聖域の殺戮 の商品レビュー
SFミステリで一番難しいのは、何を持って意外な犯行にするのかってことだと思う。よくできたSFミステリは、「SFなんだからそれもありなんじゃない?」って思わせないし、本当によくできたミステリは、「SFだからなおさら意外だ」って唸ってしまう。たとえばアシモフの作品はそうだ。 「...
SFミステリで一番難しいのは、何を持って意外な犯行にするのかってことだと思う。よくできたSFミステリは、「SFなんだからそれもありなんじゃない?」って思わせないし、本当によくできたミステリは、「SFだからなおさら意外だ」って唸ってしまう。たとえばアシモフの作品はそうだ。 「胴体だけが食い荒らされたように消えている死体」というのは通常のミステリならとっても魅力的な謎だけど、この作品のような形でSFを押しつけられると、「それもこの世界ではアリじゃない?」って思ってしまう。人類と牙動人が恋人同士になることの方が、ずっと謎なのだから。で、実際の解決も、「SFなら、それもありでしょう」という解決だったりするから、がっかりしてしまう。 こんなSFミステリまがいを片手に館山の海に行く。なんというか、レベルが違うのだ。この作者には、素直な本格ミステリを書いていてほしいなって思う。 2006/8/13
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SFミステリ。 普段SFを読まない人にとっては、慣れるまでが大変かも。 この世界観に慣れてしまえば、意外と面白く読める。 トリックとしては…やっぱりちょっとずるいかな。
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ギガンテス・シリーズ 惑星バルガで起きた殺人事件。撲殺された地球人技師と身体だけが食われた他の被害者たち。支配階級の氷電人と従属階級の森雷人との関係の正体。惑星バルガの殺戮に隠された秘密。 2010年1月16日購入 2010年1月31日読了
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2010/1/16 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2016/5/6〜5/11 二階堂さんのミステリとSFを融合した「ギガンテス」シリーズの2作目。1作目はマイナーなレーベルの出版だったので知らなかった。二階堂版スタートレックということで、未来の宇宙を舞台に確かにそういう設定でないと、というメイントリックだったが、いただけないのは、重要な位置を占めている殺人事件の犯人に関すること。メカニズムについては、SF設定で眼をつぶるとしても、存在自体が有り得ないサイズ設定。これはSFだから、と許される設定ではない。他のところではキチンと守っているのだから。正体がバレた瞬間に一気に冷めてしまった。
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