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日本国家の神髄 の商品レビュー

3.7

11件のお客様レビュー

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2023/10/20

作者は、読者を説得しようとはしていない。読者が自分が書くことに賛成してくれると信じている。したがって、文章の脇が甘い。明治の人の文章みたい。信者だけが読むという想定なのだろう。

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2015/04/14

時間がなかったので、速読ベースで。今まで読んできた佐藤氏の著作のバックグラウンドが少し理解できたような気がした。「国体の本義」って恐ろしい本のような印象があったけれど、抜粋箇所を読んでいる分には古事記の要約のようなもので、特段の違和感を覚えなかった。 途中、竹田恒泰氏と同じような...

時間がなかったので、速読ベースで。今まで読んできた佐藤氏の著作のバックグラウンドが少し理解できたような気がした。「国体の本義」って恐ろしい本のような印象があったけれど、抜粋箇所を読んでいる分には古事記の要約のようなもので、特段の違和感を覚えなかった。 途中、竹田恒泰氏と同じようなことを言っているなと思ったら、本の最後の方で、竹田氏の憲法に係る見解に同意、という記述があった。この本はもう一度ちゃんと時間をかけて読んでみたいかな。

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2015/03/12

禁書であった「国体の本義」の解説書。 「国体」なる言葉は、戦争関連のドラマ等で「国体護持」なることばを聞いたことがあるのみであり、天皇制と同義かな?程度の認識であったが、もっと奥深いものであることが理解できた。確かに日本の優れた性質が述べられており、精神的支柱となるため、GHQが...

禁書であった「国体の本義」の解説書。 「国体」なる言葉は、戦争関連のドラマ等で「国体護持」なることばを聞いたことがあるのみであり、天皇制と同義かな?程度の認識であったが、もっと奥深いものであることが理解できた。確かに日本の優れた性質が述べられており、精神的支柱となるため、GHQが禁書にしたことも理解できる。ただそれらの記述が全て軍国につながるとは全く言えず、現代の風潮に沿う形で復活させても良いのではないか?

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2014/10/03

―――――――――――――――――――――――――――――― 北一輝、大川周明などの右翼理論家は、いずれも財閥による支配を打倒し、富める者が貧しき者に再配分するシステムを作るべきであると主張した。27 ―――――――――――――――――――――――――――――― 自らと意見が異な...

―――――――――――――――――――――――――――――― 北一輝、大川周明などの右翼理論家は、いずれも財閥による支配を打倒し、富める者が貧しき者に再配分するシステムを作るべきであると主張した。27 ―――――――――――――――――――――――――――――― 自らと意見が異なる人と、少しだけリスクを冒してでも率直に話すということが、右翼、保守、国家主義者の品格と思う。93 ―――――――――――――――――――――――――――――― ファシズムはむしろ福祉国家論に近い、知的に相当洗練された運動なのである。134 ―――――――――――――――――――――――――――――― 個人主義、自由主義、合理主義の三精神は、ギリシア思想とキリスト教を母体とする文化から生まれたのである。279 ―――――――――――――――――――――――――――――― 老荘思想が、中国版の個人主義であるというのは、鋭い洞察だ。従って、そこから清談は生まれるが、現実の汚れた世界で国家と民族が生き残る原理にはならない。283 ―――――――――――――――――――――――――――――― 皇統については、「天皇論」などという構築主義的議論をするのではなく、存在してきた事実そのものを、率直な気持ちで見つめ、感謝することが重要と思う。 日本は人民主権の国家ではない、国民主権の国家だ。天皇が存在して日本国民が存在する。288 ―――――――――――――――――――――――――――――― 皇統の存在によって、目に見える形で国体を実感することができる。291 ――――――――――――――――――――――――――――――

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2013/05/06

こういうスタンスの人だったっけ? 日本人としての共通認識は記紀や天皇よりも、素朴なアニミズムと原始仏教を融合していくつかの道徳観念を加えたもの、くらいにゆるくとらえて、あまり信仰にする必要を感じないのだが。 キリスト教のアイテムを日本的なものに置き換えただけのようにも見えるし、一...

