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天皇の世紀(1) の商品レビュー

4.8

5件のお客様レビュー

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2019/02/13

大佛次郎の「天皇の世紀』第1巻のみ読みました。 でも、書簡がほぼ原文のままなので読むのに苦労した。 でも中の文はすばらしい、さすが加藤周一氏が絶賛しているだけあって、 歴史に対する視点が秀逸である。 『幕府時代の日本人は、住んでいる土地から一生離れないのが原則であった。 ・・・都...

大佛次郎の「天皇の世紀』第1巻のみ読みました。 でも、書簡がほぼ原文のままなので読むのに苦労した。 でも中の文はすばらしい、さすが加藤周一氏が絶賛しているだけあって、 歴史に対する視点が秀逸である。 『幕府時代の日本人は、住んでいる土地から一生離れないのが原則であった。 ・・・都市が発達するに従って、商人の活動がさかんとなり、 農民も村を離れて労力を求める街に出て働くようになった。 世の中の組織が変わってきたのである。 よほど旅慣れたものでないと、旅の苦労を人が嫌がった』  ほとんどの人々は自分の住んでいる国から外に出ることなく、 情報もあてにならない人伝だけで、 あとは自分たちの都合に合わせたお上の言うことが全てであった。 こうした中で黒船がやって来る。 宮中はもとより、幕府も旧弊にこだりは頑なに異国の排除しようとした。 自分たちだけの身分さえこれまで通りであればよかったのである。 一部の人たちはわずかな海外の情報を得ていたが、 日本国民ほとんどが井の中の蛙だったのである。

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2014/08/30

十二分に幕末の雰囲気を堪能した。まだ始まったばかりだから、これからどのような歴史を披歴してくれるのかわくわくする。書中、ハリスがこんな感想を述べている。「見物人の数が増してきた。彼らは皆よく肥え、身なりもよく、幸福そうである。一見したところ、富者も貧者もない-これが恐らく人民の本...

十二分に幕末の雰囲気を堪能した。まだ始まったばかりだから、これからどのような歴史を披歴してくれるのかわくわくする。書中、ハリスがこんな感想を述べている。「見物人の数が増してきた。彼らは皆よく肥え、身なりもよく、幸福そうである。一見したところ、富者も貧者もない-これが恐らく人民の本当の幸福の姿というものだろう。私は時として、日本を開国して外国の影響をうけさせることが、果してこの人々の普遍的な幸福を増進する所以であるか、どうか、疑わしくなる。」この当時の日本は西洋人が羨む豊かな面を持っていたのだ。

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2012/09/19

2012.8.16-2012.9.19 歴史は詳しいほど面白いといふ事実を感じさせる本。東北地方の一揆の話は印象的。時代は整然と変はるのではなく、様々な渦や逆流を生みながら流れて行くのだと分かる。 明治百年の企画で『坂の上の雲』と同じ頃に、「全社挙げての支援と決まり、期限なし、読...

2012.8.16-2012.9.19 歴史は詳しいほど面白いといふ事実を感じさせる本。東北地方の一揆の話は印象的。時代は整然と変はるのではなく、様々な渦や逆流を生みながら流れて行くのだと分かる。 明治百年の企画で『坂の上の雲』と同じ頃に、「全社挙げての支援と決まり、期限なし、読者を顧慮せず、という破天荒な作業」で朝日新聞に連載されたといふ解説も興味深い。

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2011/05/31

むかし古本屋で働いてた頃よく売ったなあ。 馴染みはあるがまったく中身を読んでなかったのでここらで一度と。

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2010/03/06

子供の頃、朝日新聞に連載されていた。また、土曜日の夜10時テレビで放送されていた。本当に懐かしいという感じ。 題名は「天皇の世紀」とあるが、主に幕末が主体だったと思う。 章毎に主人公が変わり、文献に基づき、その章事態が1つの短篇小説のようである。引用が多く、少し読みづらい感はある...

子供の頃、朝日新聞に連載されていた。また、土曜日の夜10時テレビで放送されていた。本当に懐かしいという感じ。 題名は「天皇の世紀」とあるが、主に幕末が主体だったと思う。 章毎に主人公が変わり、文献に基づき、その章事態が1つの短篇小説のようである。引用が多く、少し読みづらい感はある。

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