ミラクル三年、柿八年 の商品レビュー
この作者の作品は「38万人の仰天」「水素製造法」などを、むかーし読みました。当時の惹句は「ハチャメチャ」とか「ドタバタ」とか、そんな感じ。発想の奇抜さが印象に残っていました。 久しぶりに店頭で名前が目に留まり、読んでみました。ラジオ番組を担当した間のもろもろを、ノンフィクションで...
この作者の作品は「38万人の仰天」「水素製造法」などを、むかーし読みました。当時の惹句は「ハチャメチャ」とか「ドタバタ」とか、そんな感じ。発想の奇抜さが印象に残っていました。 久しぶりに店頭で名前が目に留まり、読んでみました。ラジオ番組を担当した間のもろもろを、ノンフィクションではなく(なんだか妙な二重否定になっちゃった)小説として再構成した、ということだそうです。 相変わらず文章は読みやすく、ラジオ局の裏側みたいなものも描かれていて結構面白く読みました。ただ、ところどころで「理屈」が顔を出します。以前も理屈っぽい面はありましたが、それも芸のうち、みたいな感じでした。この作品ではその理屈が粘りつくような感じで、作者も年をとったのかな、と感じました。
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