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井上靖(著者)
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極めてオーソドックスな、逆に言えば文章の王道を行く紀行文。旅先での小さな会話に時折、さすがと思わせるものがある。南の岬への旅に心が弾んでいるのがわかる。矢張り春夫門。
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いろいろな紀行文とあわせて筆者の「旅」に関する考えについた随筆もある.筆者が旅情について考察した随筆はたしかに・・・と思わされた.紀行文では,藤原のミイラの話が面白かった.またそのほかの紀行文も筆者の書いた小説を知った上で読むと味わい深いと思う.