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イノセント・ゲリラの祝祭(下) の商品レビュー

3.5

180件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

    53

  3. 3つ

    76

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

    2

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緊張感のある展開はさすがの一言

『チーム・バチスタの栄光』シリーズの4作目。医療業界の問題に鋭く突いた、まるでノンフィクションのような迫力が見どころ!

aoi

2023/04/20

 フィクションと言いつつもほぼ事実に即して書かれたらしい本書。Aiが導入されたということは、既得権益に固執して現実を見ようとしない面々を押しのけられたということなんだろうか。さて現在の解剖率はどのくらいなんだろう。今作では白鳥がかすむほど彦根が大活躍。ただやはり海堂作品は連続して...

 フィクションと言いつつもほぼ事実に即して書かれたらしい本書。Aiが導入されたということは、既得権益に固執して現実を見ようとしない面々を押しのけられたということなんだろうか。さて現在の解剖率はどのくらいなんだろう。今作では白鳥がかすむほど彦根が大活躍。ただやはり海堂作品は連続して読むと少し食傷気味になってくる。

Posted byブクログ

2023/03/12
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面白かった 会議室の中の論争 切り札の圧巻の演説 やっぱり最後は白鳥 ストーリーとしては医療の現状の問題提起か

Posted byブクログ

2023/01/12
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※このレビューにはネタバレを含みます

これは桜宮サーガの主軸のバチスタシリーズだがミステリーではない。ノンフィクションだ(解説より)。会議からの会議からの会議。でも不思議と退屈ではなかった。30章「田口、奮闘す」辺りからは、ちょっとワクワク感もあったし。でもつまらないと言う人の気持ちも分かる。「医療の使い」として存在する彦根。正論振りかざすが現実は厳しい。でも必ず実現すると言う。ちょっと怖いくらいの意志を感じる。でも彼は止まらない。自分はどこまで理解できてるか心配だが、直近の目標はAIセンター設立だ。さてこの辺りで次に何を読むかが悩みどころ。

Posted byブクログ

2022/03/29

 バチスタシリーズ第4弾の下巻。いよいよ霞ヶ関での本格的論争が行われる。  人間は変化になかなか対応できない生き物だなと改めて思う。今までにない新しい考え方が沸き起こってくると、はいそうですかと瞬時に対応することは難しい。それは「私はこれでここまでやってきたんだ」という矜持のよう...

 バチスタシリーズ第4弾の下巻。いよいよ霞ヶ関での本格的論争が行われる。  人間は変化になかなか対応できない生き物だなと改めて思う。今までにない新しい考え方が沸き起こってくると、はいそうですかと瞬時に対応することは難しい。それは「私はこれでここまでやってきたんだ」という矜持のようなものに対する恐怖なのかもしれないし、単純に既得権益の関係から対応できないのかもしれないが、いずれにしても対応力は低い。  また、本書でも委員会が開かれているが、これも現場ではよくあることである。「本会議の趣旨には合わない」という理由で議題にすら上がらない案件が多い。では、どこで議論するんだ?と思ってしまうが、それが意外とないのが現状である。  そうした組織の問題点なども浮き彫りにしているようで、その観点からも楽しめる作品である。

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2021/03/14

“イノセント・ゲリラ”とは何か、が明かされる下巻。 厚労省が主催する「医療事故調査委員会」。 その中で“解剖をベースにするのか否か”という事が議論の焦点となっていた。 が、実はこの委員会自体が厚労省のアリバイ的な会議であり、議論を躍らせるだけ躍らせて 最終的な結論ありきで進もう...

“イノセント・ゲリラ”とは何か、が明かされる下巻。 厚労省が主催する「医療事故調査委員会」。 その中で“解剖をベースにするのか否か”という事が議論の焦点となっていた。 が、実はこの委員会自体が厚労省のアリバイ的な会議であり、議論を躍らせるだけ躍らせて 最終的な結論ありきで進もうとしている物だった。 エー・アイを医療のベースとしたい彦根は自分の愛弟子ともいえる桧山シオンを参考人として招致させるよう、 田口に策を与えていた。 その策はハマり、官僚、法医学者、弁護士のトップに近い人々が集まる中で、桧山が話す機会を作った田口。 しかし当日、桧山の姿は現れず。。。 最後までミステリらしさは見られず。 ラスト近くの彦根がお偉方をバッサリ切りながら展開する議論は確かに爽快感があり、 読んでいて気持ち良くなるのだが、それだけだった。 結局、この小説は作者が自分の考え(及び司法と医療の問題点)を好きなように展開し、 望むような世界を描いているだけなのだろう。 それはそれで良いのだが、『バチスタ』や『ジェネラルルージュ』のような展開を期待してしまったので やはり残念だった。 それにしても、斑鳩刑事とは何だったのか。この小説に登場させる意味があったのか。 そして桧山シオンは姫宮と同じような扱いであった。ここも残念。 更に言えば、田口&白鳥である必要性がどんどんなくなってきている。 まあ、田口がメインじゃないと内容が重くなり過ぎる可能性があるのだが。 白鳥に至っては『バチスタ』の頃の色んな意味での“凶悪さ”が鳴りを潜めてしまい、 ちょっと変わった小役人になってしまっているような気が。 読み易いのだが、残念な面が大きい小説であった。

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2020/12/22

2020/12/22 読了 色んなところが複雑に絡まりあって、決まるものもなかなか決まらない。 社会全体の裏側を見た気がした。 今回、田口先生と白鳥は大人しく感じたので、次は活躍してくれることを願う。

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2020/09/10

星四つでいいかな?と思ったのですが やはり刺さるものがなかったですね。 腐りきった官僚システムについては 今更どうこうというのではないので 「ですよね」って思った程度。 最後のやり取りは確かに見ものですが よく分からんな、でおしまい。 背後で次に繋がる話が 展開してるんだろうな ...

星四つでいいかな?と思ったのですが やはり刺さるものがなかったですね。 腐りきった官僚システムについては 今更どうこうというのではないので 「ですよね」って思った程度。 最後のやり取りは確かに見ものですが よく分からんな、でおしまい。 背後で次に繋がる話が 展開してるんだろうな という期待から星3つかな。

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2019/12/31

Wikipediaより抜粋。 === 初稿時は「我ながら実に素晴らしく厚労省主催の会議を物語化できたという自負はあったが、同時にそれがちっとも面白くなかった点が最大の問題点だった」「素材の会議が死ぬほどつまらないのだから、それを活写した物語もつまらなくて当然だ」「だからといって...

Wikipediaより抜粋。 === 初稿時は「我ながら実に素晴らしく厚労省主催の会議を物語化できたという自負はあったが、同時にそれがちっとも面白くなかった点が最大の問題点だった」「素材の会議が死ぬほどつまらないのだから、それを活写した物語もつまらなくて当然だ」「だからといって会議を面白おかしく脚色すればリアリティが消失する。その微妙なバランスを突き詰め、会議場面を骨格まで削りこむことにした」また、「彦根と自分の主張は同じである」と述べている === 彦根という人物が新たなキーマンに。主人公に据えられたシリーズも後に出版されている。いまさらだが主要人物にことごとく仰々しいニックネームがつくのは、狙ってやっているのだろうか。きっとそこもシリーズの魅力の1つであり、自分もそこそこ好き。

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2019/04/27

「死因不明社会」がノンフィクション。こっちはフィクション。桜宮サーガの一部らしいが間隔を空けてるので、人間の相関関係や事案のつながりがイマイチ把握できない。 ただそれでもそれなりに楽しめ、また医療について考えさせられることもある。次作も楽しみではある。

Posted byブクログ