妖琦庵夜話 その探偵、人にあらず の商品レビュー
人の中に、妖怪の血を持った者が混じっている。 そちら側の者と、それように作られた部署の刑事。 良くある探偵もの、かと思いきや…。 信じていたからこそ、な話でもあり、だからこそ騙されたというべきか…。 探偵役の口の悪い事。 しかし言っている事に間違いはないです。 が、目の前で言わ...
人の中に、妖怪の血を持った者が混じっている。 そちら側の者と、それように作られた部署の刑事。 良くある探偵もの、かと思いきや…。 信じていたからこそ、な話でもあり、だからこそ騙されたというべきか…。 探偵役の口の悪い事。 しかし言っている事に間違いはないです。 が、目の前で言われたら、ものすごく腹が立ちそうです。 刑事組は2人だと凹凸というか、大変そう…と思いますが ここに探偵が入ると、平均的になるんじゃないかな? と。 しかし、探偵の素性は一体どういうものなのでしょう? こう匂わせているという事は、ものすごいものなのでしょうが。 女って怖い…と心底思うような後半~終了、でした。
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『脇坂くん。きみに馬鹿の顕著な特徴を教えてあげましょう。馬鹿ってのは自分を疑わないんです。だから自分が馬鹿だと気がつかない。ずーっと気がつかない。今日も馬鹿、明日も馬鹿、あさっても馬鹿。フォーエバー馬鹿。自覚がないので、他人から指摘されると怒ります。いまのきみのように』 さすが、榎田さん。 やっぱりこの人の筆力ってすごいなぁとしみじみ思います。 久しぶりに読んだんですが、はまりそう。 えーっと、あらすじ書くのは苦手なのでamazonから引用です。 突如発見された妖怪のDNA。それを持つものを「妖人」と呼ぶ。お茶室「妖琦庵」の主である洗足伊織は、明晰な頭脳を持つ隻眼の美青年。口が悪くてヒネクレ気味だが、人間に溶け込んで暮らす「妖人」を見抜く力を持つ。その力のせいで、伊織のもとには厄介な依頼が絶えない。今日のお客は、警視庁妖人対策本部、略して“Y対”の、やたら乙女な新人刑事、脇坂。彼に「油取り」という妖怪が絡む、女子大生殺人事件の捜査協力を依頼された伊織は…。 ちなみに上記の台詞は伊織のです。フォーエバー馬鹿。 いいなぁ。この台詞。うっかり吹き出しそうになりました。 シリーズになりますよね。だってかなり後引く終わり方ですよ。 ちょっと表紙や裏表紙がBLっぽいけど(だってやまねあやのさんだもん!)内容はこれっぽっちもBLじゃないので! 「ユーリ」名義ですから。 なので、安心して(?)読んでください。 昨今の妖怪ブームで、興味もったけれど、京極夏彦は分厚くてなー。みたいな人にもおすすめかも。 それほど妖怪の紹介はないけれど、詳しくもないけれど、マイナーな妖怪出てこないけど、さくっと読める妖怪小説。 ほんとにお勧めです!
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妖人という新たな人種にスポットを当てた作品。僕はすごく面白いと思います。一人一人のキャラが明確で分かりやすいし、ストーリーも面白い。これシリーズ化して欲しいです!!
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洗足伊織、左目を封印して、サトリとしての妖人であることを封印している。新米刑事が始めは鬱陶しい感じだったが、だんだん味が出て良くなって来た。
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宮廷神官物語の人。って思って読んだのでちょっとびっくり。雰囲気違いすぎ。でもいい意味で裏切られたかな。面白かったし。 「心霊探偵八雲」に近い感じだけど。 人間の中に紛れて生きる「妖人」という存在が認知されているという設定で、妖人に関する事件を扱うY対という警察の部署とY対が力を借...
宮廷神官物語の人。って思って読んだのでちょっとびっくり。雰囲気違いすぎ。でもいい意味で裏切られたかな。面白かったし。 「心霊探偵八雲」に近い感じだけど。 人間の中に紛れて生きる「妖人」という存在が認知されているという設定で、妖人に関する事件を扱うY対という警察の部署とY対が力を借りているとある茶道家が事件を追うお話。 マメくんと座敷童がやたらかわいいです・・・。特にマメくん・・・。泣いちゃったら小豆とがせときゃいいんだ~。なんか・・・・その属性がすでにかわいいよね・・・。 内容としては・・・まぁ、女の友情って怖いよね~というか。 人間にもいい人間と悪い人間がいるように妖人もまた同じ。ってのは色んなカテゴリーで言えることだよな~と思ったり。
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流石です。 ほんとに榎田先生は構成とか心理描写とか巧いなぁと思いました。 ページを捲る手が止まらない。 座敷童のかわいさとひたむきさに涙腺が決壊しそうでした。 妖怪ではないけど普通の人間でもない妖人のお話ですが、ぞっとしたのは「人間」の怖さ。 特に一番ラスト。あれで締めるっていう...
流石です。 ほんとに榎田先生は構成とか心理描写とか巧いなぁと思いました。 ページを捲る手が止まらない。 座敷童のかわいさとひたむきさに涙腺が決壊しそうでした。 妖怪ではないけど普通の人間でもない妖人のお話ですが、ぞっとしたのは「人間」の怖さ。 特に一番ラスト。あれで締めるっていうセンスがもう。 ……あと、茶室での伊織と青目のやりとりに萌えてしまった(笑)。
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設定等、面白いのですが、期待した重厚さはあまりなかったです。単行本なので、もう少し読み応えのあるものを期待していたのですが…。新人刑事にはちょっとイラッとしてしまったので、あれを微笑ましく見守れないと、上手く物語に添えないのかも…(←狭量;) マメは何となくぷくぷくした本当に幼い...
設定等、面白いのですが、期待した重厚さはあまりなかったです。単行本なので、もう少し読み応えのあるものを期待していたのですが…。新人刑事にはちょっとイラッとしてしまったので、あれを微笑ましく見守れないと、上手く物語に添えないのかも…(←狭量;) マメは何となくぷくぷくした本当に幼い子を想像していたので、巻末イラストの美少年にちょっとびっくりしました(笑)
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やまねあやのさんの表紙に惹かれて買いました。 内容は、妖怪が出てくるのですが、普通のミステリーで、私はつくづくミステリーを読むのにむいていないと思いました。 この話も、登場人物、二人の母に対する思いが交差していて、どうもミスリードを誘っているような気がして、読んでいてうーん、とな...
やまねあやのさんの表紙に惹かれて買いました。 内容は、妖怪が出てくるのですが、普通のミステリーで、私はつくづくミステリーを読むのにむいていないと思いました。 この話も、登場人物、二人の母に対する思いが交差していて、どうもミスリードを誘っているような気がして、読んでいてうーん、となりました。 登場人物はとても魅力的なので、次が出たときはまた表紙を見て考えると思います。
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久しぶりに『萌え』な本。表紙のイラストもそうですが、内容も私個人の萌え要素をついていたのであっという間に読み切ってしまいました。 主人公(?)のクールさも良いのですが、おバカな新人刑事君が可愛くって、『小豆とぎ』のマメが愛らしくってたまりません!
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