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東京ファイティングキッズ・リターン の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2017/01/01

読了。星5にした。ラジオのダウンロードサイトに紹介されていた。図書館で取り寄せて読んだ。この本も見つけたら買おうと思う。10年ほど前の往復書簡である。この二人の著者が好きで、最近ラジオをよく聞く。内容は、何回か読んだり、聞いたりしたことだが、いつもなるほどと腑に落ちる。たぶん自分...

読了。星5にした。ラジオのダウンロードサイトに紹介されていた。図書館で取り寄せて読んだ。この本も見つけたら買おうと思う。10年ほど前の往復書簡である。この二人の著者が好きで、最近ラジオをよく聞く。内容は、何回か読んだり、聞いたりしたことだが、いつもなるほどと腑に落ちる。たぶん自分のなかで消化できてないと思う。あとがきで、対話しながら思いもよらなかった結論がでることに喜ばれている描写があった。私と奥さんは、よく話をする。話しながら思いもよらなかった結論にたどりつくことがある。楽しいときである。同じことかなと思った。

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2019/12/01

『東京ファイティングキッズ』(朝日文庫)の続編。 前著同様、内田樹と平川克美という、おたがいの考えに深く通じあっている二つの個性がミックスされて、次々に思索が塗り重ねられていくスピーディな感覚が心地よい読書体験でした。 今回は、往復書簡のおこなわれている途中で内田が『街場のア...

『東京ファイティングキッズ』(朝日文庫)の続編。 前著同様、内田樹と平川克美という、おたがいの考えに深く通じあっている二つの個性がミックスされて、次々に思索が塗り重ねられていくスピーディな感覚が心地よい読書体験でした。 今回は、往復書簡のおこなわれている途中で内田が『街場のアメリカ論』(文春文庫)を刊行したこともあって、とくに後半は、アメリカをめぐる話題が多かったように思います。ただ、内田のアメリカ論はどこか岸田秀を思わせるところがあって、個人的にはあまり興味がわいてきませんでした。どちらかというと、前半の詩論やブリコラージュ論のほうがおもしろく読めたように思います。

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2013/12/28

稀代の論客で幼馴染の2人が帰って来ました。博覧強記で地位もあるのに〝悪い〟兄たち。 というわけで今回も面白く読みました。 本書は内田さんと平川さんの「往復書簡」という体裁。 「自由という神話、成長という物神」「詩と反復」「エクリチュールの魔」「キャリアという自己商品化」「ブリコラ...

稀代の論客で幼馴染の2人が帰って来ました。博覧強記で地位もあるのに〝悪い〟兄たち。 というわけで今回も面白く読みました。 本書は内田さんと平川さんの「往復書簡」という体裁。 「自由という神話、成長という物神」「詩と反復」「エクリチュールの魔」「キャリアという自己商品化」「ブリコラージュ的知性について」など、いささか哲学的なテーマが並んでいますが、そこはリーダビリティーが身上のお二人ですから飽きさせません。 内田さんと平川さんの文章ってライブ感覚なんですよね。 ストックフレーズを駆使して結論ありきで書いているわけではないんです。長年、読んでいるのでよく分かります。 恐らく、ご本人たちも「これ、どこに着地するのだろう」とドキドキしながら書いているのではないでしょうか。 それが読者をひきつけるのですね。 ほら、党派性の強い書き手って、決めてかかって書いているフシがあるじゃないですか。 「私は保守だから、この種の論件については、こうこうこういう論調で書かねばならん」 「僕はサヨクだから戦争ハンターイ、環境をマモレー」 みたいな。 私、常々思うんです。 窮屈じゃない? って。 まず枠組みがあって、自分をその中にあらかじめ嵌め込んで発言することって、そんなに大切なのでしょうか。 読んでいる方も、「あ、この人ね」なんて言って、何を書いているかあらかじめ分かっちゃうからつまらない。 私は世間的には恐らく保守的な性向が強いと思うのですが、それでも、いわゆるサヨク的な人たちの意見にも「なるほど、一理ある」と思うこともあれば、右派の人たちの言説に違和感を覚えることもあります。 俺は保守派だから保守的な意見以外は認めないって、硬直的で全然面白くないと思うんです。目と耳を閉ざしているということでしょう。指向性も働くから、多様な意見が入りづらくなる。 素朴な疑問として、狭量な右派の人にも左派の人にも訊いてみたい。 反対派の意見に心動かされることは、本当にないの? と。 必ずしも自分と意見の合わない人の意見に心動かされ、前言撤回も含めて自分が変わっていくから面白いんじゃないですか。 その点、内田さんと平川さんは党派性から自由というか、むしろ嫌悪しているようなところがあって、だから文章の風通しが良くて読んでいる方も心地いいんです。 気付かされることも一杯ありますし。 私はハッとした個所のページの下の隅を折る習慣があるのですが、今、見たら20か所くらいありました。 いちいち紹介したいのですが、私もそれなりに忙しい身ですのでこのへんで。 文庫本で619円なので、気になった方は買って読んでみてください。 でわ。

