日出づる国の誕生 の商品レビュー
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聖徳太子、そして葛城襲津彦、雄略天皇(ワカタケル)、継体天皇、蘇我馬子と物部守屋、推古天皇、小野妹子、天智天皇、天武・持統天皇らの人物を通して日本史を見ていこうという本です。やはり日本書紀の記述が中心にならざるを得ないわけで、私としては聖徳太子をどう書いているかがもっとも興味があったところです。その部分の著者・北康宏氏もやはり聖徳太子についての記述の不自然さから、かなり脚色された可能性が高いことを指摘していますね。推古の著者・倉本一宏も同様の考え方ですが、推古・用明・祟俊天皇などに関しては実在性を全く否定していないところが、先日の大山誠一「天孫降臨の夢-藤原不比等のプロジェクト」との大きな違いです。
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大平聡「ワカタケル -倭の五王の到達点-」、本郷真紹「蘇我馬子と物部守屋 -仏教受容の可否をめぐる争い-」など。 古い時代だと人物ごとのくくりは史料不足で苦しいか。
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