警官の血(下) の商品レビュー
2010年6月22日 読了。 前掲作の下巻。 二代目の途中から三代目までが描かれ、上巻で提示された謎が解明される。 正直なところ、謎に関しては何となく見当がついていたのだが、それでも終盤のオチの持っていき方はおもしろかった。そこに繋がるのか、と。 文章そのものも嫌いではない...
2010年6月22日 読了。 前掲作の下巻。 二代目の途中から三代目までが描かれ、上巻で提示された謎が解明される。 正直なところ、謎に関しては何となく見当がついていたのだが、それでも終盤のオチの持っていき方はおもしろかった。そこに繋がるのか、と。 文章そのものも嫌いではないので、他の佐々木作品も読んでみようと思う。
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初めて佐々木譲の作品を読みました。 親子3代の警官の話。第一部の父親がやはり印象的。ちょっと伏線が多すぎて、途中から分かっているのに解決しないので少しイライラ。 ほかの作品も読んでみなければ。
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5/6:民雄、和也と血に導かれ警官人生を進む安城一族。祖父の事件の真相にたどり着いたかに見えた民雄は凶弾に倒れる。警官となり父や祖父とおなじ清廉な駐在官を志すも血が導き、またも潜入捜査へ。そこでたどりついた真実とは。 とまぁ半世紀に渡った物語りは意外な形で決着がつく。引っ張った...
5/6:民雄、和也と血に導かれ警官人生を進む安城一族。祖父の事件の真相にたどり着いたかに見えた民雄は凶弾に倒れる。警官となり父や祖父とおなじ清廉な駐在官を志すも血が導き、またも潜入捜査へ。そこでたどりついた真実とは。 とまぁ半世紀に渡った物語りは意外な形で決着がつく。引っ張った決着なので何とも感慨深い。三人の中では和也が一番共感できた。時代が近いからか。いや、必要悪がある事をしっていたかだろう。 読み応えがあり良い作品でした。 ------------------------------------------------------------- 5/4:GW妻の実家なのだが読む時間(隙間)がない。
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正義とは。 最後の数十ページが怒濤の展開。 これを機に、警察小説にはまる気がしてます、自分。
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最後の最後は血なんですよ。血は争えない。 特に民雄編のラストが気になって仕方がない。 三代目の和也はすべてを知った上での行動が目を惹きました。 俺には出来ないなー。あの行動。
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上巻・下巻共に読み終えました。 通勤の朝晩の電車内だけで読み終えましたが、 仕事中も続きが気になるほど。 3代目まで来ると流石に裏が見えてきていて、 出落ち感は否めませんでしたが、それでも やはり引き込まれました。 佐々木譲さずがです。満足しました。
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戦後の警察史、世相史が分かる。 三代の警官親子を通じて、警察にどういう部署があって、どういう仕事をしているのか、さらに警察の移り変りといものが良く分かった。 大河小説でもある。 警察小説の新しい分野を切り開いたとも言える。
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下巻は三代のうち、二代目民雄から三代目和也へ。 面白くて面白くて、時間を忘れて一気読み。 一代目清治の死の謎は、和也へ引き継がれるけど、謎を通して見えてきたのは警察という組織が何か、ということだと思う。 あと、時代に合わせて登場人物の口調も変わっていたりすることで、素直に時代を感...
下巻は三代のうち、二代目民雄から三代目和也へ。 面白くて面白くて、時間を忘れて一気読み。 一代目清治の死の謎は、和也へ引き継がれるけど、謎を通して見えてきたのは警察という組織が何か、ということだと思う。 あと、時代に合わせて登場人物の口調も変わっていたりすることで、素直に時代を感じることができた。
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面白かったです! 民雄編の最後がいちばんドキドキでした。 写真に写ってたのは誰……ていうか、どっちだーーーどっちだったんだーーーてなりました。 ちょっとずつ読むつもりだったのに、結局一気読みでした。満足。 それでも☆4つなのは、最後、和也が清二の事件の真相をあばくところがスーパー...
面白かったです! 民雄編の最後がいちばんドキドキでした。 写真に写ってたのは誰……ていうか、どっちだーーーどっちだったんだーーーてなりました。 ちょっとずつ読むつもりだったのに、結局一気読みでした。満足。 それでも☆4つなのは、最後、和也が清二の事件の真相をあばくところがスーパー第六感タイムぽかったのと、民雄の罪がなんとなく個人的にしっくりこなかったので……。 でも面白かった! です!
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過酷な勤務で精神を失調し妻に暴力をふるうようになる民雄も、父と同じ谷中で駐在所勤務になる。 再び訪れる地元の人々との交流の日々。警官を志した時の思いが呼び起こされ、父・清二の死と清二が調べていた二つの事件の真相に辿り着いたと思しき中で、謎は謎のまま、時代は和也に引き継がれる。 祖...
過酷な勤務で精神を失調し妻に暴力をふるうようになる民雄も、父と同じ谷中で駐在所勤務になる。 再び訪れる地元の人々との交流の日々。警官を志した時の思いが呼び起こされ、父・清二の死と清二が調べていた二つの事件の真相に辿り着いたと思しき中で、謎は謎のまま、時代は和也に引き継がれる。 祖父、父と同じ道を選んだ和也もその血ゆえに初配置から特殊な任務に就き、そして、三代に亘った謎解きと警察組織の在り方に同時に決着をつける。 全ての罪は相対的なものだと知り、町のお巡りさんの気分を忘れずに吹く和也のホイッスルの響き。 清二の実直さとも民雄の繊細さとも異なり最も警官になりそうになかった和也が最もしたたかに生き抜く様に、親子三代続いた警官の血の濃さを知る。 戦後の昭和史であって、且つそこに生きた親子の物語。 同じような時代を生きてきて、私は父を反面教師にして違う世界を選んだつもりだけれど、ここまで来てしまうと、世界は違えど父のように生きてしまったなあとしみじみ思う。良かったのか悪かったのか…。
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