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2012/05/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いろいろ含蓄のある往復書簡。 生き方、仕事の仕方、しゃべり方.... 本当に些細なことから根源的なことまで。 こうした二人が竹馬の友でありる僥倖。 ほんとうに、面白い兄貴たちである。

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2012/03/17

内田先生と小学生時代からの友人、平川社長の公開書簡。 テーマを交換しながら、大きな主題を違う面から繰り返しているようにも聞こえる。その一つは、何を語るかより語り方が大事ということ。または、贈与と交換の意味。または、無時間モデルの線形思考の浅さ。例えば、言葉に対する慎み深さと尊敬が...

内田先生と小学生時代からの友人、平川社長の公開書簡。 テーマを交換しながら、大きな主題を違う面から繰り返しているようにも聞こえる。その一つは、何を語るかより語り方が大事ということ。または、贈与と交換の意味。または、無時間モデルの線形思考の浅さ。例えば、言葉に対する慎み深さと尊敬が饒舌さの中で抜け落ちるとき、言葉は武器や道具に成り果てる。刹那的なやせ細った言葉は内省を欠く。 怖いですね。たなぞうに偉そうな感想を書き散らしていないだろうかと、ドッキとしました。作家や装丁家、出版社への感謝や愛情を忘れていないだろうか。 例えば、「自分の発したことばによって自分の考えを知る。」そうですね、。自分に読ませるつもりで引き続きたなぞうに書き込んでいこうと思います。

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2010/02/14

2010.2.14読了。 身体という有限のリソースを使うようになったら、いまの脳の活動だけの情報の大量摂取・大量消費という私の考え方に変化が起こるのか、それを試してみたいと思った。また、巻末対談での粋についての記述にも膝を打った。それにしても、ワルシャワ労働歌ってどんなものなのだ...

2010.2.14読了。 身体という有限のリソースを使うようになったら、いまの脳の活動だけの情報の大量摂取・大量消費という私の考え方に変化が起こるのか、それを試してみたいと思った。また、巻末対談での粋についての記述にも膝を打った。それにしても、ワルシャワ労働歌ってどんなものなのだろうか。

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2010/01/20

何故か昼食のときに朝日新聞に出くわすことが多い。 喜んで「天声人語」から読み始める。 その日(昨日)も朝日新聞を取り、「釜あげ」を注文すると、 「今、入ったばかり」と言われた。 「今、入ったばかり」とは (釜あげが出来には後5~6分かかりますが待ちますか?) と...

何故か昼食のときに朝日新聞に出くわすことが多い。 喜んで「天声人語」から読み始める。 その日(昨日)も朝日新聞を取り、「釜あげ」を注文すると、 「今、入ったばかり」と言われた。 「今、入ったばかり」とは (釜あげが出来には後5~6分かかりますが待ちますか?) と、問うているのである。 待つ余裕があるなら「それでもいいです」と言って座って待つ。 逆に、 「今、出たばかり」と言われれば、(他のものを注文してね) と言うことになる。 今日は「今、入ったばかり」なので、 新聞を読みながら待っていたが、さっと読み終えても まだ「釜あげ」は出てこない。 仕方なくいつもは読まない社説を読むことにした。 論じるのは関西の3空港、「関空」「伊丹」「神戸」の近距離の問題。 起は「近距離に何故3空港も作ったか」      フムフム・・・・ 承は「それでも橋本府知事は関空一本に、     でも世間は関空だと交通の便が悪く     伊丹の方が便利、神戸市はそれなら     神戸をハブ空港にとの三者三つ巴」      フムフム・・・・ ところが「転」からあやしくなってきた。 転「観光立国で利用者が増えれば3空港   とも存続可能」(のような論調?) 「おっ、跳んだな」と思ったが、川幅が大井川ほど広かったので 途中失速して、ポチャンと川面に落ちた。 論理的に無理なんじゃないの? (論述のうまさの期待値が私の中では高いのよ) でもうまい「釜あげ」が出てきたので、ここで読むのをやめた。 論述するのは難しい。途中跳ばねばならないかもしれないが、 せめて小川にしてほしい。 でもこの人たちは巧みに跳び越えていく。 イチ、ニーの 内田樹氏と平川克美氏との「対話」形式の意見書。 それを交互に述べるといったスタイルは ようやく時代が追いついてきた感じで パソコン世代にとっても面白いかもね。 二人の間に入ればサンドバックになって メロメロに打ちのめされるようなジャブの応酬が続く・・・。

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