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教養主義復権論-本屋さんの学校 2- の商品レビュー

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2014/09/22

ドイツには古典的テクストを読むことは単に知識を詰め込むためのものでhじゃない、読解を通して自ら知的主体性を確立するためのものであるという考え方がある。 人文知は自分が発言したこと、あるいは書いたことをわかってくれる人が一定数いないと、成立しない。複数性がないと、そもそも施行が成...

ドイツには古典的テクストを読むことは単に知識を詰め込むためのものでhじゃない、読解を通して自ら知的主体性を確立するためのものであるという考え方がある。 人文知は自分が発言したこと、あるいは書いたことをわかってくれる人が一定数いないと、成立しない。複数性がないと、そもそも施行が成立しなくなる。

Posted byブクログ

2012/11/09

最近著作の多い仲正氏が、三省堂神保町店で行われた講座「学問の復権」の全3回を本の形にして、最後に3者+仲正氏で論じている補講からなっている。 1章は、浜野氏とカントとアーレントを中心とした哲学や理性、神学部との関係などの哲学の歴史などについて講義と対話編。2章は、大澤氏と大学論...

最近著作の多い仲正氏が、三省堂神保町店で行われた講座「学問の復権」の全3回を本の形にして、最後に3者+仲正氏で論じている補講からなっている。 1章は、浜野氏とカントとアーレントを中心とした哲学や理性、神学部との関係などの哲学の歴史などについて講義と対話編。2章は、大澤氏と大学論と教養主義について、後半は特に現在の大学の状況なども含めてのドイツの大学との比較論を含めた講義と対話編。3章は、白井氏とマルクス主義からの教養主義の日本における展開などや現在の状況について講義と対話編。 今の大学の状況、哲学を中心とした社会における大学の意味が変化したなかで、どのようなことを考えるべきかを考えさせられた。リベラルアーツは日本に根付かなかったなどの教養を考える(大学の一般教養の科目ではない)のであれば良い本だと思う。

Posted byブクログ