落語の影響を受けた太宰治短篇集 の商品レビュー
壇一雄の「太宰の文章の根幹が、主として落語の転位法によって運営されている事を忘れてはならない」との指摘からのアプローチ。『駈込み訴え』( 饒舌体)、『女生徒』(独白体)を落語の影響と捉える。また、開高健が「太宰治は落語の語り口とか、民話の語り口などをきわめて巧妙に駆使してほんとに...
壇一雄の「太宰の文章の根幹が、主として落語の転位法によって運営されている事を忘れてはならない」との指摘からのアプローチ。『駈込み訴え』( 饒舌体)、『女生徒』(独白体)を落語の影響と捉える。また、開高健が「太宰治は落語の語り口とか、民話の語り口などをきわめて巧妙に駆使してほんとにう無償の笑いに成功している」と評した『ロマネスク』。三浦雅士は「太宰治は落語家である」と断言し、「寝床」と「もぐら泥」を「二つうまく組み合わせ」たと論じた『春の盗賊』。他に柳家三三へのインタビューも。 【cf.】太宰治『お伽草子』
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話が文字ではなく声で入ってくる。置いてかれるほどのスピード、と思えば、急にぽつねんとほっとかれたり。もてるよ、太宰は。
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バット大振りな饒舌たぁこのこったぁ小気味よくってむなしくてやけのやんぱち無鉄砲 「駆け込み訴え」途中、町田康かと勘違いしてしまった!そうだ太宰治であった!こういうのならおもしろくってたくさんよみたいです。
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