』を遵守する二人の生き方というものはその家庭環境や生育暦に由来するのかな、という思いを抱きながら、最後まで読み勧めておりました。 田岡女史が父親の姿を語れば、宮崎氏は母親のエピソード、特にけんかに関するもので、カタギの家の子を泣かせばその家に言って頭を下げるが、『稼業』の家の子だった場合は遠慮会釈なく相手の親を泣かせる、という場面も面白かったです。ほかにも、教育に関する箇所もお互いに独特のものを持っていて、田岡女史が女子高生のときに集めた『紐パン』を母親が全部捨ててメリヤス地のパンツにすべて換えられ、さらに全てに大きく『田岡』と書かれたときに彼女が起こって講義をすると 「あんなパンツはいてたら、男に見せたなる。それに女の子は冷やしたら子供産めんようになるで」 と返したのだそうです。この母にしてこの子アリ。そんなことを考えさせられるエピソードでした。 宮崎氏も会社が倒産したりで警察のご厄介になったときにも彼の母親の対応に心を動かされたことがあったのだそうです。大きな仕事をしているんだから捕まって当たり前、という感覚はやはり『カタギ』の家では考えられませんが、このような母だったからこそ『突破者』の彼が終生頭が上がらない存在であったのかなと、思ってしまいました。彼ら二人の対談を読んでいるとマスメディアで喧伝されるリストラ、離婚、借金、病気…。これらのことがたいしたことではないと思えるようになるのですから、本当に不思議なものです。

Posted byブクログ