こういうスタンスの人だったっけ? 日本人としての共通認識は記紀や天皇よりも、素朴なアニミズムと原始仏教を融合していくつかの道徳観念を加えたもの、くらいにゆるくとらえて、あまり信仰にする必要を感じないのだが。 キリスト教のアイテムを日本的なものに置き換えただけのようにも見えるし、一次資料を公理としてしまう文型学者の特徴がよく現れている。 ありき、ではなく、新しく構築する気概があっても良いのでは。

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2012/03/04

明治政府の文部省教育局が発行した『国体の本義』を解説する。 筆者は外交官として国に命を捧げる心構えを持つのは当然であり、確固たる思想を持つべきと言う。冒頭で「私は日本の国をとても愛している。」と宣言する。普通のことを普通に言っていることがすごいと思う。 思想的には右翼であるとも断...

明治政府の文部省教育局が発行した『国体の本義』を解説する。 筆者は外交官として国に命を捧げる心構えを持つのは当然であり、確固たる思想を持つべきと言う。冒頭で「私は日本の国をとても愛している。」と宣言する。普通のことを普通に言っていることがすごいと思う。 思想的には右翼であるとも断言する。これも普通といえば普通だが。 古事記、日本書紀などの神話を知ることも重要。忘れてはならないのは、建国の物語は遠い昔のことではなく現在のこの瞬間においても行われていること。 日本の本質は祭祀共同体なのであるとして、究極的に天皇の祈りによって日本国家も日本人も支えられていることを感謝して受け止めるべきと喝破する。まさしく本書のタイトルそのものである。

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2011/02/15

集合意識的に成立する国体。教育現場で教えられない国体観。これを適切に認識することがどれほど大切かが分かる。右翼だとかそういったカテゴリーで分けずに純粋な気持ちで読んでみると、大和魂は脈々と世代を超えて繋がっているのだなと感じる。 様々な試練を越えて、佐藤優氏がこのことを日本国民に...

集合意識的に成立する国体。教育現場で教えられない国体観。これを適切に認識することがどれほど大切かが分かる。右翼だとかそういったカテゴリーで分けずに純粋な気持ちで読んでみると、大和魂は脈々と世代を超えて繋がっているのだなと感じる。 様々な試練を越えて、佐藤優氏がこのことを日本国民に発信する任務に当たることになったのだろう。 ●「国体」とは日本国家を成り立たせる根本原理である。「目に見えない憲法」こそが国体なのである。 ●わが国の道は、古来の諸芸にも顕著に現れている。その究極においては道に入り、又道より出でている。我が芸道に見出される根本的な特色は、没我帰一の精神に基づく様式を採ることであり、更に深く自然と合致しようとする態度のあることである。 ●儒教も老荘思想も歴史的に発展する具体的国家の基礎をもたざる点において、個人主義的傾向に陥るものといえる。しかしながら、殊に儒教は我が国体に摂取せられるに及んでは、個人主義的・革命的要素は脱落し、国体に醇化せられて日本儒教の建設となり、我が国民道徳の発達に寄与すること大であった。 現代社会の様々な問題を考えた際に今一度、国体について意識することはとても大切だ。

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2010/08/11

禁書『国体の本義』を佐藤優が解説。書評:http://d.hatena.ne.jp/yusuke88/20100216/1266334290

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2010/06/12

2008年9月のリーマンショック以降、かつての帝国主義外交の反復、 植民地の時代が過ぎ去ったのは、世界が文明化し人道的になったのではなく、植民地を維持するコストよりも、貿易や外交という手段のほうが主要国の国益にかなうからである。 21世紀は新帝国主義の時代である。 神話とい...

2008年9月のリーマンショック以降、かつての帝国主義外交の反復、 植民地の時代が過ぎ去ったのは、世界が文明化し人道的になったのではなく、植民地を維持するコストよりも、貿易や外交という手段のほうが主要国の国益にかなうからである。 21世紀は新帝国主義の時代である。 神話という表象で我々の祖先が何を物語っていたのかを、教師が自分の全存在をかけて語るべきだ。

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2010/03/19

凄い本が昔にあったのだなあ、と思ってしまった。 『国体の本義』は、新自由主義を「古い思想」とばっさり斬り捨てていたり、とまあ内容の濃い本です。 濃すぎてやや消化不良なのでまた読みたい。

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